別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

別所のアルバム

2011-12-31 | 別所沼だより

2011年も残りわずか
 言葉につくせない悲しみを乗り越えて 来年こそ
やさしい明るい年になりますように

 

立原道造のヒアシンスハウスと
      別所沼の一年をみつめます

 

 

 

 

 

 

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石たたき

2011-12-27 | 自然や花など

ハクセキレイ

   世の中は鶺鴒の尾の隙ヒマもなし  凡兆

 せわしい街なかに棲む 2羽のセキレイ

 こどもが通っても 知らん顔  


 自転車が来たって へいちゃら  
   トットコ歩いて 何かついばんでいる

ハクセキレイ

 コンビニまえを 悠然と 
  慣れているセキレイ  水辺が 恋しくならないか

 この川の石がみんなまるいのは 
 私の尻尾で敲タタいたからよ…   三好達治

 尾を上下に振りふり  石橋を叩いて渡った

 

   
   

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秋のなごり

2011-12-13 | 自然や花など

  大きな世界地図だ  

 

  どれもこれも 丹念に染めあげられて

  白すすき 吹かれけむりて地に昏るる    石原八束

 線路脇のススキが 煙っている
  そよ風もないのに 散りこぼれた
  遠くから 列車が入ってくる
    敏感な ススキの穂…
  

   日あたりや熟柿の如き心地あり  漱石 

     

  晩秋の陽が あたたかい



   巾広の葉に  銀色のうぶげが光る

  マユハケオモトの おしまいの花
  珍しくて 面白い花をいただいた  
   

 

 

 

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霜の朝

2011-12-10 | 別所沼だより

  この冬一番の冷え -1℃  水たまりが凍った 


  

   霜の花  拡大

 
 

 霜晴れの青空が梢を際だたせ
   目立たなかった奧の並木も 錦を着ている 

  桜も かがやき  



 ハウスの中は0℃  暮れのことゆえ11時過ぎまで どなたも見えない 
 



 日向で本を読んだ 
 つよい陽射しを背中に受けると 暑くてヤケドしそう   
  遠い浮島に カワセミ 川鵜 白鷺のすがた  

  午後から 絶え間なく

・ お天気がよいので来ました。 朝日新聞で知ってから ずっと温めていた。
  文学や詩的なこと 芸術は苦手、 たくさん話を聴いて詩集を読みたくなった。 
 あたらしい出会いがあり、 やはり出かけて来て こそ!  よかった と力を込める。 
・ 別所沼も 風信子荘もすてきな所、 近くに住んでいる人が羨ましい。 こんな家が欲しい。
・ 詩人で建築家のことを知らなかった。 これからもっと知りたい。
・ 外から見るより案外広い。 (窓を閉めていたので木の香が籠もった)その香に気づく。 借景の広がりを堪能した。 

 来訪 19名 ありがとうございました 

 

 ガイドは愉しく  元気をいただきました 

 

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薔薇と

2011-12-09 | アートな時間

離れ屋(ジェルブロワ)1927  アンリ・ル・シダネル展  埼玉県立近代美術館

   離れ屋(ジェルブロワ)1927 (カーソルをあて拡大できます)

 アンリ・ル・シダネル(1862-1939)、 20世紀初めに活躍したフランスの画家。 日本でその全貌が紹介されるのは初めて。  

  薔薇の庭、 木漏れ日、 青いテーブル、アトリエの窓の前に置かれたテーブル、月明かりの庭や夕暮れの家々の窓の灯り 雪の中の家 など 
 どの作品も、 静かな雰囲気でホッとする。 人物は描かずに、 いままでそこに座っていたり、 テーブルを囲んだ人たちの気配がする。 アンティミスト…身近なもの、特に室内画を情感を込めて描いた。

 

  港のカフェ  1923

  ひっそりと、 どことなく寂しげ、 でも温かい。
 点描の穏やかなタッチ、 優しい色の混じり合いがそう感じさせるのだろう。 傍らの友が 「光りの微粒子…」 と呟く。 浮遊するやわらかな色彩が観る人を包み込む。   

 1901年 シダネルは中世の面影が残るジェルブロワという村に住み、自宅の庭を、さらには村全体を薔薇でうめつくそうと提案、やがて実現すると 「フランスでもっとも美しい村」に選ばれた。
 



  青いテーブル 1923

 プルーストの 「失われた時を求めて」の中で 登場人物のお気に入りの画家として アンリ・ル・シダネルが出てくる。 印象主義や新印象主義を継承して独自の画風を確立した。 近代日本の洋画家にも影響を与えた。 (美術館ビデオ 及び パンフレット参照)

    

   アトリエの窓の前に置かれたテーブル  1936

  そのほかの作品   

  拡大してどうぞ    左から ・朝 「モントルイユ=ベレー」1896
 ・運河「アミアン」 1901  ・室内「ジェルブロワ」1903
 
  旅をしながら その土地の光を描いた。

  月明かりのなかの輪舞 1899  リトグラフ


きのう私たちも リンゴなど並べ油彩を描いた。 シダネルの絵が頭から離れない。
とくに タッチや色彩のこと。 シダネルの幸福で穏やかな作風を真似たくもなるが、 これも個性。 その人らしい絵がよいのだ と思い直した。

 

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実り

2011-12-06 | 自然や花など

 公園のカイノキに実がなっている。 初めて気づく雌株の存在、
 ご一緒した Tさんが教えてくれた。 

  去年のようす  

 紅葉葉楓(モミジバフウ)も たわわの実。 

  

   さいたまの紅葉を自慢して

 サイカチの実を拾った。 タネのドラマに思いを馳せる。 下からは絹サヤぐらいにしか見えなかったものが、 手のひらに載せると20センチくらいある。 それほど樹が高いということだ。 硬質の莢にある注射痕のようなかすかな膨らみを数えると九ヶ所。 ねじれたような莢を振ればカラカラと音が重なる、 いのちの響きをふたりして喜んだ。
 雪だよりもそろそろ届くころね。 

 

 

 

 

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