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先日掲載した川越の連続する洋風店舗と今回の連続する店舗は別の通りのものだが、山形の場合は先日掲載の店舗とまったく同一である。
山形の場合、連続する古い洋風店舗はここ(旅籠町)しかなかった(もはや過去形)のであるが、きわめて残念ながら2棟はすっかり解体が終わり、一番南側の西谷菓子店もまもなく解体である。 山形の店舗群については過去もこのブログでなんども紹介してきたが、ついに「保存」や「引き家」「レプリカ建造」を訴える市民の大きな声は湧き起こらず、道路拡幅のためまったくの単純解体となった。
ここの道路拡幅が完成しても、隣接する南方に伸びる道路の拡幅工事はまだまったく始まっていないし、たとえすぐに起工されたとしても完成まではかなりの年月を要することは間違いない。だから、ここに将来装いも新たな商店街ができたとしても歩行者で賑わいのある街になるとも思われない。 なぜなら、新たな拡幅道路はクルマのスピード向上のための道路だから、商店街としての情緒に欠けたものにならざるをえず、そのような道路の沿道の商店街が歩行者で賑わうためしは稀だからである。
一方、川越の場合は古い洋風店舗群がかえってお洒落な雰囲気を醸し出し、また道路もあえて歩車分離はせず、また非アスファルト舗装のためクルマがスピードをだしにくい環境のせいか、歩行者で賑わっている。
※この「川越・山形洋館比べ」シリーズは「まほろばの里、高畠めぐり」と交互連載です。