谷町筋を挟んで四天王寺の向かい側、茶臼山に「堀越神社」があります。
「堀越神社」
この神社は第33代・推古天皇の時代、四天王寺建立と同時期に、聖徳太子が叔父の第32代・崇峻(すしゅん)天皇を偲んで茶臼山に建立したと伝えられ、四天王寺七宮のひとつに数えられる神社です。
大阪では、「堀越さんは一生に一度の願いを聞いてくださる神さん」との言い伝えがあり、古くから親しまれている神社です。
・堀越神社の鳥居です。
「本殿」
堀越神社の主祭神は崇峻天皇です。
名前の由来は、古くから明治中期まで境内の南沿いに美しい堀があり、この堀を越えて参詣したので、「堀越」という名がつけられたと言われています。
境内には、かつて八軒家の渡辺の津にあった熊野古道の第一王子「窪津王子」が祀られています。
「窪津王子」は四天王寺の正門鳥居近くの「熊野神社」に鎮座していたと伝えられていますが、後に堀越神社に合祀され「熊野第一王子之宮」として現在に至っているそうです。
・堀越神社の本社です。
「太上神仙鎮宅霊符尊神 」
太上神仙鎮宅霊符尊神(だじょうしんせんちんたくれいふそんじん)、地元では親しみを込めて“ちんたくさん”と呼んでいますが、この神様はお守りや御札の元祖の神様だそうです。
陰陽道における天地創造の中心に位置する宇宙根源の神とされ鎮宅霊符は陰陽道最高の護符とされています。
「鎮宅さん」と呼ばれる位ですから、家宅の鎮めは”ちんたくさん”の神功の第一で、加えて健康、家内の親和、家業の繁栄にもご利益があるようです。