別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

わたくしごと

2011-06-29 | 向き合う

 

   6月27日  夫の母が亡くなりました。 106歳です。

  写真は 母の庭からきた スペシオキンギアナム。 ことしも良く咲きました、

 ヒメヒオウギ 濃紫の菫 鈴蘭なども…

 

 

  二人の母を連れて 旅に出たことなど思い出・・

  rugbyもいっしょに    ・・・・。
 

  うちに来ると かならず何日も泊まって 

   私の母と枕を並べて 真夜中まで話していた

     男ばかり5人も育て  気丈で賢い

   真似できないけど  おおきな目標です

   ありがとうございました

          どうぞ見守っていてください 

 

 

 

 

 

 

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名画の犬

2011-06-26 | 犬のブロンコ・ダン

        

       エドゥアール・マネ  《キング・チャールズ・スパニエル犬》

  じっとして!と 言ったって 小刻みにふるえる rugbyを 描くことはなかった 
   
   マネの絵の 生き生きとした瞳に釘づけになる
   濡れて愛らしい鼻も   吠えてしまいそうな口元も    踏んばる足も

     鉄道の 絵の中で眠っているのもこの子じゃないかしら

    

 メアリー・カサット 《青いひじ掛け椅子に座る少女》

  退屈を持て余している少女と  隣の椅子でしずかに眠る愛犬 
 

 ワシントン・ナショナル・ギャラリー展をみて  
  こんな風に 油彩で描き残したかったと残念だ  
 スケッチぐらいはあるけれど やはり油だなぁ 
   

 

 

 

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動く絵

2011-06-22 | アートな時間

 国立新美術館でアート鑑賞 
  水槽の底から外光を仰いで 暑さを忘れるひととき 
  詳細は こちら   メモ書きにて

 エドゥアール・マネ 「鉄道」
  煙にかくされた鉄路の音  匂い  眠る子イヌ  青い葡萄の演出  
  主題を明確にしない  想像をする愉しさ  次なるシーン 

 マネ 「キング・チャールズ・スパニエル犬」 
   眼がいい 小刻みに震えるからだを支える足。 毛並み
 マネ 「プラム酒」 テーブル面とグラスの輝き  頬杖をつくモデル

 エドゥアール・マネ  「オペラ座の仮面舞踏会」

  どよめく人びと  話すたびにかしげるシルクハット  
  黒と 白いバルコニーの コントラストが目を惹く 
    絵の中に 本人がいる
  

  ゴッホ  「薔薇」 
 涼しげな色合いだ が 
 説明によれば、 全体に退色して ゴッホが意図した赤と緑の対比的な効果が薄れている。 エネルギッシュな筆遣いが際立つ。

   色調は 別の作品を思い出させた。  
   ポーラ美術館の 「アザミの花」 だ。 

 

        

 セザンヌ  「レヴェヌマン紙を読む画家の父」

 印象派・ポスト印象派 
  大胆な色 自由な筆遣い 光が踊る。 奥行き 画面構成など  とても勉強になった。 背景と人物の関係、 肩の線 肩を面で。 はみ出す色が時間を伝える。 補色の魅力。
 停まったかのような画面のなかは ざわめき、 生き生きとした リズム感がある。 描くように観てたのしい。 画家のタッチをなぞる。 

 コローの絵には 樹木が重なり 風が吹いている
 クールベ 「ルー川の洞窟」 闇と光、荒々しさと滑らかさ。 
 ラトゥール「皿の上の3つの桃」 桃の質感
  しずかな心地よい筆致 テーブルの切り方

  他の作品は こちらで 拡大して説明文をどうぞ

 

 

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ゆかり

2011-06-19 | 別所沼だより

         虹を見てゐる娘たちよ
         もう洗濯はすみました
         真白い雲はおとなしく
         船よりもゆつくりと
         村の水たまりにさよならをする

                村ぐらし     立原道造

                 -☆-

 曇り。 きのうの降りで、草が樹が歩道がぬれて光っている。 湿った木々の匂い、 緑陰にいれば心も落ちつく。 薄日が射して蒸してきた。 そよ吹く風は清涼剤、 開け放つ窓をすべり抜ける。  

 「ちょうちょ チョウ ちょ… 」 あどけない歌がハウスを包んだ。 声だけが、 あちらからこちらへと飛んでいる。 ちいさな女の子(聞けば一歳)が、 窓下にすっぽり隠れてしまう大きさで、 あなたも蝶のよう。 離れたところで父親が見守っている。
 
 モンシロウチョウや、シジミのランデブーを追っかけた。

    

   眼を凝らせば みつかるよ

  

  お客さまを出迎えるオキザリス (花かたばみ  オキザリスローザ) 

 ・仙台から女性… 大宮に用事があって。 訪問は二回目。 (たとえ短時間でも立原に会おう、 ハウスに行こうという熱意。 お気持ちに感謝しました。 至文堂 「立原道造」 および「風の詩」をおすすめし、ご購入いただいた。 重い書物を入れる袋が無くて ほんとうに申し訳ありませんでした。

・常連さんも見えて、さりげなく人生哲学がはじまる。 家族それぞれの想い、身に沁みました。

・建築の方や 通りがかりの方など。 詩人のこと初めて知った。 (熱心に観、 話を聞いてくださいました。 ありがとうございます。  

  訪問者 10名   不思議なご縁 お会いして嬉しいです。 

          

  緑したたる 木立の陰  

別所沼のムクゲ

  朝顔にうすきゆかりの木槿かな  与謝蕪村

早朝に咲き一日でしぼんでしまう木槿 
 はかない命  朝顔と木槿の うすきゆかり

   

 

 

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梅雨冷え

2011-06-17 | 自然や花など

ゆあみ(ブロンズ)エミリオ・グレコ

   細かな雨が 肩を濡らした 
     

  洗いたての緑
   空からの てがみ  

  

     滴になる  ことば…

   言葉は  街じゅうを隠した     
 

  晴ればかりでは つまらない
  湿潤な空気が 心をなごませる
  
   梅雨寒(ツユサム)や 机の下の膝法師    麦南 

 埼玉県立近代美術館で 県展 開催中
  力作ぞろいです
      

   ※  赤い花のなまえが分かりました。  とても覚えられません
      サンブリテニア スカーレット(ゴマノハグサ科)
   小さな白い花は  ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト 

 

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蛇の目

2011-06-12 | 夢見鳥

  出会ったのは6月8日  別所沼公園

 ひなたで休む 蛇の目蝶
 前翅(マエバネ)に2個  後ろ翅に1個 蛇の眼のような紋がある

 小村雪岱画

 

 

 

 

 

 

   余り見なくなった蛇の目傘  雨がざあざあ降るなかの 
   和傘の雨音…   雨の日の楽しみになった 

    紺や赤で太く描いた円は まるで蛇の目のようだ。 
   京都と 岐阜の老舗の蛇の目傘をどうぞ

   蛇の目の意匠は花にも及んで
   蛇の目草とかハルシャ菊  まっ赤な眼が妖艶!

 

 

 

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夏なかば

2011-06-09 | 別所沼だより

 六月の理想のやうな、青い空に、雲が吹き送られていくつもいくつもながれてゐた。
 

 草の間に腰おろして、ふたり並んで、雲の行方を眺めてゐた。  (立原道造)

             -☆-

 三時過ぎのヒアシンスハウスは静かだ 
   ひとけない庭で マリーゴールドが迎える

 水辺はいつも気持ちがいい   雲が面をなぞっている



 噴水が一基  陥没したところは立ち入り禁止の侭 
  

  睡蓮の明暗たつきのピアノ打つ     草田男


 たつき…   ここでは  よりどころとするピアノ ということかな
   たつきを調べると
   たつき たづき たずき… 方便 活計
  1 生活の手段。生計 2 事をなすためのよりどころ。 たより。 よるべ。
  3 ようす。 状態。 また、それを知る手がかり。

と あった。  花よりも おびただしい睡蓮の葉、 そのうえを ピアノの音が転がるようだ。 音は消えても なお耳に残る響き… 

 

 

 

 

 

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木と草

2011-06-07 | 自然や花など

 マンションの入り口を飾っている トリトマ or トーチリリ- とか。
松明ユリ…  盛りにはすっくと立つ麗人にもみえたけど 枯れてきた

 金糸梅か?  よく見ると 金糸梅の園芸種 ヒドコート 
  オトギリソウ科


 こちらはシモツケで灌木、 シモツケソウとは異なる。
  シモツケソウは草シモツケとも呼ばれ 草なんだね。

 これは下野だよ、 木シモツケ!     しつこいなぁ…

別所沼公園のシモツケ 

  

 

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梅雨晴

2011-06-06 | 自然や花など

 遊歩道の木陰で きれいなプリーツが何とも上品な紫蘭。 うちのは白い品種。 
 朝から夏の陽が降り注いだ。 今日のような梅雨の晴間を「五月晴」ということを、 確認したばかりだった。   

    薔薇を剪る鋏刀(ハサミ)の音や五月晴     虚子

  雨の中休み、 よその家から鋏の音が軽快に響いてくる。 久しぶりに近くを歩くと植物の顔ぶれも変わっていた。 花梨は青い実が重そうだったし、 枇杷は少し色づいている。 美味しそうな夏グミもなって、 苺に似た桑の実は、 黒ずんでいた。  

 薄紫は 馬鈴薯の花。  どことなく寂しげな花だ。 

  
葱坊主のまわりは モンシロチョウが行ったり来たり、 

  美女柳の長い睫毛…    

紫陽花は遅れ気味、 来週あたりかな。 


   それで カレンダーから 

  青木乃里子さんの「紫陽花」 (部分)

  花と瓶のボリュームが良い。 いつもすてきだと思う。
  紫陽花の絵はむずかしいけど、 ことしも描きたい。 

 

 

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夏萩

2011-06-06 | 自然や花など

   「はい プレゼント…」 と言って 持ち帰ったのは
  欲しくてたまらなかった萩である。

   萩といえば秋を連想するが  夏だって咲いている。

  小さな花がポツポツ咲いて 夜来の雨を光らしている


 

  我が背子が かざしの萩に置く露を さやかに見よと月は照るらし (万葉集)  

  髪にさしている萩のちいさな花  その花に光る夜露… 
 繊細なこの花が 大好き。 
 翌日 名札を見たら 「木萩」 だって。  なんだ、 枝垂れないの… 

 

 

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梅雨の頃

2011-06-04 | 自然や花など

 白花… なれど ブラックベリー

 恋の妄執… 定家葛   
  

 白十字の花明かり 十薬…  どくだみ  

  庭は白花ばかりが目立つようになった 
   颯爽と まるで梅雨空を見返すように

 

 

 

 

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