らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

初夢の歴史と風習

2009-01-02 | 雑学

今日は「初夢」について調べてみました。

「初夢」とは、元日の夜に見る夢、または正月2日の夜に見る夢のことで、この夢の内容で、1年の吉凶を占う風習として伝わっています。

現在では、新年最初(大晦日から元日)に見る夢とされることは少なく、「元日(1月1日)から2日の夜」、または、「2日から3日」の夜に見る夢とされる場合が多いようです。

鎌倉時代には、立春が新年の始まりと考えられており、節分から立春の夜に見る夢を「初夢」としていたようです。

西行法師の「山家集」に初夢の有名な短歌ががあります。
 「年暮れぬ 春来べしとは 思ひ寝に まさしく見えて かなふ初夢」

江戸時代に入ると初夢には次のような3つの説が現れました。
 1.「大晦日から元日」
 2.「元日から2日」
 3.「2日から3日」
このうち、「3」の説の由来ははっきりしませんが、書初めや初商いなど多くの新年の行事が2日に行われるようになったのが影響しているものと考えられています。
このため、江戸時代後期には「3」の説が主流となりますが、、明治5年の太陽暦採用以降は「2」の説も広まってきているそうです。

「初夢に関する風習」
鎌倉時代に良い夢を見るには、七福神の乗った宝船の絵に、次のような「回文」の歌を書いたものを枕の下に入れて眠ると良いとされ、それでも悪い夢を見たときには、翌朝、宝船の絵を川に流して縁起を直すということが行われたそうです。

「ながきよの とをのねぶりの みなめざめ なみのりぶねの おとのよきかな」
  (長き夜の 遠の眠りの 皆目覚め 波乗り船の 音の良きかな)

「回文」とは、言葉遊びの一種で、始めから読んでも終わりから読んでも文字や音節の順番が変わらず且つ、言語としてある程度意味が通る文字列のことです。

「初夢の諺」
初夢に見ると縁起がよいとされる諺に、
「一富士(いちふじ)、二鷹(にたか)、三茄子(さんなすび)」があります。

この諺は、江戸時代初期には既にあったようで、その起源については次のような説が言われています。
・徳川家康の地である駿河国で高いものの順番から言われた。
 「富士山、愛鷹山、初物の茄子の値段」
・徳川家康が好んだものとして、
 「富士山、鷹狩り、初物の茄子」
・富士は日本一の山、鷹は賢くて強い鳥、茄子は事を「成す」から
・富士は「無事」、鷹は「高い」、茄子は事を「成す」の掛け言葉から
・富士は「曽我兄弟の仇討ち(富士山の裾野)」、鷹は「忠臣蔵(浅野家の紋所が
 鷹の羽)」、茄子は「鍵屋の辻の決闘(伊賀の名産品が茄子)」から

世間では不景気風が吹いていて、暗いニュースばかりです。
今夜は、今年一年が、明るく元気になるような縁起のよい「初夢」を見ようではありませんか。

コメント
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