今日はコンヤの町をご紹介します。
コンヤは11世紀から13世紀にかけて、セルジューク・トルコ(1071年~1243年)の首都がおかれていたところで、全盛期には各界の優秀な学者や芸術家が集められ、政治、文化、芸術の中心として栄えた町です。
イスラム神秘主義教団「メヴラーナ教」の発祥地としても有名です。
「メヴラーナ教」とは、13世紀に神学者メヴラーナ・ジェラレッティン・カラタイによって興った神秘主義的イスラム教団で、その教えは、ぐるぐる旋回しながら踊ることによって神と一体となれるという教義を持っているそうです。
(トルコの観光HPより)
1925年に宗教活動は停止されましたが、ぐるぐる回る踊りは、毎年12月に観光行事とし公開されています。
円筒型の帽子にスカートといういでたちで、一心不乱に踊る姿は幻想的といわれています。
「メヴラーナ博物館」
教団の修行場、始祖メヴラーナの霊廟であったところで、宗教活動停止後は博物館として使用されています。
館内にはメヴラーナを始めとした聖者たちの棺が置かれています。
・メヴラーナ博物館の全景です
・正面左側の小さな丸い屋根の建造物は洗身場です。
・メヴラーナ博物館を見学中の14歳の子供たちです。気軽に写真を撮らせてくれました。
・メヴィラーナの棺です。(撮影禁止のため、メヴラーナ博物館HPより)
・聖者の棺です。(撮影禁止のため、メヴラーナ博物館HPより)
「インジェ・ミナーレ博物館」
1251年にセルジューク時代(1071年~1243年)の高官ジェラッティン・カラタイによって神学校として建てられました。細い(インジェ)ミナーレ(尖塔)に因みこの名前が
ついたそうです。当初ミナーレは現在の3倍の高さがあったそうですが、1901年の落雷で上部が崩壊したそうです。
現在は陶器博物館となっています。
・インジェ・ミナーレ博物館正面です。
アラビア文字、幾何学文様の浮き彫りが大変美しく見事です。
・正面入り口の繊細なレリーフは素晴らしいです。
・ミナーレ(尖塔)の壁面装飾が美しい。
これらはセルジューク様式の建造物の代表作といわれており、トルコで最も優れた芸術作品の一つと言われています。
・メヴラーナ博物館の向かいにあるセリミエ・ジャーミーです。
スルタン・スレイマン大帝(1495年~1566年)の跡を継いだセリム2世(1524年~1574年)の時代の建物です。
明日はパムッカレのヒエラポリス遺跡をご紹介します。