山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

吹雪、晴れ間、青空へと急変の山寺宝珠山の雪景色

2013-02-17 10:45:37 | 風景

 先日、山寺立石寺の境内を包む宝珠山の雪景色を楽しんだ。
 写真にあるようなアングルで宝珠山の景観を観賞できるスポットは山寺の地内でもそう多くはない。
 ともかく、短時間の間に、吹雪の中に霞んだかと思えば、間もなく晴れ間が見え始め、そして一面に青空が広がって、樹林と巨岩にかぶさった雪に陽光が射して、宝石のように煌めいたかと思えば、再び吹雪の中に霞んでしまうという目まぐるしさであった。
 この日は冬期間休業している施設ながら、特別に立ち入る機会が与えられたためにこのような雪景色を楽しむことができたのだが、たぶん4月以降は春から秋にかけての宝珠山の季節ごとの色彩の変化を楽しむことができるであろう。
 このスポットがどこであるかについては、写真を順にご覧いただくにつれてお分かりいただけるであろう。
  吹雪が止んで、晴れ間が顔を出し始める。

  一面に青空が広がる。

  宝珠山の景観が眺望できる二階廊下の窓。左手障子戸の内側は大広間。昔は結婚式や地区の祝賀会なども行われたという。

  旧山寺ホテルを出ると、橋のそばの公園で子どもたちが作ったキティちゃんが出迎えてくれた。
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紅一点に出会う

2013-01-19 07:47:15 | 風景
 厳しい寒さと降雪が続く中、街なかを徘徊歩きをした。
 馬見ヶ崎川の近くにある薬師堂の裏手には美しい公園があるが、深い雪(とは言っても30cm程度だが)のために訪れる市民の姿は見えない。
 でも、池の水は凍結しておらず、水鳥がひしめいており、なんとなく心が和む。
 そして池にかかる紅い橋が雪景色に彩りを添えていた。
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ああ美しきかな最上川

2012-11-20 20:38:41 | 風景

 しばらくぶりに朝日町訪問記事となった。
 もう一か月以上のことになるので、最上川沿岸の自然景観はすっかり晩秋または初秋の色合いになっていることであろう。
 それでも何とか訪れた時の美しい景色の感動を他の人にも伝えたいので、月遅れながら紹介したい。
 まず見出し写真であるが、橋の上から対岸西側を望んだ景色である。
 丘陵の中腹部には朝日町指定文化財になっている二つの建物が望まれる。
 一つが旧三中分校であり、もう一つが若宮寺の鐘楼である。
 むろん、そちら側からの眺めも絶景である。
 次の二つの写真は橋から望まれる北の方向と南の方向の最上川である。



 そして最後は渡り終えた橋を西側から見つめた写真である。
 つまり、橋の向こうは朝日町の中心地である宮宿である。
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新宿を出たら商店街、否、商業ゾーン

2012-10-25 05:39:01 | 風景
 日本の原風景を想わせるような新宿(前回および前々回の記事に掲載)を出たら、見た目にはなんともつまらない景観が現れた。
 商店街ならぬいわゆるロードサイドの「商業ゾーン」である。
 さて、「商店街」と「商業ゾーン」はどこがどう違うのか。
 ちょっぴり「哲学論争」みたいになるようだが、そう、やはりこの「商店街」と「商業ゾーン」との違いを探ることは「街づくり哲学」を深めるのに有益と思われる。
 よほどの大都市でもなければ、どこの地方都市はむろん、小さな町ではいずこも商店街は寂れはて、大型店が多数立地する郊外型商業ゾーンのみが拡大するという現象が見られる。
 人口が1万人を大きく下回るここ西村山郡朝日町でも例外ではない。
 このような景観は100年後には「産業遺産」にでもなるんだべが(なるのだろうか)?
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スカイモンスターの競演とスカイ吊リー

2012-08-28 02:01:33 | 風景
 
 積乱雲と聞けば最近では頻発する殺人的落雷やゲリラ豪雨、そして竜巻などの恐ろしい気象を想起するようになった。
 恐ろしい気象と言うと、どうしても地球温暖化に伴う気候大変動のことを連想してしまうが、今日はそんな深刻な話題をあえて避けることにしたい。
 積乱雲を入道雲と言い直すと「夏の風物詩」的な情景として親しみを感じる。
 さて、「入道」と聞かされてもそれを「僧侶」であると言い当てる若者は現代では多くはなさそうである。
 僧侶は僧侶でも、むろん仏教の坊さんのことであるが、文字通り解釈すれば「仏道に入った人間」ということになる。
 しかし、僧侶とはいっても体格の優れた僧侶もあれば、さほど体格には恵まれていない僧侶もあろう。
 それでは「入道雲」の入道はそのどちらかと言えば当然筋骨隆々たる並外れた体格の僧侶である。しかも怪力の持ち主であり、その怪力の腕試しをやりたくて、うずうずしている若い僧侶である。
 だから修行や勤行の妨げをする邪神が侵入するならば、怒り狂って退治しようとするであろう。
 入道雲はその様子を連想させる。
 だが、なんとはなしにユーモラスな感じがしてならない。
 いわば「ユーモラスなモンスター」である。
 ところで、入道雲は蔵王の樹氷と酷似してはいないだろうか。
 そういえば、蔵王の樹氷は別名を英語風に「スノーモンスター」と呼ばれている。
 ならば、入道雲を「スカイモンスター」と言い換えても決して不当ではない。

 さて、東の空にもスカイモンスターたちが筋骨を膨らませていた。
 そして、高層マンションの建築現場では巨大なクレーンが鉄骨を運んでいた(すぐ上の写真)。
 まさにスカイツリー(吊リー)である。
 そして、この下にも西の空で拳(こぶし)を振り上げようとしていたスカイモンスターの写真を掲げよう。
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桜並木の昨日の状態

2012-04-20 05:04:19 | 風景
 昨日は4月19日。
 山形地方気象台によれば、山形市での桜の開花予想は20日頃のこと。
 つまりは、写真の桜並木の桜たちはすぐ明日にでも開花しようとしているはずなのだ。
 確かに数日前よりは赤らんできたような気もする。
 この桜並木の先には桜の名所の山形城跡がある。
 だが、山形城跡の毎年恒例の「観桜会」のイベントは一昨年は「想定外」の激しい俄か雪と低温のために完全中止となり、昨年は東日本大震災のために被災地のすぐ隣県のにある山形市では桜祭りなどとてもやれない状況だったので、2年連続「観桜会」は開催されなかったことになる。
 でも、この桜並木と山形城跡の桜たちは「今年こそ!!」と、桜祭りの実施により更に彩りを増したいとうずうずしているようだ。
 ブログ主は今日から数日間山形を離れるが、帰った頃には開花していることだろう。
 むろん、満開には至っていないと思うのだが。頑張れサクラ!
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古志びとの面影の丘と芭蕉句碑

2012-04-16 10:30:28 | 風景

 前回記事の写真により紹介した沼の東南部を縁取る丘陵沿いに西北方向に廻ると今度は田園風景の中にこの丘陵が浮かび上がる。
 この丘陵の名は「越王山」。頂上には越王神を祀る小祠がある。
 越王とは「越の国」を築いたとされる「越族」リーダーの祖が神格化されたものである。
 その「越の国」とは現在の福井県東北部から新潟県にかけての地域一帯で、出羽国、特に庄内地方や秋田県西南部も越の国の影響が及ぶ地域であり、越の国の「でっぱ」つまり「はずれ」でもあった。  
 この「越」は「古志」とか「腰」「古四」などとも記され、越王は「小塩」とか「小姓」などと記されることもある。
 新潟県中部には近年まで「古志郡山古志村」という自治体があり、中越地震で甚大な被害を蒙ったが、その後長岡市に吸収合併されて、唯一の「コシ」を名称とする郡と自治体は消滅してしまった。
 古代の越の勢力は山形県内の内陸部にも及び、「コシ」と称する地名や山の名、神社や小祠が確知に散在しているが、この越王山はそれらの典型であろう。
 この越王山と沼を挟んで西側の八幡山、そしてさらに西北方の舞鶴山の三つの丘陵を総称して「◎◎三森」と言うが、つまり大和三山(畝傍山、耳成山、天香久山)と同じような「◎◎三山」とも言いかえることができる。
 大和三山が眺められる大和盆地南部は「まほろばの里」とも言われているが、ここ◎◎三森の周囲の景観もきわめて「まほろばの里」的であり、大和三山を彷彿とさせられる。
 だが、大和三山と大きく異なるのは盆地の周囲には冠雪を頂く高い峰々が張り巡らされていることである。果樹園を手前にした越王山の西北方面にはやはり雪をかぶった二つの霊峰が聳えており、まことに神々しい眺めである。[↓ 下の写真]

 このちに進出した古志びとたちも東西の気高い霊峰群に包まれた豊穣が約束できる盆地に立ち、同じく神々しい気分に浸り、丘の頂に祠を建てたのではないか。

 ブログ主が古志びとの面影を偲んでいた地点のすぐそばの果樹園地帯の中に「紅花に女性の眉掃きの面影を感じた」芭蕉の句碑があった(↓ 下の写真)。

 さて、◎◎は地名であるが、漢字を当て嵌めてほしい。また、写真の冠雪を頂いた二つの霊峰の名称は何か? さらに前回記事の写真の沼の名称は如何に? →◆回答は次回記事の下部
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春らしい水辺の風景

2012-04-14 00:52:44 | 風景

 四月になっても何度も雪降りが繰り返された山形でもようやく春らしい陽気になったので、つい先日しばらくぶりで自転車で少し遠くまででかけた。
 自宅から一時間ほど自転車を走らせたところで、二つのなだらかな独立丘陵が目の前に迫り、その二つの丘陵の間を進んだら初めて目にする広々とした沼が現れた。

 さて、この沼はどこの沼であろうか?
 そして、この沼の名は何というのだろうか?

※ 姉妹ブログ「島国ニッポンの山国から」を下記URLによりご覧ください。
    http://blog.goo.ne.jp/ezoben-k
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いったい何に視線が注がれたのか?

2012-04-09 21:57:57 | 風景

 しばらくぶりで某高層ビルの展望室から北の方向を眺めようとした。
 でも、残念ながら山形市街地が途切れた先にある天童市のシンボルの舞鶴山の姿は生憎の雪模様のために霞んで見えなかった。
 少し残念に思っていたところに“ナイスショット”になるものが目に入ったので、思わずカメラのシャッターをきった。
 それは何だろうか?[回答]は一番下の写真を見ていただければお分かりになろう。

 その翌日は同じ山形市内の松尾芭蕉で有名な山寺の某氏のお宅を訪れた。
 懇談しているうちに窓に吹雪が激しく打ち付ける様子が目に映しだされたので、前日に引き続いての断続的な俄か雪という異常気象の様相をカメラに収めたいと思い、玄関を出た。

 しかしあまりにも細かな吹雪なので写真の画面では雪粒が捉えられなかったが、立石寺境内を内包している宝珠山が吹雪のため霞んでいる様子は捉えることができた。

 さらに翌日のことである。山形市中心市街地の裏小路を歩いていたら、またもや激しい俄か雪に見舞われた。昨日の俄か雪とはまた違ったかなりの「ぼた雪」のため、はっきりとレンズで捉えることができた。
 
 それにしても四月に入ったのに、連日の雪模様の日々。しかも僅か2~3時間のうちに「晴れ、時々雪、雪、時々晴れ」の状態が繰り返される。
 こんな中でかつて子どもたちに人気のあった「晴れ、時々ブタ」という児童書を思い出した。
 これでは雪だけでなく、ブタが降ってもおかしくない異常気象である。

 あっ! 高層ビルの下に“へび”が現れた!
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いよいよ「耳は十日町」!

2012-02-03 06:29:20 | 風景

 「遠い」ことを山形弁では「とがい」と言う。
 だから老化して「耳が遠くなる」ことを「耳がとがぐなる」という。
 さらに「耳が遠くなつてしまいましたよ」という会話文は「耳とがぐなたはあ」となる。
 山形弁講座からの派生になるが、山形人は駄洒落的会話においてよく「目は香澄町、耳は十日町」などとしゃべる。(前回の記事でも紹介)
 つまり、「目がかすんで見えにくくなり、耳も聴こえにくくなった」という意味である。
 その十日町のことだが、前日の1日の時点でも積雪はかなり多いと思っていたら、2日になったら積雪は一気に倍ほどになり、31年ぶりに90cmを超えてしまった。
 これで市民は大ショック。
 私のアタマもくらくらして、一気に「耳は十日町」になった感じである。
 ちなみに、下の写真は前日の十日町の積雪の模様である。

 昨日とその前日の双方の写真でも車道は除雪され、さらに午後にはやや気温が上がるから、車道の路面の薄い雪もほとんど消え去っていた。
 でも、前日まで丁寧に除雪されていた車道のすぐ脇の自転車道はすっかり「雪寄せ場」と化していた。
 ついでに昨日の山形市街地での雪模様

 もう一つ。裏通りの小道沿いの古い住宅の積雪 「うがいなあ」(山形弁で「多いなあ」)
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