らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「秋分」と「ヒガンバナ(曼珠沙華)」

2009-09-23 | 季節

今日9月23日は「秋分」で、国民の祝日「秋分の日」です。
そこで今日は「秋分」と「ヒガンバナ(曼珠沙華)」についてご紹介します。

「秋分」
「秋分」とは二十四節気の一つで、太陽が黄経180度の秋分点を通過する瞬間を言い、昼と夜の長さがほぼ同じとされています。
暦便覧にも「陰陽の中分となれば也」とありますが、実際には、日本付近では平均14分昼が長いそうです。

これからは、次第に「秋の夜長」となっていきます。
「秋の夜長」は虫の音色を聞きながら、趣味や読書等、時間を有効に費やしたいものですね。

・畑の傍の畦道に咲き乱れている「ヒガンバナ(曼珠沙華)」です。


「秋分の日」
そして今日はまた、国民の祝日の一つ「秋分の日」でもあります。
「秋分の日」は、1948年(昭和23年)に公布・施行された「祝日法」による国民の祝日のひとつです。
この日が制定された趣旨は「先祖を敬い、亡くなった人々を偲ぶ」こととなっています。

1947年(昭和22年)までは、秋分は「秋季皇霊祭」、春分は「春季皇霊祭」という祭日でした。
「皇霊祭」とは明治11年(1878年)にそれまでの歴代天皇や主たる皇族の忌日を春と秋に纏め奉祀したものです。
現在は「祝日法」によってそれぞれ「秋分の日」、「春分の日」となっています。

・日本では不吉といわれている「ヒガンバナ(曼珠沙華)」です。


「ヒガンバナ(曼珠沙華)」
ヒガンバナはヒガンバナ科、ヒガンバナ属の多年草です。
草丈は30㎝~50cmで、花茎が葉のない状態で地上に突出し、その先端に5~7個の花がつき、花が終わる頃に葉が出てきます。
ヒガンバナの名前は、秋の彼岸の頃に開花することに由来しています。

別名を曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)などといわれ、日本では不吉で忌み嫌われるようですが、欧米では園芸品種として多く開発されています。

万葉集にヒガンバナ(壱師の花)が詠われていますのでご紹介します。

  「路(みち)の辺の 壱師(いちし)の花の 灼然(いちしろ)く 
                      人皆知りぬ 我が恋ふる妻」
 柿本人麻呂 

  訳:路のほとりの壱師(いちし)の花のように、はっきりと人はみんな知ってしまった、私の恋しい妻を

・「ヒガンバナ(曼珠沙華)」と蕾です。


「秋分の日」を中心とした1週間を「秋彼岸(あきひがん)」と言います。
「彼岸」とは、元々仏教用語で「煩悩に満ちた世界から、解脱した悟りの世界」を指します。
悟りの世界とは、簡単に言えば「亡くなった祖先の霊が住む世界」のことです。
私たちはその祖先の霊を供養するために、お彼岸になると「お墓参り」へ行きます。

秋彼岸の中日の今日は、「秋分の日」の趣旨どおり、
   お墓に参り、ご先祖様に感謝し、敬い、そして偲ぶ1日としましょう!