いろんなことがあった1週間だった。
ひたすらに唇を噛み締めるだけの日々だった。
しかし俺は所詮黒子、演じている生徒のほうが辛いはず。
羅漢のように座っているしか能がない俺がここにいる。
昨夜からダイキが泊まっている。
真ん中の部屋だ。
泊まることで合格に一歩近づく?・・・分からない。
しかし何がしかに望みを託すしかない受験生、近づくはずだと思い切るしかない。
昨夜の平成17年度入試、ダイキの姉ちゃんの時の試験。
199点・・・まだまだ姉ちゃんの背中は遠い。
それでも少しずつ近づいていることは確かなのだ。
あとは時間との勝負だ。
公立高校入試まであと28日。
あと28日というホワイトボードに書かれた数字を信じていたら、いつのまにか24日と書き換えられている。
毎年の風物詩、・・・計算をミスったか、書く担当が決まっていないかのどちらか。
さつきが平成17年度で計219点を叩いて真梨子と並んだ。
だからといって今年受かるなんて誰も言ってくれないよ。
ここ最近体験でやって来ていた付属中の2年生が正式に入塾となった。
良幸とも顔見知り、さらに性格的には温和。
ゆえに良幸との繋ぎとして俺としてはありがたい。
志望高校は津西、・・・当座の課題は内申を40まで持ち込むこと。
全県模試の成績が返却される。
今回は母集団が少ないので何とも言えない。