今日は節分と恵方について調べました。
「節分の由来」
「節分」とは、季節を分けることを意味し、各季節(立春、立夏、立秋、立冬)の始まりの日の前日を称して節分と言います。
江戸時代以降は、特に新年の始まりに相当する「立春」の前日にあたる節分が最も重要視されてきましたが、これは、冬から春になる時期を1年の境とし、現在の大晦日と同じように考えられていたためで、今では節分といえば春の節分を指して言われています。
「豆まき」
節分に欠かせない豆まきの行事は平安時代に宮中で行われていた「追儺(ついな)」と言う鬼払いの儀式が元となったといわれています。
福豆を撒き、撒かれた豆を自分の年齢(数え年)の数より1つだけ多く食べると、体が丈夫になり、風邪を引かないと言われています。
「恵方(今年は北北西)」
恵方(えほう)とは、陰陽道でその年の干支によって定められた最もよいとされる方角のことで、その方向に「歳徳神(としとくじん)」がいると言われています。
「歳徳神」とは、その年の福徳を司る「吉神」で、この神のある方角を「明(あき)の方」または「恵方(えほう)」と言い万事に「吉」とされています。
「恵方の決まり方」
恵方の決まり方と暦年の恵方の方角は下記の通りです。
年の十干 西暦年の1の位 恵方
甲・己 4・9 甲の方(寅と卯の間、東北東)
乙・庚 0・5 庚の方(申と酉の間、西南西)
丙・辛・戊・癸 1・6・3・8 丙の方(巳と午の間、南南東)
丁・壬 2・7 壬の方(亥と子の間、北北西)
その年の恵方を簡単に知るには、上記の西暦年の1の位の方角を見ます。
例えば、2012年の1の位は「2」なので、「2」は「壬の方」にあることから恵方は「北北西」になり、 同様に来年2013年の1の位「3」は「丙の方」にあることから「南南東」になります。
「恵方巻きの由来」
恵方巻きの起源は、江戸時代末期から明治初期にかけて、大阪の商人が商売繁盛を祈願する風習として始まったと言われ、近畿地方を中心とした慣わしですが、10年ほど前から恵方巻きが全国のスーパーやコンビニで販売されるようになったことから全国的に広まったようです。
「恵方巻き寿司」
恵方巻きは、節分に食べると縁起が良いとされる巻き寿司で、目を閉じて願い事を思い浮かべながら、恵方(今年は北北西)に向かって、無言で海苔巻き一本を丸かぶりします。
巻き寿司は、商売繁盛や無病息災を願って七福神に因み、かんぴょう、きゅうり、しいたけ、だし巻、うなぎ、でんぶ等、7種類の具を入れて作られます。
この巻き寿司には「福を巻き込み、その福を食べる」との意味が込められており、巻き寿司を切らず一本丸ごと食べることによって「縁を切らない」という意味があるそうです。