山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

こごドゴだべ? ヤマガダだべした~(18)

2008-01-31 23:55:41 | 建物

  昨日に続いて雪景色の山形の風景。ただし一昨年の撮影。
 それでも景観はほとんど変化ないはず。
 山形市街地のほとんど中心部に近い場所ながら、こんな情緒ある街並みの箇所が残っている。それが雪景色になると一層詩的になる。
 まるで武家屋敷街のような堅固な石垣とその上部の生垣は見る者の心を潤す。
 そして豪壮な土蔵。
この辺りは昔は農村地帯で、左手の屋敷は豪農だったらしいし、また近年90歳台で逝去した高名な女流画家の出生地のようだ。
 時代劇か明治大正物のドラマの舞台にでもなりそうな所だ。
 でも、時折山形新幹線が走る轟音が聞こえる。
 さ~て、こごの街路はドゴさあるんだべ?
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こごドゴだべ? ヤマガダだべした~(17)

2008-01-30 23:23:46 | 風景

 今は1月も末。本来の山形ならばもっと積雪が多いのだが、この庭園の雪景色の写真は2005年の初冬の撮影であり、現在の積雪はもっと少ない。
 さて、山形市内の和風庭園の代表格と言えば、東原町のもみじ公園であり、特に晩秋の紅葉期には毎年のようにこのブログでも紹介しているのだが、そのうち厳冬期の雪景色のもみじ公園をお見せしたい。
 ということは、この写真の庭園はもみじ公園ではないことになる。
 それにしてもなかなか壮大で美しい庭園であり、もみじ公園と遜色のない名園のはずだが、このブログでもほとんど紹介されることはなかった。
 ヒントを一つあげるとすれば、東北地方でも有数の遠州流庭園である。
 さあて、こごはドゴの庭園だべ? → 回答は数日後
            写真画面をクリックで写真拡大
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こごドゴだべ? ヤマガダだべした~(16)

2008-01-28 11:51:54 | 建物
この写真の土蔵造りの建物は正確に言えば山形市内のものでもなければ山形県内のものでもない。だが、山形の影響なしとは言えない。
 なぜならば、土蔵造りの店蔵が軒を連ねていた往時の山形の街並みを偲ぶにはここを訪れるのが最適と思われるからである。
 この見事な土蔵造りの店舗が並んでいる所は山形盆地と同じく紅花栽培と出荷で財を築いた町であり、しかも山形の紅花商人が京都など上方との紅花交易に大きく関与していたらしい。その紅花豪商の子孫は現在もなお山形で有数の資産家・実業家として県内の経済に大きな発言力を行使している。
 だからこの町は山形の歴史と不可分の関係があり、いわば山形城下町のミニ版と申しても過言ではなかろう。
 さて、この県外のミニ山形はドゴさある、何て言う町だべ?
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こごドゴだべ? ヤマガダだべした~(15)

2008-01-25 20:49:16 | 建物
 以前も紹介したことのある写真なので、思い出される方も居られると思うが、まるでヨーロッパ旅行しているような景観ながら、これもまた厳然たる山形(正確には山形県内)の建物群である。尖塔の上に十字架がついているから教会堂のようだが、形は教会堂でも、所有者はまったくの俗人であり、牧師も神父も常駐していない。ただ単に外観のみキリスト教式の結婚式場として建造され、あとはオトメチックなイベント会場として使用されるだけであり、敬虔なクリスチャンたちの礼拝所として使用されることはほとんどない。
 さて、日本のキリスト教信者もともと少ないうえに今なおほとんど増えていないし、その数少ない日本のクリスチャンたちが教会堂を新築する場合はむしろ一般住宅や小さなビルとほとんど外観が変わらないものを建てる。
 だから、信仰者でない者が中世ヨーロッパ風の教会堂を建て、本格的なクリスチャンが教会堂らしくない教会堂を建てるという世界にも稀な珍現象が日本を席巻している。これでは日本を訪れる外国人たちが首をかしげるのも当然である。
 さて、この十字架掲げて魂入れずの教会堂群はドゴさあるんだべ?
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山形映画祭アンコール上映会(予告)

2008-01-23 21:55:28 | イベント

 古典文学の世界から降臨したような美女の姿が見えるが、彼女こそ昨年カンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞した河瀬直美監督である。→ 作品名『殯(もがり)の森』
 彼女は昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭でも年老いた養母と自分自身の出産をテーマにした『垂乳女』を出品して特別賞を受賞しているが、彼女の作品には古典的な雰囲気のタイトルとともに映像も日本の原風景と思わせるものが多い。
  2月の9日(土)と10日(日)には山形市内で河瀬監督の作品とともに昨年の山形映画祭での受賞作品がアンコール上映される。
 上映予定作品名と上映日程・時間帯など詳細は上の写真に記載されているが、この画面をクリックすれば拡大するので、見やすくなる。

※シリーズ「こごドゴだべ?・・・」の回答
 1月1日 ⑪ 山形市大曽根地区の丘陵中腹から 山形盆地と雁戸山
 1月5日 ⑫ 旅籠町十字路(角の建物は旧シバタモデル)と市立病院済生館北通
1月7日 ⑬ 十日町の旧マルタニの店蔵
1月8日 ⑭ 山形駅の西側広場から見える千歳山
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アラブの砂漠に雪が降る ガソリン国会に想う

2008-01-21 23:31:38 | Weblog
 先日中東が異例の寒波に見舞われ、サウジアラビアでは雪と寒さのために10人が死亡し、またバグダッドでは百年ぶりの降雪があったという。むろん砂漠の国の気候は寒暖の差が激しいことは知っていたが、積雪まであるとは大きな驚きである。
 南下したシベリア寒気団の影響らしく、それ以前はギリシァなど南欧も寒波に襲われ、逆に北欧は温暖らしく、北極海の氷の溶解は加速化している。
 シベリアの寒気団も近年は全地球的な気候変動のためにどこへ向ったらよいかわからず迷走しているようだ。これも地球温暖化の巨大なうねりの一環なのかもしれない。
 このように砂漠の国々は雪まみれになったが、話は転じて、日本の国会はガソリンまみれになりそうだ。
 民主党は道路特定財源の暫定税率を廃止してガソリン料金の引き下げを提唱し、これに対して政府自民党は暫定税率の期限延長を図ろうとして大きく対立している。
 確かに暫定税率の廃止によるガソリン料金の引き下げは政府自民党の言うように、車利用の増大を招き、地球温暖化抑制の努力に逆行する。だが、暫定税率の期限を延長しても、それを更に新たな道路建設に使用するならやはり車利用の増大を招く。
 道路特定財源は何も必ずしも一般財源化する必要はない。なぜなら道路建設と車社会の過剰な進展は環境と社会に多方面に多大な負荷をかけたので、それらの諸負荷の軽減と是正のためには膨大な財政基盤が不可欠だからである。
 例えば、歩道や専用の自転車道路の建設や整備、公共交通機関の充実、パーク・アンド・ライド・システムの促進、駐車場になるためだけに解体されるのを待つ貴重な歴史的建造物の保存、大気汚染被害者・交通事故被害者の救援、地球温暖化対策、中心市街地再建施策・・・等々、枚挙にいとまがない。

※ 写真「上」山形市内の夜の降雪 「下」湾岸の小国を親善のため訪れた日本人の若い女性たちと砂漠(当ブログ管理者の親族が提供)
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これがかの有名な斎理屋敷②

2008-01-19 22:07:43 | 建物
 
↑「上左」石風呂(明治末の建造)  「上右」居宅棟(昭和63年に再建)と住の蔵
 「下左」居宅棟(左)と店蔵、嫁の蔵  「下右」居宅棟の内部

↑「上左」四棟の蔵 まさに壮観 「上右」屋敷脇の路地 異郷の地に迷い込んだ感じ
 「下左」斎理屋敷の近くで見つけたレトロな洋風建造物  
 「下右」阿武隈急行の終着駅「槻木駅」の向こうのアパートに丸い時計が見えるが、鉄道利用者のためなのかアパート住人のための時計なのか不可解
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これがかの有名な斎理屋敷①

2008-01-18 23:57:27 | 建物
 阿武隈川を渡って十数分すると丸森町の中心部にある斎理屋敷が右手に見えてくる。
 宮城県に現存する旧豪商の屋敷としては最大級で、通りに面した店倉等を含めて10の土蔵があり、現在の屋敷も優に2千坪はあるという。
 この屋敷についてはTVなどでもかなり頻繁に紹介されているから、宮城県南部の重要な観光スポットとして年間を通して多くの観光客で賑わっているのではないかと思いきや、三十分余の間は私たち2人だけであった。
 確かに厳寒期ではあるが、雪はまったくなく、も少し見物者が訪れてもよさそうなのに、内覧できる蔵や旧居宅の内部は暖房も照明もしっかりなされて、かなりの光熱費が消費されていて勿体ないように思われた。
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阿武隈川の2様態

2008-01-17 23:49:34 | 風景

 初めて青春切符とかいうものを使って近くの県外にでかけた。
 山形駅を出た時はむろん積雪と降雪。仙山線の面白山トンネルを越えてしばらくしても同様ですっかりの冬景色。ここは完全に表日本で、しかも大都会仙台市の領域。でも愛子(あやし)駅を過ぎたあたりからは陽光が射して積雪もなく、すっかり表日本の景観に変容した。
 仙台駅で東北線に乗り換え、さらに南下して槻木駅で阿武隈鉄道に乗り換え、丸森という駅で下車した。ここから15分ほど歩いたら大きな川、阿武隈川にさしかかる。
 好天だが、蔵王降ろしの風と川風が合体した大変冷たく強い風に身も凍った。
 でも景色はきわめて良好。橋を境に、右岸と左岸とでは対照的な様相。
 右岸(写真「右」)は山が押し迫った「中流」の景観、左岸(写真「左」)は平野部を流れるいかにも「下流」の景観を呈していた。(クリックで写真拡大)
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ネ~コを愛する人は心清き人~?!

2008-01-15 22:01:21 | Weblog
 3日前には超幸福な猫を紹介したが、今日はかなり惨めな猫たちを記事にしたい。
 近くの城跡公園にでかけたら、ベンチに数匹の野良猫が休んでいた。
 周囲は凍結した積雪があるのに、ベンチだけには雪がなく、それ幸いにと彼らは互いに体を温めあっていた。この写真には6匹が収まっているが、うち4匹は黒猫であり、雪の上を歩いている黒猫はこちらを睨んでいる。
 他の近くのベンチにも数匹の猫が休んでいるから、この広大な公園には全部で何匹ノラ君たちが生息しているのだろうか。
 確か夏の頃には可愛い子ネコたちがうようよしていたが、こんなにたくましく“成長”したのに感心したくもなるが、称賛ばかりしてはいられない。これからますます寒さが厳しくなるのだから、彼らのうち春まで生きながらえられる者は何匹なのか案じられる。
 同じ思いをしている市民は他にも居るようで、ベンチの下には餌のトレイが置かれている。だが、動物愛護精神と公園愛護精神とは相反するようで、野良猫を可愛がるのは構わないが、公園を汚すのは公徳心に反するとされるのだから、「心が清い」とはいかなるものなのかわからなくなる。
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