らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

トルコ旅行(その6)パムッカレ(ヒエラポリス)

2009-04-27 | 旅行

今日は、このツアー3つ目の世界遺産「ヒエラポリス」をご紹介します。
昨日のコンヤの町から西に約410㎞のところに人口3000人弱の小さな町があります。この町が今日ご紹介しますパムッカレです。

この小さな町パムッカレには、紀元前190年に始まった都市の遺跡であるヒエラポリスと世界的にも珍しい石灰棚があります。
この石灰棚とヒエラポリスは、1988年に「ヒエラポリス・パムッカレ」の名称で世界遺産の複合遺産として登録されています。
今日はそのうちのヒエラポリス遺跡を、明日は石灰棚を取り上げ、2日に分けてご紹介します。

・ヒエラポリスの全系図です。
 ヒエラポリスはベルガモン王エウメネス2世によって建造され、聖なる都市という意味があるそうです。
 
 (全系図の説明)
  ・右上から左下にかけて中央をまっすぐ伸びている通りは「フロンティヌス通り」
  ・「フロンティヌス通り」にそって左下四角の建築物はアゴラ(広場、市場)です。
  ・「フロンティヌス通り」の中央山手側の四角の建物がアポロ神殿です。
  ・「フロンティヌス通り」を挟んでその向かにある四角の建物は南大浴場です。現在は博物館になっています。
  ・手前の白い雪のようなものは石灰棚です。
  ・中央上部アポロ神殿の上の丸いものは円形劇場です。

この遺跡の一番の見どころは円形劇場といわれています。
この劇場は紀元前2世紀頃にハドリアヌス帝により造られました。

・これが円形劇場です。
 ファサード(建物の正面)にはギリシャ神話の神々の彫刻も見られ、収容人員は15,000人~20,000人と言われています。


・南ビザンツ門です。


・南大浴場で、現在は博物館となっています。
 ヒエラポリスから出土した彫像や石棺などを展示しているそうです。


このような遺跡があちらこちらに残っています。


他にもヘレニズム(紀元前334~紀元後395年)やビザンツ(紀元後395~1071年)の様式を表す数々の遺跡が広い範囲に点在しています。






遺跡はヒエラポリスの北側にもありますが、時間の関係で見学できませんでした。
主なものをご紹介します。

・ネクロポリス
 1000を超す墓が並び、古代共同墓地の規模としてはこの国最大と言われています。墓の様式はヘレニズム(紀元前334~紀元後395年)から
ビザンツ(紀元後395~1071年)まであり長期間にわたって利用されていたようです。

・北大浴場
 大きな連続アーチを持つ石積の典型的なローマ建築で、壁の表面は大理石で覆われていたと言われています。
 教会として利用されていたこともあったといわれ、紀元2世紀頃の建築だと言われています。














・マルティリウム
 紀元後80年にこの地で殉教した使徒フィリッポとその息子の墓です。聖人を祀るため5世紀初めの建てられたそうです。


ヒエラポリスは紀元前190年に始まったローマ帝国の都市遺跡で、この時代のものとしては最も内陸部にあるということで有名だそうです。

明日は石灰棚についてご紹介します。