ドアの向こう

日々のメモ書き 

思い出

2010-02-28 | 道すがら

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<悠久の流れ ゆるやかな二胡の調べが似合う

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 いまは 喧噪や熱気を懐かしく思いだす。高層ビルのかたわらに壊した建物の残骸が、片づくのを待っていた。空き地が多い。万博を控え開発は急ピッチで進んでいた。物価は上がり景気がよいのは不動産だけと聞いた。租界では戦争を思い、歴史の大河の一滴をなめ、大地の砂ひとつぶを踏んできた。
 文化遺産の ほんのゴマ粒ほどを観たに過ぎない… 
 日記のつづきはメモにして 自分のために残しておこう。 

 ちょっと頭を休めたいので 音楽は静かな曲にした。
  ワーグナーの ジークフリート牧歌

 ほんとうはクライスラーのテンポのよい「中国の太鼓」を探したのだけれど。





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楽しむひと

2010-02-28 | 道すがら

  曇り 遠くが靄でかすんでいる 16度    

  魯迅公園の朝  8:40

 たくさん集まって踊ったり歌ったり。    
  太極拳や社交ダンス
 いきいきと暮らすひとたち
  圧倒される 
 

 

    公園の入口からほどなく
 籐いすにかけた魯迅像が見える

 

    ここが 魯迅墓 

  きょうは観られないが記念館も   

 

  筆に水をつけて文字を書く
 筆捌きもみごとで
 見物人が大勢集まった 

 何人もが書道の練習
 あたり一面 文字の道
 じかんがたって薄れている

 このかたは ペットボトルの先に
 スポンジを布にくるんだのを穂先にして 
水継ぎの手間を省いた
  賢い すばらしい方法だ

    

 多倫路文化名人街入口の門

 日本人租界や共同租界などあった。 日本人が建てた家やビル等今も残る。
 オットーと呼ばれる
        日本人もいたはず。
 魯迅と親交のあった
          内山書店のこと。

   豫園商場 

  どこもにぎやかなチャイナタウン

                                                 
 つづいて芸術会館  陶磁器や彫塑、水晶の置物など現代作家の作品を展示、販売していた。骨董工芸館 

 ・豫園 着工は1559年。明代の役人が父のために19年かけて造った私庭。当時は5万㎡の敷地。 5つの景観区と内園。 「豫」は平安、愉の意味(ガイドブックから)

     

   豫園の龍壁  壁のうえをうねりながら伝う龍、 粘土の頭 瓦の鱗
   中国では龍は皇帝の祖先とされ特別の意味をもつ。 他では使うことは出来なかったので 爪の数を1本減らして免れたという。

 豫園商場 茶慶館 中国茶試飲 きょうまで広東・蘇州・上海料理
  無錫の田舎料理  火鍋料理  小龍包 点心など いろいろ味わった。  

 ・七宝古鎮観光  明・清時代の面影をのこす七宝老街(明、清代に綿紡績や織物業で発展した)富強路 南西路など散策 
 旧正月、家族連れが繰り出しにぎやかなこと。両側の土産店もたのしい



  やきものの置物

  一元は日本円で約15円。 1580元では 23,700円也…

櫛を売る店 

 夜は上海雑伎団… 緩急おり混ぜ構成よく、訓練された技は芸術的、美しくスリル満点。 
  外は 満月が明るい。 CROWNE PLAZA  SHANGHAI に
   花火の音がこだました。  写真があふれそうだ。           

 

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江南の春

2010-02-27 | 道すがら
 雨 11度 このあたり一年の半分は雨。
無錫ムシャク(三国時代のゆかりの町、呉の国の都、3000年以上昔、錫の産地だったが取り尽くされて無錫となる。
 
 唐代の詩人 杜牧が「江南の春」に詠んだ。
  
  千里鶯啼緑紅映  
  水村山郭酒旗風
  南朝四百八十寺
  多少楼台煙雨中

 日本にもある「無錫旅情」の歌。

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<■長広渓湿地公園 屋根付きの立派な橋■
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・長広渓湿地公園の屋根のある橋(上写真)を渡る。難しい漢字、悲しいかな橋のなまえが読めない。



・無錫真珠館見学(淡水パール カラス貝の中に30個以上もの真珠があった。
 パールクリームなど加工) 
・太湖… 穴の多い複雑な形の奇石はここで採れる。庭園のほとんどにあるが興味が湧かなかった。こちらでは干支など想像したり、瞑想したり楽しむらしい。

・朱家角(明の万暦年間(1573-1620)にできた古い水郷として有名な古鎮。「鎮」は中国で都市の意。 運河が網目のように張り巡らされている。放生橋、北大街散策(100年以上の歴史をもつ醤油と漬物の店。路地の両側に チマキ、蓮根煮、味付けされた枝豆など売る店、屋台が所狭しと並ぶ。  

朱家角のようす
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  チマキ 蓮根煮 餅など売っている
    醤油の浸みた色 匂い 
 両側に土産店やレストランなどひしめく          豆のほか彩りよく丸くのした餅(右のほう)等             強烈な匂いの臭豆腐など 行列が出来ている      明・清代の面影を残す家並みがクリークに沿ってつづく 江南らしいのどかな風景

   
   太鼓橋のような放生橋   菜花のような… レストランで必ず出てきた。   きっと茹でるときごま油を少量   色よく 塩味だけで    シンプル料理が とても美味しい   
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・上海クルーズ

   



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庭園と運河

2010-02-26 | 道すがら
 気温10度。この季節寒暖の差がはげしい。江蘇省南部の水郷と運河の街「錦渓」を訪ねた。千年の歴史を窺う。
 詳しくはこちら
 

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<■ 錦渓 五保湖に龍のような古蓮橋 ■
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  旅の地図はこちらから (地球の歩き方より)

 蘇州は呉文化を育てた街、多くの文人が集まった。繊細でシンプルな雅がある。
「蘇州夜曲」も思い出された。レンガを縦に組む甃、骨董館、個人博物館など軒を連ねている。その一軒に入る。圧倒する蒐集品の数、ご高齢の主は健在である。

寒山寺・大雄宝殿

 高僧 寒山拾得の寒山寺、張継「楓橋夜泊」の碑文と鐘。
「月落ち烏啼いて霜天に満つ/ 江楓 漁火 愁眠に対す / 姑蘇城外 寒山寺 / 夜半の鐘声 客船に到る」 

 
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<■世界遺産「留園」清代の建築と造園■
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 楼閣を繋ぐ回廊に花窓や透かし彫りがみごとだった。

 シルク製作所 刺繍研究所(極細の絹糸で細密に、表だけでなく裏側からも同じように刺してあるため、すばらしい光沢と質感だ。絵画と見紛う)



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一粒の見聞

2010-02-25 | 道すがら

  現地ガイドはこの国を巨大な西瓜に喩えた。 5日間の滞在で、 西瓜の種の、わずか一粒分ほどの領域、 文化をみたに過ぎないのだった。 肩の力も抜けてゆく。 知れば知るほどおもしろい国、 中国。 2時間半で上海に着いた。 気温21度、 蒸している。

 上海博物館  
 丸い天と四角い大地「天円地方」 前に唐獅子(白)の彫刻がある。 建物全体が鼎のよう。 所蔵品は百万点。うち13万点が重要文化財、 中国5千年の文化に触れる。 

 1階  ・中国古代青銅館  紀元前2千年前後から紀元前5世紀の春秋・戦国時代までの400点余を展示。  

 ・中国古代彫刻館 120点余の彫刻は戦国時代(前403-221)から明時代(1368-1644)まで、 仏教彫刻と中国伝統文化の融合する過程などわかる。


    

 

 

 

 

 


 

 

 ご紹介は むずかしい漢字ばかりで変換できません、 写真だけ。

 2階 新石器時代から清朝(1616-1912)までの中国古代陶磁器。
 ここをゆっくり重点的に見てきた。

 中国陶磁器8000年の多岐多様な歴史。 各名窯を代表する傑作が 美しくかがやく。 白釉  青釉  唐三彩 景徳鎮 琺瑯彩・・・  



 3階 中国歴代絵画館 唐時代(618-907)から清朝までの名作100点余。 詩を感じ桃源郷へ誘われる。
・中国歴代書蹟館 甲骨文、金石文、古文書や拓本など。王義之、王献子を含め70点余の佳作  ほか印章館

 4階…民族工芸 服飾 染色 刺繍など。
    精緻な古代玉器、 明や清時代の華麗な家具。 テーブル、椅子
    貨幣… 3000点余の古銭。 ほかシルクロード中央アジアの古銭室。

 乾隆帝の宝物や故宮でみてきた玉を思い出して楽しんだ。 家や暮らしが見える。時間が無くて兎に角かけ足で。 ここだけで何日も過ごしたい。 

 グランド ハイアット上海 の  88階から浦東のビル群を見渡す。
 高さ340m/毎秒9m 屋上までエレベーターで40秒。  眼下のビルは小雨に煙っている。  

 上海のソーホー 田子坊 (泰康路芸術街)
 200mほどの迷路のような短い路地に アートギャラリー 写真スタジオ、 服飾、雑貨店が軒を連ねる。 骨董品など。 センスのよい店。 



  

    ものがたりの始まり  不思議な路地裏…
  




  懐かしい小径…   胸がきゅんとなる。  

  詳しい情報は こちらへ


 

 

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贈り物

2010-02-22 | 自然や花など
       
       


          今年も ミモザをいただきたい…

        年賀状に そう書いてくださった あなたへ



           ようやく 一握りだけ咲きました

              ほとんどが まだまだ小さな蕾で

                うつらうつらしています

          

            悪戯な春風がブランコに乗って

              起こしに来てくれるまで

                今すこし  お待ちください

 

 

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今朝の雪

2010-02-18 | 自然や花など

   淡雪は昼ころには溶けて、 予定どおりの絵画教室
   蘭はなくて スイトピーに変わった。
 

   このところ 寒そうな写真ばかりつづいて、近くのネコも全く寄りつきません。
   夢でもみながら 炬燵で丸くなっているのでしょう。 
     よく似た子ならニースの画廊にもいました、  探してくださいね。

                 

   お部屋に一枚いかがですか 


   これは よそのお宅に咲いています。  なまえがわかりません。 

     ミヤマシキミ

   小さな花が集まってこぼれそうなの  何の木でしょうね。 
   気になって仕方がない。 分かりましたら おしえてください。

               -☆-

 例によって 「このきなんのき」さんで伺ったところ 早速Kanon様がおしえてくださいました。 「ミヤマシキミ」 で 「スキミア」 の名で流通しているそうです。 秋には紅い実…  よそのお宅の塀際ですが楽しみに観察します。ありがとうございました。 古風なシキミは知っていましたが、こちらはモダンです。

 

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遅い春

2010-02-16 | 自然や花など

    

 

   お寺の枝垂れ梅が咲き匂っていたので 門の前から拝んできました 

     さて 河津桜はいかがと立ちよれば  
   

   

   まだまだ 冷たい春だこと
     こころなし蕾もふくらんで… と 思いたいけれど  あと一息ですね
   天気予報で このあたりの雪はことし七回…  やはり寒かったのです 
   きょねんの今時分、 花はみごろでメモ魔!の写真にあるから
  はっきりしている。 

 

 

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初雪

2010-02-02 | 自然や花など

 

  
     雪よ  青ざめた夜のめまいよ…    (ルイ・アラゴン)
   

    …… 。

  眠るまえカーテン越しに見あげると しきりと降っていたけれど、 
  起きてみれば積雪 2,3㎝。 たったこれだけでも 記念に写した。
    うちのロウバイは咲き忘れている。

 

     蝋燭のうすき匂ひや窓の雪     惟然

 はっきりと ことばにはできないけれど  イメージはなつかしく浮かんだ。 
 鼻先に、 ロウソクの匂いは残っている。 雪あかりや炎の色も。 

 

   

      雪の下短かき歌をくり返す     綾子

  閉ざされてドラマがうまれた  卒業式の雪の思い出

      春遠し…   まだ幾度か降るのでしょう
  

    メトロポチャーン美術館で 雪持松 展示中です

 

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