山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

懐かしき農村

2006-09-30 23:15:14 | 風景
 これも30年以上前の写真。カラーも色褪せた感じだが、それがかえって昔らしい臨場感がある。
 なんとかまっすぐになった用水路と鎮守の森。
 黄金の稲穂の波も消え失せ、すっかり晩秋の気配が漂う。
 
 ※ 撮影場所は山形市内の大字中野
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明治ロマンとコスモス

2006-09-29 23:04:23 | 風景
 面白山高原のコスモスは今が見頃のようだが、下界のコスモスも結構綺麗だ。
 過去何度か登場した重要文化財の三層楼(旧市立病院済生館本館)は明治11年建造で、「明治建築の華」として建築史家の間では有名である。
 擬洋風ということで、洋風と和風が見事に混合した独創性豊かなデザインは人目をひく。
 それはともかく、初秋にはコスモスとも見事に調和しており、目を楽しませてくれる。
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稲刈り直前景観

2006-09-28 23:16:10 | 風景
 山形市街地を東南方に望む田園地帯で黄金色一色の風景に親しんだ。
 とはいえ、所々では既に稲刈りが終わり、ここらあたりも間もなく稲刈りが始められるであろう。だから、あと数日遅れれば、このような黄金色の景色が見られなくなっていたに違いない。
 春の桜、そして新緑。夏の紫陽花と紅花、そして花火、晩秋近くの紅葉、冬の白銀と、山形盆地は様々な色彩で彩られるが、9月後半には黄金色の稲穂の海が拡がる。

 ※ 市街地で一際高いビルは24階建ての霞城セントラル。
   その背後の山は蔵王連峰の龍山。向かって左が奥羽山脈の雁戸山。いずれも   蔵王国定公園に属する。
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懐かしき山形の建物 (10) 「和」が主体、「洋」は付随

2006-09-27 23:38:05 | 建物
緑町界隈を散歩していたら、確か数年前までにはあった建物が消滅していたことに気がついた。今はすっかり空き地になっており、一面に雑草が生い茂っている。れでもここがアスファルトで塗り固められ、駐車場と化しているよりはましだ。
 かなり以前に写真撮影していたことを思い出し、雑写真を入れた箱の中をあざいてこの写真を探し出した。
 どなたのお屋敷だったかは存知あげませぬが、和風が主体だが、外観も洋風の洋間らしきものを建て増した家屋である。たぶん、かなりのお偉いさんか資産家の居宅であったことが察せられる。
 山形にも以前はあちこちにこのような小さな洋間を付け加えた日本家屋があって街を特色づけていた。

★ワンポイント山形語  上の文章の中に山形弁の単語(動詞)「あざぐ」の変化形「あざいて」があります。その意味は、「探し出すために掻き回す」ということになりそうです。ご年配の方、まづがいないがっす~(間違いありませんか)?
 
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スピードはアルコールよりも強し!

2006-09-26 22:13:16 | Weblog
 酒酔い運転による子どもの犠牲が注目されていたが、昨日は埼玉県川口市で「脇見運転」の車により2名の幼稚園児が犠牲となった。
ところで、警察庁の交通事故統計を見ると、酒酔い運転による死者の数は意外に少ないことがわかる。それはなぜかというに、車という道具は移動する重量ある物体であり、しかし鉄道のように軌道を走らずに任意のルートを任意の時間に走行する特質から事故を起こす性格が強いからである。つまり事故の多発は飲酒問題以前の所にある。
 警察庁はあたかも飲酒運転さえ撲滅すれば交通事故は大幅に減少するかの如く取締りを強化しているが、このブログの少し以前の記事でも述べたように、飲酒運転をゼロにしても事故件数の幾分を減少させるに過ぎないのである。
 このことは禁酒国が多いイスラム諸国における交通事故件数と事故死者数を見ればよくわかる。サウジアラビアはとりわけ厳格な禁酒国であるが、交通死者はすごく多い。人口は約2500万人だが、交通死者はなんと4419人で、十万人当たり21.3人で、日本の3倍強になる(2003年現在。日本道路協会『世界の道路統計』)。犠牲者には無論歩行者等の交通弱者が多い。イスラム教では「弱者をいたわる」のが大切な信仰の証しとされているはずだが、これでは彼らの信仰心も空洞化しているに等しい。事情はイラクでも同じだ。交通死者はまさにテロに匹敵する。
 なぜ宗教的に厳格な禁酒の社会でこうも交通死者が多いのかと言えば、酒は飲まないからアルコールには酔わないが、車運転によるスピードの快感に酔うからではないか。
 日本でも、交通三悪のうち飲酒が少ないことは前述したとおりだが、制限速度違反も意外に少ない。つまり、制限速度以内でも犠牲者を出す可能性はきわめて大きいということである。(前述の事故統計を参照) たとえ30km/hでも歩行に比べたら異常な速度であることを忘れてはならないのではないか。

 ※ 写真は同じく厳格な禁酒国イランの首都テヘランの並木道を走る車の群れ。事故も多いが、車を持たない貧困層の排気ガスによる呼吸器疾患も多い。
 
 
 
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白黒世界に残る山形の建物(4) 梅月堂前交差点

2006-09-25 18:16:53 | 建物
 さて、ここはどこかと聞かれても山形人でも答えられる人はほとんど居ないであろう。それほど昔の街並みだからである。
 ここに見える建物で現在残っている建物は皆無だからである。ただし、左手前の2つの建物は規模も形体も現在と大差はない。外壁の色だけは黒っぽく、現在の白基調とは異なる。
 この手前の2棟はごく最近まで同一の店名であった。つまり、一番手前が絵葉書などの店であり、交差点の店は梅月堂(現在は梅月館)である。
 そして交差点の向こう側の塔屋のある建物は警察署である。現在は低層部分がカラオケ店などが入居している商業部分で、上階部分はマンションとなっている。
 そして更に向こうに見える重厚な建物が日本銀行の支店であるが、近代日本の建築会の大御所、中条精一郎の設計による貴重なものだったが、現在は現代建築で最も殺風景な「駐車ビル」となっている。
 明治末年の市北大火のあとに復興された街並みのようであるから、恐らく大正後期から昭和初期の写真であろう。
 山形市のど真ん中でありながら、この頃は自転車の姿は見えても一台の自動車も見当たらない。けたたましい騒音にさらされない、のどかな時代であった。
また、自動車が増える以前は「街角」が街角らしさを呈しており、「街の顔」の役割を果たしていた。
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懐かしのボンネット型バス

2006-09-23 23:13:23 | 郷土史
 この型のバスが街なかや村々を走り回っている頃は、まだ今のようにどこもがマイカーで渋滞していることはなかったし、乗客もかなり多かったように思える。
 現今、地球温暖化対策などののために行政が「マイカー自粛」を要請してもマイカー族は公共交通機関が充実していないのに、どうしてマイカー自粛ができようかと反論するが、現在公共交通機関が過疎になっている地域でもかつては路線も便数もかなり充実していたのだが、マイカー普及の進展につれて公共交通機関が衰退していったと述べるのが真実なのである。
 つまり、「クルマの誘惑」に負けずにバス等の利用を固守ていれば、公共交通機関の衰退はありえなかったはずであり、住民自らが自分で自分の首を絞めてきたことになる。
 ただし、そんなことを言うのも無理が多い。
 なにせ、クルマの魔力はアルコール類の魔力をもはるかに凌ぐのだから、聖人君子のような人士すら1度ハンドルをにぎったら、ただちに依存症に陥ってしまうほどのものだからである。しかも脱却しない「言い訳」も数限りない。だから、坊さんも牧師さんも環境保護運動家までもがハンドルを手放さない。
 こうして二酸化炭素の排出は続き、異常気象の頻発がますます顕著になっていく。

 ※ 9月23日に山形駅西に展示されたボンネット型バス。背後にかの有名な「東横イン」が見える。[下線部分をクリックしてご覧ください。]
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きつ~い話・・・これも「必要悪」

2006-09-22 23:42:19 | Weblog
 人命を救う人助けの車両!
 緊急車両とて何一つ欠陥のない「聖人君子」ではない。
 地球温暖化に結びつく二酸化炭素を排出するし、騒音や振動を振り撒き、事故にも無縁ではなく、人をはねたり、物損事故を起こすこともある。
 それでも世の中にはなくてはならないものとされている。
 このようなものを「必要悪」と言う。救急車や消防車すら必要悪なら、一般の車やスポーツカーは「不必要悪」ということになる。
 現在、飲酒運転が目の敵にされているが、死亡事故の大半は決して飲酒によるものではない。飲酒運転が撲滅されたとて、交通事故はいくらかが減少されるに過ぎない。
 また、交通事故だけがクルマがもたらす負荷ではない。
 クルマがもたらす環境負荷と社会への負荷は大きなものだけでも、地球温暖化、異常気象の増大、大気汚染、騒音・振動、塵埃、ヒートアイランド、地下水枯渇、中心商店街の衰退、都市の無秩序な郊外への拡大、街並み破壊、事故の脅威の常態化による地域の分断、遊び場喪失による児童の健全成長の阻害、高齢者の孤立化、道路・駐車場の建設に伴う行財政の悪化、樹木の減少と自然破壊、大量輸送の促進による廃棄物の増大、ポイ捨て、不法投棄、犯罪への利用増大と犯罪検挙率の低下・・・数限りない。
 だから酒気を検知したら車が起動しない装置が開発されても以上の諸負荷が解消されるわけではない。それどころか「人類の破滅」に向かう図式はそのままなのだ。それでも多くの人は「クルマは不可欠」という。
 飲酒運転は交通三悪の一つであるが、主犯ではない。主犯は「スピード違反」ではないか。だが、渋滞しない限り、ほとんどの車は制限速度をかなり超過する速度で走っており、警察も大目に見ている現状だ。緊急車両のような「必要悪」ですらない一般車両までが殺人的な高速性能を備えている状態を飲酒運転以上に問題視すべきなのではないか。
 ※ 写真はウィキペディアより
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この赤絨毯をハダシで歩いた知事は居たのか

2006-09-21 23:15:03 | 建物
 国会議事堂の赤絨毯をハダシで歩いた首相が居たが、世代が代わり、その孫が与党の総裁となった。その元首相はハダシはハダシだが、ちゃんと靴を履いて赤絨毯の上を歩いたのである。
 さて、旧山形県庁舎(現・文翔館)にも正面の階段の部分などには赤絨毯が敷かれているが、この上をハダシで歩いた県知事は居ったかどうか、展示室に並べられている歴代知事の顔写真をみながら調べてくだされたし。
 ただし、いかめしい顔が多く、歯が見える顔写真はごく稀であったような気がする。しかし、いかに唇を閉じたつもりでも、元首相氏のように歯が出てしまう知事も1人くらいは居たのだろうか。
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白黒世界に残る山形の建物(4) 大正末の新校舎

2006-09-20 22:51:43 | 建物
 今でこそ山形市内だが、寒河江街道沿いのかつての「村」であった地域に新築された学校の新校舎の葉書用の写真であり、実際に葉書として使用されており、大正14年の消印がある。村では学校の新築記念として村民に配ったものとみられる。
 木造ではあるが、大変モダンに感じられる。
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