今日は、トルコを代表する観光スポットの一つであるカッパドキアの奇岩群をご紹介します。
カッパドキアの奇岩群は、1985年「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石遺跡群」として、世界遺産の複合遺産に登録されています。
標高1000mを超えるアナトリア高原の中央部にあるギョレメ地方は、かつてこの地にあった王国の名前にちなんでカッパドキアと呼ばれています。
カッパドキアとは「美しい馬の地」を意味するペルシャ語に由来し、トルコ語、ギリシャ語では、小アジア(現在のトルコ)の広大な内陸地帯を指しているそうです。
ここの地層は数億年前に起きたエルジェス山の噴火によって造られたもので、火山灰と溶岩が数百メートルずつ積み重なった末、凝灰岩や溶岩層になりました。
その後、岩部は風雨に打たれて侵食が進み、今では固い部分だけが残されて不思議な形の岩となり、大奇岩地帯を生み出しています。
・キノコ岩です。
ゼルベ地域にはカッパドキアを代表するキノコ岩が連なっています。
・パシャバー地区は、3本のキノコが生えているような形をした大きな岩で有名です。
・ウチヒサール地区です。
ウチヒサールはカッパドキア地方で最も高いところに位置する村で、村の中央に大きな岩の要塞がそびえています。
要塞の周囲には岩をくり抜いた住居があり、今も使われています。
・ウチヒサールの住居です。
明日はカイマクルの地下都市などをご紹介します。