山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

大使館ヒルズを歩く

2009-01-31 23:41:10 | Weblog
 慶応三田キャンパス、三井倶楽部を後にして西の方角に歩行を進めると古色蒼然たる寺院の瓦屋根越しに有名な六本木ヒルズの森タワーが見えて来た。(写真①)
 この辺りはさすがに諸外国の大使館が多く、中にはテロリストなど敵意を抱く人物の標的にされそうな国々の大使館も幾つかあり、警備員や警察官の姿も多いし、また色んな人種の外国人が行き交う姿もたいへん目に付く。だから、私のようないかにも“おのぼりさん”風の者もまたそれらの数多い外国人の1人と間違われても不思議でないのかもしれない。(写真②はオーストラリア大使館)
 そうして歩いているうちに右手前方に奇抜な形をしたマンション風の高層ビルが見えたのでカメラを向けた(写真③)が、すぐに左手の方を向いたらお巡りさんたちがずらり。もし、左手の方にカメラを向けていたら「何をしているんだ」と呼び止められていたかもしれない。そこは韓国大使館であった。
 この韓国大使館の前を過ぎてまもなく鬱蒼とした樹林が見えて来る。
 そこは都民の貴重な癒しの空間、アリスリバー記念公園である。
すなわち有栖川宮記念公園のことである。(写真④) 
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天は庶民の館とセレブの館を作る

2009-01-30 15:55:18 | 建物
 慶応三田キャンパスを出て北西方向に適当に歩いて行くと、不意に昔懐かしい和風造りの店舗が目の前に現れた。(写真①)
 11月には昭和レトロの庶民の街としてすっかり有名になった谷中・根津界隈を歩いたが、ここでも同じような雰囲気を味わうことができた。
 でも、やがて少々長い坂道にさしかかるが、左手に長大にして堅固な塀が続き、その塀の内側には鬱蒼とした樹林(写真②)が見られ、きっと何かの名所に違いなかろうかとわくわくする気持ちでその坂道での歩行を速めた。
 坂道を上り詰めたところですぐ左手に何があるかを確かめようとしたら、坂道の正面にもレトロで綺麗なビルがあることにも気付いたが、某公的機関の事務所であった。(写真③)これはこれで楽しい発見であった。
 さて、先の坂道の左側に長く続いた塀の内側に何があるのかと思ったら、それはそれで日本の近代洋風建築の中でも第一級の歴史的建造物とも言うべき「三井倶楽部」の建物と庭園であった。(写真④)
 J・コンドルの設計で大正2年に建てられた三井財閥の迎賓館であるが、以前訪れた旧古河邸や旧岩崎邸、旧前田侯爵邸のように誰でも内覧できる建物と庭園かと思ったら、「会員のみ」ということであった。むろん、会員とは三井系の企業の役員中心のようであり、まさにセレブの館である。
 三井倶楽部の建物の存在はぼんやりとした記憶の中にはあったが、いいかげんな街歩きの中でお目にかかるとは想定外であった。入館不可能でもラッキーな思いをした。
 東京は超セレブ向きの建物と庶民的な建物が混在するが故に東京での街歩きは楽しい。まさに「天からの恵み」というべきかもしれない。
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天は人の手により建物を作る ②

2009-01-29 22:50:30 | 建物
 天下の名門私立である慶応だが、三田キャンパスは意外に狭い。
 とはいえ、開学してから100年以上もの歴史の中で新しく容積も広い建物もかなり増えたために狭くなったようにも思える。
 それでも伝統ある大学らしく、前回の記事で紹介したような図書館を始めとする歴史的建造物はかなり残されていると言える。
 ともかく、歴史的洋風建築を観賞するには歴史ある名門大学を訪れるのがよい。
 ただし、その場合は不審者と誤解されぬよう、むしろ極力目立つようにカメラを構えながら構内を徘徊すべきであろう。

※ 最後の「下右」の写真は三田演説館
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天は人の手により建物を作る ①

2009-01-28 23:22:02 | 建物
 2ヶ月前に東京にでかけたばかりだが、またまた首都圏に出向くことになった。
 でも、JRから降りて最初に訪れた所が何とまあ、いきなりヨーロッパ調の華やかな建物なのだが、玄関前の銅像のお方はチョンマゲ姿でこそないものの風貌はあくまで和風。なにやらハイカラな外観の建物とはいささか不釣合いの感がないでもない。
 でも、このお方こそ「天は人の上に・・・」とのたまわれたお方。 
 だが、この古典的洋風建造物の設計者ではない。
 なんと2人の設計者のうちの1人ははヤマガダズン(山形人)であった。
 その名は中条精一郎。そう、山形県米沢市の出身だが、現在文翔館と称する山形の文化的シンボル旧山形県庁舎の設計監理者(直接の設計は田原新之助)である。
 天はまさに中条らを通してこの慶応義塾の図書館を建造したのである。

※ 山形の旧県庁舎については下記URLをクリックによりご覧あれ。
   http://blog.goo.ne.jp/rekishi-huukei/d/20080516
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霊場としての松島

2009-01-27 20:43:46 | 風景
 多賀城と石巻との間には日本三景の一つと言われる松島があるが、今回は仙石線の列車の窓から眺めるだけに留めた。
 松島を遊覧船で巡ったのは小学校の修学旅行においてだけだから、それこそ○ン十年も前のことになるし、その時のことはあまりよく覚えていない。
 むろん、多くの松が生えている多数の島々があって美しい観光地であるということだけは頭の中にある。また、瑞巌寺という大きな寺院があることも知っている。
 だが、瑞巌寺だけが松島の霊場ではなく、数ある島嶼の中にも霊場として現役である島もあることを知人のブログ(※)で知ることができた。
 霊場といえば、どうしても内陸の山深い所に在るという先入観があるが、島嶼もまた霊場となりうることは沖縄の例からも当然のことといえる。
 近いし交通も便利なので、そのうち(できればここ1,2年内に)信仰の島としてゆっくりと島巡りをしてみようと思う。

※ 右欄のブックマークの「小枝の音色に誘われて」をクリックすれば、松島関係の記事を閲覧することができます。
 
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宮城県石巻市4景

2009-01-27 10:15:14 | 建物
 最近はちょこちょこと県外にでかける機会が多くなり、山形関連情報が主体のはずなのに県外関係の記事が多くなって開設者自身も途惑っている。
 前回の記事に関し写真の場所とキャラクター作者の名前についてはコメント欄で回答したとおり、「宮城県石巻市」と「石森章太郎氏」であるが、かつては関東以北の港町としては最も栄えた都市のはずだが、現在は前回の写真でご覧のとおりかなり元気に欠けた状況になっている。
 石森キャラクターたちも手持ち無沙汰なように感じたのは私だけではあるまい。
◎写真「上左」北上川に近い交差点に建つレトロな商業ビル 陶器店のようだ 
「上右」北上川の中洲に建つ萬画館 石森章太郎氏の原画等が展示されている 
「下左」盛岡ハリストス教会の旧会堂 萬画館のすぐそばに在り萬画館が管理 地震で破損したのを建築家等の有志らが移転修復 東北地方東部にはロシア風の古い教会堂が散在 でも山形県には1棟もない 
「下右」いかにも東北有数の漁港らしい風景
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楽しいが淋しい街  ここど~こだ?

2009-01-23 23:11:29 | 街づくり
 山形から列車を乗り継いで約2時間30分ほどの都市を訪れた。
 中心商店街にはこの街出身の有名漫画家の作品に登場する人気キャラクターが立像となって街往く人たちに愛嬌を振りまいているのだが、その街を歩く市民の姿がまことに少ない(写真の右下)からキャラクターたちも淋しそうである。
 彼らも「街おこし」に頑張っているわけだが、シャッターを降ろしたままの店舗が多いのが非常に多く目に付く。
 中心市街地の空洞化が問題になっている地方都市は数多いが、やはり郊外に広大な駐車場を備えた大型店舗が進出したせいであろうか、この都市も中心商店街が衰微した街の典型といえそうである。
さて、ここは何という名の都市であろうか。
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旧みちのく大統領府の高台にてYES,WE CAN !

2009-01-22 22:20:17 | 郷土史
 何やら雪のないスキー場のように見える高台からの眺めだが、正直ここを訪れるまではこの史跡はもっと平地にあるとばかり思っていた。
 ところが、いざ辿り着いてみると緩やかだが階段状の道路がしばらく続き、下から頂上部の方を見上げてみると緩い勾配のピラミッドのようにも思えた。
 これが古代の陸奥国の行政・軍事の中心地たる多賀城の跡である。
ここで軍事の最高司令官たる陸奥国司が立ち、役人や武官に色んな指示を与えていたと考えられる。
 ここからの眺めは丁度、連邦議会のバルコニーからのワシントン市街と大通りの眺めのようにも見える。
 オバマ新大統領を始め、歴代のアメリカ大統領が大群衆を前にして就任演説を述べたように、この高台の正庁に立つ大野東人などの陸奥国司は陸奥の最高支配者としてYES,WE CAN!と叫んだのであろう。
 ここからの仙台平野眺めはそれほど雄大な眺めであった。

※ 前方左手の木立の中に日本三古碑の多賀城碑「壷の碑」(つぼのいしぶみ)がある。西行法師の和歌などに歌枕としても詠まれている。

●姉妹ブログ「島国ニッポンの山国から」(←クリック)を閲覧ください。
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祝!オバマ大統領就任

2009-01-20 17:46:05 | Weblog
 少々、ナンセンスにしてややふざけた内容で、蒙御免。
 間もなくオバマ氏がアメリカ大統領に就任する。
 60万人程度の人口しかない首都ワシントンに200万人以上の群衆がオバマ氏の姿を一目見ようと押し寄せると予想されている。
 オバマ政権の発足とともにヒラリー・クリントン氏が国務長官(米国の外務大臣)に就任することもこの新政権の大きな特色であり、注目人事である。
 我がニッポンの若狭の小浜市でも市民の興奮はかなりのものだろう。
 さ~て、小浜市のように山形とオバマ氏とはなんら関連するものはない。
 でも、ヤマガタからも「手作り栗きんとん」でViva Obama!
             ↑ 年末に作り、残余分を(この日のために?)冷凍保存してました。小
浜市でも栗きんとんで祝っている人はいるかな?
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“火の車”大集合! 雇用不安の火も消して!

2009-01-18 23:53:55 | Weblog
 日曜日なのでブログも休日にしようかと思ったが、街で火の車の大集合を目にしてしまったので、カメラにおさめ、やはりブログでお見せしたくなった。
 今や世界的経済不安で、民間も自治体も病院も火の車状態。
 こうなると、火の車状態の解消のためにいずこも多かれ少なかれ人員削減を考えてしまうから、働く者にとってもこの人員削減という災厄の火の粉がいつ自分に降りかかってくるのか不安に襲われる。
 だから、この種の不安の火は消し去ってほしいと多くの市民は願っている。
 こんな中で消防自動車の大集合となったのであろうか。
 
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