先日、NHKの番組、「BS歴史館」で2.26事件を取り上げていました。
その中で、解説者の先生が、青年将校が語った「呉下の阿蒙(ごかのあもう)」という言葉を紹介していました。
初めて聞く言葉だったので調べてみました。
呉下の阿蒙(ごかのあもう)とは中国の三国時代、呉の武将である呂蒙(りょもう)の故事によってできた故事成語でした。
この故事の由来となった呂蒙(りょもう)という武将は武勇一点張りだったので、呉の孫権は彼に「武勇ばかりではなく学問も修めたほうがよい。」と助言したそうです。
すると彼は、孫権の意に応えるために猛勉強を始め、高い教養を身につけたと言われています。
それから暫くしたある日、彼は参謀の魯粛(ろしゅく)と対談しますが、魯粛は彼の高い見識と知識に「すでに武略のみの呉の蒙君ではなくなったな」と大いに驚いたそうです。
この時、更に呂蒙(りょもう)は魯粛に「士別れて三日ならば、即ち更に刮目(かつもく)して相待つべし」と、有名な言葉を残しています。
なお、刮目(かつもく)とは、目をこすって注意して見ることであり、この言葉の意味は、日々努力しているものは三日も会わなければ目を見張るほど進歩しているということを言っています。
「呉下の阿蒙」は、いつまで経っても進歩しない人のことを指す言葉ですが、一方で、この故事は、人間は勉強と努力で変わるものだと言うことを教えています。
この番組に出演者していた東京大学の御厨貴教授や帝京大学の筒井清忠教授を始め歴史に詳しい専門家の5人の先生方は、皆さん知識豊富方であり、内容の濃い番組でした。