今日は「敬老の日」です。そして、19日の土曜日から秋の大型連休「シルバーウィーク」が始まっています。
5月の大型連休を「ゴールデンウィーク」と呼ぶのに対して、9月の連休を「シルバーウィーク」と呼びますが、ご存知でしたか?
恐らく、初めて聞く人が多いのではないでしょうか?
そこで、今日は「シルバーウィーク」について調べました。
「ゴールデンウィーク」や「シルバーウィーク」の名称は古く、昭和26年に映画会社によって命名されたようです。
昭和26年といえば、前年から始まった「朝鮮動乱」により、日本は「朝鮮特需」景気に沸いた年です。
この年の4月29日から5月5日までの映画会社・大映の売り上げは、正月映画やお盆映画並みに興行成績が良かった期間だったようです。
そこで、大映では1951年(昭和26年)にこの期間を「ゴールデンウィーク」と名付けました。
その後、この名称は次第に他の業界にも広まり、定着していったようです。
因みに、この時の大映の映画は、松竹と競作して同時上映となった獅子文六原作の『自由学校』で、大映創設以来最高の売り上げになったといわれています。
大映は続いて11月の文化の日を中心とした期間を「シルバーウィーク」と名付けましたが、こちらは定着しなかったようです。
9月の連休が「シルバーウィーク」の由来
このように「シルバーウィーク」の名称は戦後間もない頃に既に存在していましたが、9月の連休を「シルバーウィーク」と呼ぶようになったのは今年(2009年)からです。
これは、ハッピーマンデー制度により「敬老の日」が9月第3月曜日となったため、「敬老の日(21日)」と「秋分の日(23日)」に挟まれた22日が「国民の休日」となって4連休となり、更に19日の土曜日を含めると5連休となります。
昨年(2008年)の11月に、この「9月の連休を命名すれば?」というアンケートを行ったところ、1位となったのが「シルバーウィーク」だったようです。
その理由としては、5月の「ゴールデンウィーク(金)」に対する「シルバー(銀)」の他、この期間には「敬老の日」が含まれているため、高齢者を象徴する和製英語の「シルバー」という意味も含まれているようです。(シルバー人材センター、シルバーシートなど)
このアンケートの結果を受けて、国内外ツアーを企画する旅行代理店などが「シルバーウィーク」の言葉を使い始めて一気に定着し、今年から初めて使われるようになったものです。
なお、その略記は、ゴールデンウィークの「GM」に対し、シルバーウィークは「SW」と表記します。
今年の「シルバーウィーク」は土曜日を含めて5連休になりましたが、この次に5連休となるのは6年後の2015年の予定です。