山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

九州北部レトロ館めぐり(11)  門司(2)

2007-03-31 13:04:21 | 建物

 ↑ [左]門司電気通信レトロ館。1924年建造のモダン建築。展示施設として活用。
   [右]港町二番館(旧日本船舶通信ビル)。1950年建造。
 門司には銀行建築に似た建物が多く、「西の小樽」の雰囲気が漂う。

 ↑ 関門海峡に架かる大橋。対岸は下関市の壇ノ浦。今を去る822年前には源平の軍船が入り乱れ、海流が赤く染まったであろう。

 ↑ [左]昭和12年建造時は九州一のノツポビルであった旧三井物産支店。後にJR九州本社ビルとなり、本社機能が福岡に移転後廃屋となったが、保存活用の検討が進められている。門司港駅のすぐ目の前。
   [右]門司には洋館だけでなく、和風建造物も多かったが、希少価値となったこの和風老舗も閉店となっている。旧岩田商店

※ 門司を代表する有名なレトロ建造物、旧大阪商船、旧門司三井倶楽部、旧門司税関、国際友好記念図書館、九州鉄道記念館等はwebサイトで容易に画像が見られることから、当ブログでの写真登載は敢て割愛しました。
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九州北部レトロ館めぐり(10)  門司(1)

2007-03-30 23:01:22 | 建物

 ↑[左]門司の鉄道の玄関「門司港駅」のレトロな駅舎。 “レトロ都市門司”はここから始まる  [右]駅舎内の緑の窓口もレトロ風。駅構内はレトロづくし

 ↑ “レトロ地区”以外にもレトロ建造物は多い 金銭を大切に扱いたくなる外観の銀行 おっと、ここは福岡県。山口県に非ず。でも下関より東方。
 ↓[左]山形のシンボル千歳山(←クリック)とよく似た山をみつけた。だが、千歳山より急峻でスリム
  [右]門司を代表する“和風超レトロ”の料亭建造物「旧三宜楼」。寄付金募集により保存活用が進められている。羨ましい。
 
 九州旅行を終えて既に18日になるが、当ブログ上はもうしばし九州旅行が続く。 
 九州北部の西のはずれに近い長崎市から佐賀市、福岡市を経て、今日(3/12)は東のはずれ門司の見物である。
 「門司」というと、九州の海陸の表玄関であり、有名な港町であり、特に最近は瀟洒かつ豪壮なレトロ建築で有名な観光都市ということで、華やかで賑わいのある都会というイメージ(先入観)を抱いていた。
 ところが平日の午前10時前ということもあってか、門司港駅前通りに人影はまばらで、観光客も少なく、現代ビルの密集もなく、意外に“閑静”で地味な街であることに気付いて、拍子抜けすらしたほどである。
 ただ、正午近くになるとさすがに観光客の姿も増え、目玉の“レトロ地区”は賑わいを見せるようになったが、レトロ地区以外はメーンストリートすら依然として市民の往来は少ない。それに反して、関門海峡がすぐそばなので、幹線道路は大型トラックの通過だけはやたらに多く、“騒音”の激しい街でもあると感じた。
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日本人「従米軍」慰安婦(師?)も存在したか

2007-03-28 21:48:34 | 郷土史

  ↑ 以前遊郭だった建物 戦前は日本の将兵、戦後は進駐米軍将兵で賑わった
 ↓ 戦前は出征兵士、戦後は陽気な米兵の出入りが激しかった旧写真館

 またぞろ古くて新しい「従軍慰安婦」問題が国会の内外で持ち上がっている。今回の発端は日本でも中韓でもなく、なんとアメリカ議会。中国系や韓国系のアメリカ人や在米の中韓両国人の働きかけが米議会を動かしたようだ。
 もし、日本軍の積極的関与が事実なら国家公認の業務ということになり、近年の看護師や保健師、助産師の呼称に倣い、従軍慰安「師」と称すべきことになる。(※「婦」という文字には女性を社会的に男性よりも一段低い意味を含むとして「師」に置き換えられたと思われる。したがって「慰安婦」も差別用語になりそう。)
 この問題はむろん戦前の日本軍に関係する問題だが、敗戦後の日本でも全国で米兵相手の日本女性が大勢存在していたことは人道上の問題にならないのか。
 かつて写真館を営業していた人の昔話を聞くと、訪れる進駐米軍将校の多くは着飾った日本人女性を同伴させ、同伴していない若い米兵たちは撮影後は大挙して近くの“遊郭街”に繰り出したものだという。
 私も後に米兵とともに渡米した複数の女性のことを母から聞いている。そのまま米国で幸せな家庭の主婦となった人も居るようだ。だが、“不幸”な境遇に陥った女性も皆無とは言えないはずだ。その場合は米政府や米軍当局に責任はなかったのだろうか。また、それらの日本女性に対して一切“強制性”はなかっと言えるのか。
 山形でも敗戦直後、米占領軍の進駐を前に米兵の暴虐を予想して怯えた市民が多かったようだが、温和で陽気な米兵が多いのに接し、市民は安堵したが、これは山形の場合であって、他の地域ではどうだったのか。沖縄では今でも反米感情が強いようだし、イラク駐留米軍はイラク女性に対してどうなのか、朝鮮戦争時やベトナム戦争時の米兵はどうだったのか、米議会は慰安婦(師?)問題について日本糾弾だけでなく、自国の軍についても検証してみるべきではないか。
 ※ この種の問題は何処の国の戦時体制下の軍隊にもつきまとう問題であり、日本の旧軍特有の問題とは到底思われない。「謝罪」や「賠償」が必要ならば、過去の戦争に参戦した諸国はすべてその義務を負う。(3/31附記)
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九州北部レトロ館めぐり(9) 福岡市(3)

2007-03-27 19:13:40 | 建物

↑[左]博多祇園山笠で有名な櫛田神社の近くにある博多町屋ふるさと館 復原施設
  [右]日本福音ルーテル博多教会 1906年創立 1948年建造 設計ヴォーリス

 ↑ 右上の教会堂の内部 パイプオルガンもある 天井の木組みや窓のデザインも素晴しい 3人の女性のうち2人は教会員らしい その中の1人は山形の隣県の新潟出身、もう1人は翌日訪れる門司の対岸の下関出身ということで話が盛り上がった そう言えば、つい先ほど那珂川に架かる「であい橋」を渡ったが、この美しいレトロな教会とも出会え、また2人の福岡市民との会話が楽しめて、たしかに良き「であい」であった。教会の皆さまありがとう。イエス様にもありがとう。

 ↑ その後も2件の教会堂めぐりとなった。信仰心抜きなので「巡礼」にはならないが、それでも“崇高な”気分にはなれた。無宗教者のためにも教会堂は必要に思えてくる。
[左]福岡警固教会礼拝堂 外観も内部もシンプルだが、蔦で覆われ趣きと風格が加わる 大勢の人々が集まっていたが、信仰者ではなく建築家の研修会であった。
[右]やや小高い所に立つカトリック教会
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九州北部レトロ館めぐり(8) 福岡(2)

2007-03-26 08:57:17 | 建物

 ↑ [左]繁華街の脇道に佇むレトロな事務所 懐かしさが感じられる
    [右]アフガニスタンの女性のように全身を覆った福岡の近代史を象徴するレトロ館、旧福岡県公会堂貴賓館。耐震補強工事のためか、はるばる山形から訪れた私への意地悪のつもりか、それとも現福岡美人に引率された私にヤキモチをやいているのか。ともかく当ブログ史上最も無粋な写真

↑ 重要文化財旧日本生命九州支店(現福岡市文学館) 明治44年竣工 東京駅や旧盛岡銀行(←クリック)を設計した辰野金吾の設計 しかも竣工年も旧盛岡銀行と同じだ

 ↑ [左]福岡の新名所の緑化ビル       [右]現代ビルの谷間の超レトロな神社

 3月13日の記事に続いてやっと「福岡(2)」を記事にすることができた。
午前は佐賀城御殿を見て、午後には福岡市街の建物めぐり。3日前の夕方近くには大濠公園と福岡城跡界隈を散策した(→13日の記事)が、この午後は山形美人経由の元秋田美人で現博多美人のレトロ建築愛好者の知人に案内いただいた。お陰で右も左もわからぬ大都会福岡のレトロな建物を効率よく観覧することができた。
  → 次回に続く、乞う御期待。
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シュワ知事も推奨?! 非「コンビニ」の真実

2007-03-24 22:27:38 | Weblog

タイトルも写真と絵図の組み合わせもわけがわかりにくかろうが、いま日本各地で上映されている今年のアカデミー賞受賞のドキュメンタリー映画『不都合な真実』を見て来たが、その原題 “An inconvenient truth”に因る。
 つまり、“inconvenient”の“in”は「不」や「非」を意味し、“convenient”は「便利な」や「都合がよい」を意味する。
 まさしくコンビニエンス・ストア、略してコンビニは夜中や早朝にも開店し、萬屋(よろずや)の現代版であって便利で手軽に利用できるがゆえにそう呼ばれている。
 この映画は地球温暖化の脅威と抑制を訴えるアメリカの元副大統領アル・ゴア氏(←クリック)の講演を中心としたものだが、温暖化を加速させたのは現代人のあくことなき利便追求である。京都議定書を批准していないアメリカの中でも独自に温暖化抑制策を推進している州や都市などの自治体は少なくない。
 山形市の姉妹都市コロラド州のボルダー市もそうだし、ハリウッドの元アクション俳優シュワルツェネッガー知事のカリフォルニア州も温暖化抑制策には懸命であり、とりわけ日米の自動車産業に対しては厳しい。
 映画ではコンビニのことを直接槍玉に挙げているわけではないが、深夜も灯りが煌々で店舗の規模に比して駐車場が広くて車社会対応型であり、決して環境に優しいとは言えないし、消費者側も現代的生活の便利さにどっぷりと溺れきってはならないということであろう。

※ 溶解している氷山の絵とコンビニの写真は関連HPより
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九州北部レトロ館めぐり(7) 静かな県都佐賀市(2)

2007-03-23 21:00:03 | 建物
 佐賀市探訪の第1日目は雨にたたられたが翌日は好天に恵まれ、前日コンビニに駆け込んで買った傘は役に立つことはなかった。

↑  [左]現在団体事務所として使われているレトロ館 観光案内には掲載されていない
   [右]佐賀市のシンボル楠(くすのき)探し出して感動! 佐賀城東北方向の神社境内にて

↑  [左]佐賀市にはかつての水郷の名残が随所に見られる
   [右]ヤヤヤ!ヤスクニ神社? 幕末の佐賀藩では先んじて新型大砲が鋳造された。
      幕末の佐賀藩主鍋島公を祀る佐嘉神社にて

 ↑ 復原された佐賀城本丸御殿「佐賀城本丸歴史館」 展示物をマジメに見過ぎて佐賀市内の他の観光スポットを訪れる時間がなくなり、急いで福岡に向かった。
   国史跡山形城跡でも本丸御殿の復原が計画されているが、参考になりそう。
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九州北部レトロ館めぐり(6)  静かな県都佐賀市(1)

2007-03-22 19:15:33 | 建物
 なんでこんなに静かなの 佐賀という名の 歴史都市 我が山形市の近くに住む演歌歌手大泉悦郎氏の『孫』のメロディーで歌いたくなるような、まことに静かで淋しい県庁所都市、これが初めて訪れた佐賀市の私の印象である。
 佐賀市と山形市はともに県庁所在都市であるが、それぞれが隣県の大都市である福岡市と仙台市との関係が密接であることから、性格が類似していると言われることが多い。なるほど佐賀市と福岡市の間には頻繁に高速バスが運行されており、山形市と仙台市との間にも高密度間隔の高速路線バスが運行されている。
 そのせいか、佐賀市民の多くは福岡にでかけて買い物などすることが多いようだ。このような事情も山形市とよく似ている。
 だが、佐賀市は駅前大通りでさえも人通りは少なく、それこそ閑散としていた。その静かさと人出の少なさは山形市の比でない。

↑ 佐世保を出て間もなく佐賀県入り。さすが有田。車窓からも窯業の煙突が並ぶ    淋しい佐賀市内も雛祭りイベント会場界隈だけは賑わっていた ↑

 ↑↓ この明治時代の銀行も雛祭りイベント会場。佐賀市では貴重な洋館。前通りは歩道もないが、かつての長崎街道。オランダ人や幕府の役人らも通った歴史の道。建物の内部は外観にも増して見応えのある造りである。

 長崎県佐世保市経由で佐賀市入りしたのは既に午後2時過ぎ。駅を出たとたんに雨脚が強くなり、傘を買うためにコンビニを探したが、なかなか見つからず、すっかりびしゃ濡れになったところでコンビニにありついた。
 雛祭りイベント会場の数軒を出てしばらくすると薄暗くなり、駅前大通りをまっすぐ駅に向けて15分ほど歩いたが、すれ違ったのはほんの10人以下。これではやはり県都中心街として淋しすぎた。「葉隠れ」ならぬ「人隠れ」の城下町といえる。
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山形の蔵 旧市街北部(8)プラス・・・

2007-03-21 15:48:41 | 建物


 みな同じような外観に思われている蔵もよく眺めるとそれぞれ意匠や外観に個性を呈し、それが「蔵ウォッチング」が楽しくなる所以である。

 ↑ 霞城公園(山形城跡)北口付近の堀と雁戸山(蔵王連峰北部)の白銀の山肌
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山形の蔵 旧市街北部(7)プラス・・・

2007-03-20 18:51:26 | 建物
 

公道に直接面している蔵もあれば、屋敷の奥に鎮座している蔵もある。公道に直接面していても目(窓)が道路に向けられている蔵もあれば、目がついておらず、まったく表情がない蔵もある。さて、今日の色白美人コンテストの予選会で決勝進出はどれであろうか。

 これが「プラス・・・」である。  彼岸なのに、おお寒い~!
 3月に入ってからの降雪は今日で何日目になるのか。まさに2月と3月の気候は逆転状態。今朝もかなりの大粒の雪が降り、近くの古い教会堂の屋根にはうっすらと雪がかぶさっていた。春の彼岸までは寒さの覚悟が必要なのはわかっているが、それにしてもなんと真冬のような寒さが続くことよ・・・。
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