別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

動く絵

2011-06-22 | アートな時間

 国立新美術館でアート鑑賞 
  水槽の底から外光を仰いで 暑さを忘れるひととき 
  詳細は こちら   メモ書きにて

 エドゥアール・マネ 「鉄道」
  煙にかくされた鉄路の音  匂い  眠る子イヌ  青い葡萄の演出  
  主題を明確にしない  想像をする愉しさ  次なるシーン 

 マネ 「キング・チャールズ・スパニエル犬」 
   眼がいい 小刻みに震えるからだを支える足。 毛並み
 マネ 「プラム酒」 テーブル面とグラスの輝き  頬杖をつくモデル

 エドゥアール・マネ  「オペラ座の仮面舞踏会」

  どよめく人びと  話すたびにかしげるシルクハット  
  黒と 白いバルコニーの コントラストが目を惹く 
    絵の中に 本人がいる
  

  ゴッホ  「薔薇」 
 涼しげな色合いだ が 
 説明によれば、 全体に退色して ゴッホが意図した赤と緑の対比的な効果が薄れている。 エネルギッシュな筆遣いが際立つ。

   色調は 別の作品を思い出させた。  
   ポーラ美術館の 「アザミの花」 だ。 

 

        

 セザンヌ  「レヴェヌマン紙を読む画家の父」

 印象派・ポスト印象派 
  大胆な色 自由な筆遣い 光が踊る。 奥行き 画面構成など  とても勉強になった。 背景と人物の関係、 肩の線 肩を面で。 はみ出す色が時間を伝える。 補色の魅力。
 停まったかのような画面のなかは ざわめき、 生き生きとした リズム感がある。 描くように観てたのしい。 画家のタッチをなぞる。 

 コローの絵には 樹木が重なり 風が吹いている
 クールベ 「ルー川の洞窟」 闇と光、荒々しさと滑らかさ。 
 ラトゥール「皿の上の3つの桃」 桃の質感
  しずかな心地よい筆致 テーブルの切り方

  他の作品は こちらで 拡大して説明文をどうぞ

 

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前の記事へ | トップ | 次の記事へ »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「描くように観る」 (ふくら雀)
2011-06-27 05:43:05
雨の日を何よりの贈り物で楽しませていただきました。新美術館はまだ訪ねたことがありませんが、水槽の中のような、夏向きの建物のようですね。

珍しくすっきりしたゴッホのバラや、セザンヌの父親像など珍しい作品も、「こちら」に案内されてたっぷりと臨場感?をもって鑑賞できました。蛙さんの目は亡きラグビー君をなぞって犬にいきますね。目や鼻の濡れた感じ、「描くように観る」いい勉強をなさいましたね。
ありがとうございました。
返信する
臨場感 ()
2011-06-27 18:25:51
 画家のかたわらにいるつもりで眺めてきました。タッチをなぞると気分も昂揚。硝子張りの涼しげな建物ですね。設計は黒川紀章さん。ガラスカーテンウォールが、波のようにうねり美しい曲線を描いて… 周辺の緑を取りこんで ここは都会のオアシスです。

 油彩画の他版画もみられました。セザンヌの父親像は見あげるほど大きいのです。迫力がありました。こちらこそ簡単なご案内で恐縮しています。ありがとうございます。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アートな時間」カテゴリの最新記事