今、大阪では大相撲春場所が開催されています。
横綱の白鵬と朝青龍が全勝を続け、次第に盛り上がってきていますが、大関を始め日本人力士にも頑張ってほしいものです。
今日は相撲の起源について調べてみました。
「相撲の起源」
相撲は日本で一番古い格闘技で、弥生時代にはその原型があったといわれています。
「すもう」は古くは「すまひ(い)」と言い、日本書紀には「争・捔力・相撲」などの漢字が当てられています。
「すもう」の名前は、「相手の力に負けまいとして抵抗する」と言う意味の動詞「争ふ(すまう)」の名詞で「力や技を争うこと」を「すまい」といったところから「すもう」に
なったようです。
奈良時代から平安時代には宮中の年中行事として「相撲の節・節会」が開かれており、五穀豊穣を占う神事として相撲が行われ、一緒に雅楽や舞楽なども奏でられ
ました。
その後、職業力士が生まれ、江戸時代に土俵や決まり手・禁じ手などが定められて、現在の「大相撲」へとつながっています。
「花道の語源」
力士が支度部屋から土俵に向かう通路を「花道」といいますが、その語源をご存知でしょうか?
「花道」の語源は、「相撲の節(せち)」で、東の力士は朝日を受けて咲く「あおい」の造花を、西の力士は夕日を受けて咲く「夕顔(ひょうたん)」の造花を頭につけて
入場した故事に由来するといわれています。
なお、歌舞伎などの舞台にも「花道」がありますが、こちらは、観客がひいきの俳優に「はな(花・纏頭)=祝儀」を贈るために設けられたという説からのようです。
また、「花相撲」と呼ばれる相撲がありますが、これは本場所以外に興行する引退相撲や慈善相撲など、木戸銭(入場料)をとらずに客の祝儀だけを受けて行う相撲
のことを指して「花相撲」と呼ばれました。
相撲は単なるスポーツではなく、神様にささげる神事としても行われてきたものであり、外国人力士が増えた今、相撲協会は「心・技・体」の「心」について強力に指導して欲しいものです。
特に朝青龍には横綱に相応しい礼儀・作法・態度を示して欲しいと思います。
更に、相撲内容でも、張り手などを使わず、受けてたつ横綱相撲を見せて欲しいものです。