別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

サプライズ

2015-01-22 | アートな時間

20日夕方 うれしいお届けものがあった。

  憧れの作品を とうとういただいてしまったのです。

 額装された 「山帰来」 と
       

 

 
 思いがけず織部が入っていて感激しました。 濃いグリーンが冴えるご主人の作品です。 

  前から つよさや厳しさを感じる織部が好きでしたから うれしくてありがたくて

 何を盛ろうかしら…  夢を広げています。
   

  自信作をお嫁に出して 後悔されませんか。 

   いつまでも たいせつにいたします。

 

 

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音楽鑑賞

2014-11-29 | アートな時間

  母校の卒業生による 「器楽と声楽 コンサート」 
 Ⅰ部では  ピアノ
    フルート  サックスのソロ演奏
 Ⅱ部  ソプラノ独唱 お三方による。 おなじソプラノでも それぞれの声質 色合いが違い
     とても楽しんだ

  演奏も歌唱もすばらしく 音のシャワーを浴びて身も心も洗われた。 音楽は心をあたため、
  幸せに満たした。

加藤楸邨旧居跡があり 粕壁にて俳句を始めたと
 教師として旧制粕壁中学赴任、文学部で父も指導を受けた。

 


 

 (駅中の花やさんで

    日はますます短く  いっそう寒く  あわただしい日々がやってくる

    
    

 

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二上山の落日

2014-10-15 | アートな時間

    2014.10.8   5:21 

 黄昏どきの雲の美しさに思わず佇んだ。 ひとは 落日に心を奪われ思いを重ねる。 一日の終わり、荘厳なしらべを感じて こころが洗われる瞬間だ。
 
先日奈良のHさんから写真が届いた。 (↑ 写真)

「落日を背に二上山のシルエットが浮かびあがる 
 天武天皇の死から一か月を経ず、686年10月3日、大津皇子は桜井市訳語田(おさだ)で死を賜りました。
時に24才。 今は二上山に眠っています。」

 Hさんはご主人が残された 「山の辺の道から 二上山に夕陽が沈む日程表」(これは以前拝見している。精しく調べられた時刻とポイントが記されていた) を参考に、 穴師山の中腹からレンズを向ける。 15分ほど景行天皇宮跡に立って捉えた落日です。
  「夕焼けはいきもの…」  一瞬に いのちをかけたご主人を偲ばれていた。 撮影のむずかしさも伝わった。 

                -☆-

 写真は写す人のこころまで取り込むようだ。 西方浄土への入り口と言われた二上山の夕陽、 Hさんが大津の皇子に寄せる思いが作品に昇華されている。

 さっそく「山の辺の四季 疋田 勉写真集」(東方出版)を開いてみた。

  二上山夕景  (9月下旬)  疋田 勉

 

 

 衾田陵から望む中山古墳と二上山の落日(10月下旬)  疋田 勉

  (スキャンした作品は、 とうてい原画の良さに及ばないです。
  お許しください)

                 -☆-
 
  津田さんのエッセイも思い出された。   (万葉集の「大津皇子竊(ヒソ)かに神宮に下りて」…
姉と弟に焦点を当てる。 学ぶ楽しみがふくらんだ、 そのことが何よりもうれしいです。

  この本がきっかけとなり 「山の辺の道から 二上山に夕陽が沈む日程表」を送っていただいた。             

                  -☆-

  一日の仕事のあとの水色の空、そして夕やけが美しいレース編みで西の空を飾ること。
   もう、とほい思ひ出はいらなくなつた。 (立原道造)

 夕やけを しみじみ眺めたくなる。

 

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広がる青磁

2014-10-11 | アートな時間

 米色青磁下蕪形瓶 官窯 中国・南宋時代12~13世紀

 

  青磁玉壺春形瓶 龍泉窯 中国・元時代 14世紀

NETのおかげで始まったおつきあいから、 招待券をいただきました。 ご愛蔵品も出されるそうで愉しみです。

青磁のいま -受け継がれた技と美 南宋から現代まで  東京国立近代美術館工芸館

以下 自分あてのメモ。

まず工芸館HPから 概要を 
「青磁は、玉への憧れから中国で生まれた緑色を基調とした美しい釉色を特徴とするやきものです。
 多くの人々を魅了してやまない中国・南宋時代の名品から、近代陶芸史に名を残す板谷波山や岡部嶺男などの物故作家の優品、さらには、先達たちから受け継いだ技術と精神を現代に生かす人間国宝や新進気鋭の若手作家の最新作まで、時代を映し出す青磁作品を通してその魅力に迫ります。」

 展示は三部に分かれ 
第一章 日本に伝わった青磁 -中国・南宋時代から明時代初期-
第二章 近代の陶芸家と青磁 -写しと創作-
第三章 表現と可能性

 青磁といえば青、 青の中にも淡い青色や透明感のある青、 オリーブ・グリーン、淡い黄色(青色が窯変により黄色味を出す)など辰砂のぼかしがけまで多様である。  しっとりとした質感ばかりではない。 貫入、彫文・斑文、象嵌を施した作品。 貫入にも二重貫入(二種類の貫入)や氷裂文(大き目で氷片のようにみえる)。 形… 瓶、鉢、盤、碗、香炉、杯、大皿、茶碗、砧のような花瓶、耳付、壺、手付水指など。 すっきり端正なすがたから 驚きの造形まで。あっと驚く、こころが動く、青磁の奥深いアートのせかいでした。

 清水卯一  青磁大鉢             澄んだ青色  美しい貫入

色や形、風合い、趣、雰囲気を愛で彫刻のような絵画のような。 
興味や楽しさは深くて尽きません。 (画像はチラシおよび過去のカタログからいただきました)

また 現代では 絵画のような独特の模様をいれたのや、彫刻のような造形もあり、 「素地に艶のある釉薬を施しその上に模様の型紙をのせマット調の釉薬をかけ型紙を除いて焼成。 型紙を置いたところから初めの釉薬がのぞき模様を描いたように見える」など(福島善三 中野月白瓷鉋文鉢)、 進化を続ける。

 青磁に囲まれ、 新しいことを学ぶ。 以前、衝撃を受けた 岡部嶺男、 河井寛次郎に再会。

 

岡部嶺男 窯変米色瓷博山炉  
  ユニークな形ですね 香炉。 


 岡部嶺男   粉青瓷大砧

 うれしい楽しい巡り合いです。  
雀さんに深く感謝します。 ほんとうにありがとうございました。

 深見陶治 「屹」

 見上げる高さでした

東京国立近代美術館工芸館HP 

 

 

 

 

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建築家の家・ 雪岱をめぐる

2014-08-20 | アートな時間

埼玉県立近代美術館 戦後日本住宅伝説—挑発する家・内省する家

7月30日 夏休みの学生が多い。 現代彫刻のようにモダンな建築、 その内部にこめられた建築家の想いや眼差しを感じて。 とても楽しい展示だった。 2時間かけて 建築家が趣向を凝らした夢の自宅に潜入、 あこがれを体感できた。
 
今や伝説ともなった戦後日本の、挑発する、あるいは内省する建築作品の数々を。1970年代まで、16人の建築家の16作品で構成。 
 この展覧会がご観覧いただく皆様にとって、改めて住空間を見つめ直し、思索を深めながら、新たな視点を見出す機会になればと願っています。(captionから) 
8月31日(日)まで

 展示の内 カメラマーク付は撮ってもよい

・磯崎新《新宿ホワイトハウス》1957年
篠原一男《白の家》1966年

 

 

 

 ・清家 清 私の家
 家族の間にドアをつくってはならない。 建物の南面をすべて開放すると、庭とひとつづきの空間として使える。
 庭と部屋との一体感…  広々とした空間にあこがれる

・菊竹清訓 スカイハウス 宙に浮く壁柱によって持ち上げられた方形の住居。 

・黒川紀章 中銀カプセルタワービル
  世界ではじめて実用化されたカプセル集合住宅

主な建築は 埼玉県立近代美術館の動画サイトで見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=7laDgSM29pk


日をあらためて常設展へ (8月20日
・画家のまなざし—モーリス・ドニと見るフランス近代絵画
描くばかりでなく、美術論にも健筆をふるったモーリス・ドニ。 
画家のまなざしを通してフランス近代の名作 ドラクロワ、ピサロ、モネやルノワール、コローの作品など紹介。  
 展示は MOMASコレクション[Ⅱ] 出品リストに詳しく

ドニの辛口な批評や、 彼が好む作品。

・読むように見ること—荒川修作の絵画
  
ふだん展覧会に行くと、好きな作品はつぶさに読むように観てくる。
 が、抽象はちょっと難しかった。 時間をとって じっくり向き合いたい。

お目当ては小村雪岱

・リサーチ・プログラム:小村雪岱をめぐって
新たに寄贈された貴重な資料や特別出品など 必見です。
 ほんとうに愉しく、 時を忘れて見入りました。 心に残る作品をいくつか並べてみます。

  鏡花選集
 装幀 小村雪岱  1915 春陽堂
 (表見返し 湯島詣から湯島天神の春景

  山本特製海苔報條  (報條は 宣伝チラシのこと
  意匠 小村雪岱  宣伝文は鏡花という贅沢なもの、 
海苔にかがよう 物語り、 芸術の香りがすばらい。 

草に入る月。旭の海。武藏野、江戸のはじめより、大東京の春の曙ゆかりの色の紫を
千本に咲かすは、麗なる海苔の佳品なり…


  
すてきでした。

 
  小村雪岱顕彰碑拓本  (世田谷区烏山 妙高寺

   「おせん」宣伝ポスター

   小村雪岱・堀尾成章から泉鏡花への書簡
  
繊細で美しい絵入りの手紙

 雪兎模様着物  蚊帳釣草に桔梗図着物

 彩色 絹 「こおろぎ」 
  鏡花賛 砧うつはよい女房か案山子どの
 蚊帳釣草のくさかげに 5匹のコオロギ

落葉  雪の朝  見立寒山十得  巴御前

 
常設展が充実している。 
これだけでも2時間かかった。 雪岱の作品はもう一度みたい。(8月31日まで

  

 

 

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暑さに負けず

2014-08-02 | アートな時間

 先月につづき 千駄ヶ谷で講演を聞く。 
 かねてより

疋田 勉 写真集 大峰山系の四季(東方出版) で
 「山岳地帯の雄大峻険なすばらしい自然」 を拝見していた。 何度も通い、シャッターチャンスを狙う ご苦労はいかばかりか… 写真集はありがたく、 じぶんの足で登らないと絶対にみられない原始の山々を拝んだ。 

吉野大峯世界遺産登録10周年記念 連続講演会 in 東京
 
吉野大峯(オオミネ)の魅力   第3講 (全5講)
   講演 「吉野大峯」の考古学と修験のはじまり 
          菅谷 文則 氏 (奈良県立橿原考古学研究所長) 

メモ) ・吉野と読む 音の響き ・みよしの ・その地の大部分が 紀伊半島
 679(庚辰 ついたち 天武天皇、吉野宮に幸(イデマ)す時の御製歌
 よき人のよしとよく見てよしといひし 吉野よく見よよき人よく見つ(万1-27) 
・奈良時代より始まった修験 霊場 修験道。・役行者の修行。 薬草を採り、製薬。漢方薬。
呪術 吉凶占。代参。代わりに悩みを解決。 
・森林地帯、水稲生産できない 太閤検地中断  聖域
・中世の修験 例 ・古事記(応神記・雄略記) 日本書紀に 特筆される吉野
・修験の難行苦行(冬山など)により 行動  忍耐  活力 危険を察知力(獣の匂い)など得る
・吉野山 熊野 こころのメッカ。 修験の力  人間再生 
・ 出雲  ・隼人  ・國栖(クズ) 吉野を中心とする土着の人々 
・ 國栖奏のこと 
 吉野の歴史に登場するひと
 ・空海  ・宇多天皇 ・理源大師 ・日蔵(ニチゾウ) 
 ・藤原道長 頼道(ヨリミチ) 師道(モロミチ) 
 ・白河上皇 熊野詣  白拍子 金峯山の女人登山禁制 宇多源氏 
  義経と静 ・後醍醐天皇 吉野遷都 南北朝。
 ・金峯山  金剛蔵王大権現

 暑さにめげず満席。 知る楽しみ… 深山幽谷にのこる歴史が解る、 聖域が開発されないよう願った。


 

 次いで 三菱一号館 ヴァロットン展

ミストも心地よく 暑さを忘れる。 

 美術館は、しばらく居ると寒いくらい。
ヴァロットンの版画入りカレンダーを買う。 
2014.7~2015.12まで 1年6か月分。 今年分は油彩画です。

 アングルへの傾倒。 ジャポニスム。 ヴァロットン所蔵の浮世絵。
 版画がとくに面白い。 ルナールのにんじん(挿絵 ヴァロットン)を読み返す。
白黒のミステリー、冷たい炎… 
 非現実的なせかいが、ものがたりを生む。  

 

 

 

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京うちわ

2014-07-30 | アートな時間

 雀さんに褒められて  あらためて友に感謝した。 
伝統ある京うちわの粋…  味わい尽くそう。 
心こめた芸術品をもういちど鑑賞しよう。 すべてが手作業、 匠の技! 

 竹は丹波の四~五年もの、紙は越前・八尾(やつお)の手漉き楮(こうぞ)紙を、柄の部分は栂(とが)・杉材を用いるなど、国内産の材料にこだわっています (阿以波 HPより)

 数えると、竹を細く裂いた骨は、100本ほどあった。 

  

 どうやらこちらが正面、「おもて」のよう 
 壁に掛ければ涼やかな水色  絵柄はみえない。手漉き和紙の堅牢さ、 

 

柄の柔らかな手触り、木目の美しさ、和紙に透け流れるような線が響き合う。
やさしいカーブは掌に馴染む。   

 

灯りにかざすと狐が現れ、  これぞ懐かしの影絵…
   想像もつかない麗しさ…  化け様です

昨日 UPした方は裏面らしい

 切り絵が貼られ、 指でなぞるとかすかなふくらみ。 
  暈しは 水色から密やかな茜色に…  狐は日暮れを待っている。

 

 立派な箱に納まって。

飾るための小道具は 組紐細工 房飾りつき。

 ワイヤー入りで自在に曲がる、 棚や床に飾るのもいいですね。 

 これも愛さんの 愉しいありがたい贈りものでした。 

 

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ジャポニスム

2014-07-16 | アートな時間

 

 どこに居ても暑いので 気合を入れて美術館へ
ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展  印象派を魅了した日本の美

 日本美術の素晴らしさを改めて感じる。19世紀後半から20世紀初頭。 繊細な工芸、 浮世絵の大胆な構図や色づかい、蒔絵など独特の装飾模様が、 欧米人に多大な影響を与えた。 

 

 画像はチラシから

 もとになった 七宝、蒔絵、浮世絵を並べて比較、鑑賞できる。

      それぞれ拡大できます。

 ラ・ジャポネーズ<着物をまとうカミーユ・モネ>  モネ
  ・赤と金の刺繍に呼応する金髪のかつら。 ・三色の扇、曲線が画面を動かす。
・背景の団扇は16点  ・「ござ」の演出

インクスタンド  ブシュロン社 デザイン:ポール・ルグラン
 金・銀、エナメルによる彩色。 台座の足に亀。 狛犬のしたは吸取紙入れ。
 浮世絵、装飾模様にくぎ付けになる。

 

 レストランは一時間待ちであきらめた。 とにかく暑い!
 帰宅すると ポストにうれしい贈り物が届いていた。

 

 

 

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チャイナドレス

2014-06-05 | アートな時間

ブリヂストン美術館で 美しいチャイナドレスを見ました。 

描かれた チャイナドレス  -藤島武二から梅原龍三郎までー

 

藤島武二  「女の横顔」
  夢二のモデルにもなったお葉さんの横顔
  「東洋振り」 右向きの横顔。 ドレスの模様や団扇の絵柄など、油彩画の魅力。
魅かれる。

 

    藤島武二  匂い

  「黒扇」や「蝶」など思い浮かぶけれど 画風がだいぶ変わった

 安井曾太郎  金蓉
 
    

 児島虎次郎  西湖の画舫

 

 

   小出楢重  周秋蘭立像

  中国人をモデルに。  油絵具のコク、粘着性の強いマチエール… (匠 秀夫)
  油彩の醍醐味を味わった。
 
 

  小出楢重 作品の前で (昭和3年2月) (日本の名画 講談社より)

 

 久米民十郎  支那の踊り

  踊子のしなやかなポーズ、 敷物の曲線
  壁などの直線と  心地よい調和

 梅原龍三郎 姑娘とチューリップ

  音楽が聞こえるような 「雲中天壇」や 「北京秋天」を描いた頃だろうか。


 中国は、古代から近世にいたるまで、つねに日本をリードしてきたアジアの先進国でした。 その日本は、明治維新以降、ヨーロッパに目を向けはじめる、 しかしそれでもなお、日本人の心から中国への憧憬や愛着をぬぐい去ることはできませんでした。
 大正時代、 日本で中国趣味がわき起り、 芥川龍之介や谷崎純一郎らが中国をテーマにした小説を次々に発表。 美術においても中国ブームが現れる。    (チラシより)

多くは日本人に着せて描いている。
 油彩技法の愉しさ  ドレスの表現 刺繍、膚の色。 背景。 構図など注意して観る。
 同時代のチャイナドレス 6点展示。 人物が描きたくなった。
(画像 チラシより) 

併設  コレクション展示 

 

  

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飛鳥から

2014-05-16 | アートな時間

モチノキの太った幹や ケヤキの大木を見上げ、 ユリノキの満開の花を眺めながら 
2時間並んでようやく中へ  (写真は 外灯に映る人の波

キトラ古墳(7世紀末~8世紀初め)の壁画を見に行く。 

 青龍(東壁) 朱雀(南壁) 白虎(西壁) 玄武(北壁)… 
 2009年 高松塚古墳を訪ね、帰り飛鳥駅に向かって高松橋を渡る。 その欄干に「四神」のレリーフがはめられていて 嬉しかった。

 キトラ古墳壁画の  十二支のネズミ、 丑など。 動物の顔に人間の身体をもつ。 衣装の襟の赤が鮮やかに残っていた。 天井の天文図。 出土遺物のガラス玉、黒漆塗銀装大刀 ほか

 

 2009年の案内図で キトラ古墳と高松塚古墳の位置確認。  拡大写真

 

 玄武

 白虎


 本展覧は 18日まで。 連日の混雑を想像しおののき、 もう行かれないかと思っていた。でも、 ありがたき奈良の友に背中を押され、 エイッと飛び出して。 感謝します。

 

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BALTHUS

2014-04-28 | アートな時間

二度目のバルテュス展 
 一度は1993年 東京ステーションギャラリーであった。 不思議な魅力と静けさが心に残った。 とくに画面構成に関心を持った。

  自らを アーティストではなく職人として…   
当時、 巨匠は85歳、夫人とともに東京を訪れたと思う。  作品は日本的な香りがし、 とても魅かれた。

   自画像 1940年

 油絵さえしなければ大賛成… と巨匠のお許しを得て画家になった節子夫人。 グラン・シャレ便りでセンスの良い作品に出会った。  

 

 テレーズ 1938年

今回、 これらは展示されないが油彩やテンペラ画、素描など、アトリエ再現もありとても楽しい。 28日月曜も特別公開されていてゆっくり堪能できました。
  

 詳細は こちら

 

 

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シュールなせかいへ

2013-07-24 | アートな時間

 17日 プーシキン美術館展で 「ジャンヌ・サマリーの肖像」などたのしみ 常設展に寄った。

 フォービスム、 シュールレアリスムのせかいへ 

 ポール・デルヴォー  階段

  いつみても こころが吸い取られてゆくよう 
  奥深く  尽きない物語りを追って 

   

 

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プーシキン美術館展

2013-07-17 | アートな時間

 モスクワのプーシキン美術館展。 
歴代のコレクター(エカテリーナ2世・ 外交官ニコライ・ユスーポフ)(イワン・モロゾフ)(セルゲイ・シチューキン)が収集したフランス絵画300年の歴史、 17世紀の巨匠プッサンから、モネら印象派やゴッホを経て20世紀のピカソやマティスまで。 66点の作品。

第1章 17-18世紀 古典主義 ロココ
第2章 19世紀前半 新古典主義、ロマン主義、自然主義

第3章 19世紀後半 印象主義・ポスト印象主義

第4章 20世紀 フォーヴィスム・キュビスム・エコール・ド・パリ

  セザンヌ「水浴」

 

  ルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」 1877年

  しあわせな気持になる バラ色の微笑み
  
 

 

 プッサン  「アモリびとを打ち破るヨシュア」(1624~25年ごろ)

 アングル「聖杯の前の聖母」 (1841年)

 上段 左から
 ゴーギャン「エイアハ」・オヒバ(働くなかれ) 1896年
 アンリ・ルソー「詩人に霊感を与えるミューズ」1909年 … アポリネールとローランサン
 ゴッホ「医師レーの肖像」1889年
 クロード・モネ「陽だまりのライラック」 1872~73年 樹下に花びらを受ける女性
 セザンヌ「パイプをくわえた男」1893~96年頃
 ピカソ「マジョルカ島の女」 1905年頃

マティス 「カラー、アイリス、ミモザ」

 

 

この記事   工事中!

 

 

 

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漱石の美術世界

2013-06-25 | アートな時間

わくわくする。 作品の中にしばしば登場する日本美術やイギリス美術、造詣深く、 読みこむのも楽しみだ。 以下に 美術館案内より 要約にて引用します。  本展は

  実際に関連する美術作品を展示して漱石がもっていたイメージを視覚的に読み解いていく。

 漱石の文学作品や美術批評に登場する画家、作品を可能なかぎり集め。 伊藤若冲、渡辺崋山、ターナー、ミレイ、青木繁、黒田清輝、横山大観といった古今東西の画家たちの作品を、漱石の眼を通して見直してみる。

 漱石自身が好んで描いた南画山水。 漢詩の優れた素養を背景に描かれた文字通りの文人画に、彼の理想の境地を探ります。  さらに、漱石の美術世界をその周辺へと広げ、親交のあった浅井忠、橋口五葉らの作品を紹介し、 彼らがかかわった漱石作品の装幀や挿絵ども紹介する。 当時流行したアール·ヌーヴォーが取り入れられたブックデザインは、デザイン史のうえでも見過ごせません。

 


  振袖姿のすらりとした女が、 音もせず、 向う二階の縁側を寂然として歩行アルイて行く。 余は覚えず鉛筆を落して、鼻から吸いかけた息をぴたりと留めた…

  

 漱石文学の核に文化や芸術があり 活字の森をさまよい想像するのも楽しい。 知っているものがあれば、 なおさら響く。 深く味わえるしあわせ。こちらが育った分、 美術や、とくに古典の知識や理解が増えている。 清川先生に学ぶ賜物である。 いつもおっしゃる言葉 「知って、覚えて、合点する」。 わくわくして、常にたのしい。  


 

 

序章 「吾輩ハ猫デアル」装幀 橋口五葉

参考  五葉と漱石と 

漱石文学と 西洋美術、古美術。「草枕」「三四郎」「それから」「門」と美術。 漱石と同時代の美術、親交の画家たちの作品(津田青楓、浅井忠、橋口五葉、中村不折、正岡子規)。 自筆作品(南画山水、書、直筆原稿など)。 五葉による装幀や挿画、漱石自身による「こころ」装幀など展覧。

ターナー 「金枝」 アルルでもよく見かけた 傘のような Pin parasol ね。
 親交のあった浅井忠(誌上のユートピア)
 同時代の美術 平福百穗(ヒラフクヒャクスイ) 「罌粟写生図巻」 
青木 繁 「わだつみのいろこの宮」 下絵
  只今おさらい中の 古事記から 

藤島武二 「」 

白き蝶の、白き花に、
小(チサ)き蝶の、小き花に、
みだるるよ、みだるるよ。

 長き憂(ウレイ)は、長き髪に、
 暗き憂は、暗き髪に、
   みだるるよ、みだるるよ。
いたずらに、吹くは野分の、
いたずらに、住むか浮世に、
 白き蝶も、黒き髪も、
 みだるるよ、みだるるよ。 (野分 七)

 

 

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夢をめぐる旅

2013-02-19 | アートな時間

 

 「夜明け」1944 (絵葉書 部分)

   ポール・デルヴォー展で、 幻想世界を味わった。 

 

 

            
 埼玉県立近代美術館所蔵 「森」  1948年
 ふしぎな絵。  鬱蒼とする森、 月明かりにうかぶ女、 緑に覆われる寝台、 天蓋の深紅が印象的。  遠ざかる列車の灯、 ほの白いレールのひかり、テールライトの小さな赤。 青い花や… 

  私は現実を ある種の夢として描き表そうとしてきました。 
 事物が本物らしい様相を保ちながらも 詩的な意味を帯びている、
 そんな夢として。   ポール・デルヴォー (1897-1994)

現実を忘れ 作品のなかに入ってゆく。  しばらくここに隠れていよう。
展示の仕切りが心地よくなる。 観る者を隠し、 気兼ねなく美しさに陶酔できる。

 


 第1章 写実主義と印象主義の影響 

   「グラン・マラドの水門(南側の眺望)」 1921 (28歳)(絵葉書 部分)

はじめは 印象派風の風景画など。 
 「森の小径」 1921年 (木洩れ日を描きたくなった)
 
第2章 表現主義の影響
 「バラ色のブラウスの若い女性」 1932年 

 

1930年代 シュルレアリスムに触れ独自の作風になった。

第3章 シュルレアリスムの影響
第4章 ポール・デルヴォーの世界
   ・ 汽車、トラム、駅   ・ 建築的要素  ・ 生命の象徴としての骸骨
   ・ 欲望の象徴としての女性  ・ 男性の居場所
   ・ ルーツとしての過去のオブジェ  ・ フレスコ
第5章 旅の終わり

 

 「トンネル」 1978

  「バルコニー」 1948            「会話」 1944年  

 「夜の使者」 1980年

 ランプ、鏡、骸骨、汽車やトラム 建築物 神殿や都市 

エピソード
・夢見がちな子ども 7歳のときに見た骸骨の恐ろしさ 
・10歳 ジュール・ベルヌの「地底旅行」
・13歳 ギリシア神話 ホメーロスの「オデュッセイア」「イーリアス」 
・15歳 路面電車の模型造り 汽車の旅 
・32歳 両親の反対で 最愛の女性タムと別れる 
・35歳 博物館の蝋人形「眠れるヴィーナス」
・50歳 タムに再会し結婚 「森」を描く

 

 墨で トレーシング-ペーパーに描いた  グリーティング・カード 1958(絵葉書 部分)
  61歳  繊細なタッチで ここにも列車が登場している 

 愛蔵し、たびたびモティーフにした鉄道模型など展示されている。 オイルランプ、鉄道の碍子(ガイシ)…電柱や鉄塔に取り付ける絶縁体の器具)。 姿見、手鏡など。

 もう一度 詩的なものがたりを見にいこう…   

ポール・デルヴォー展  夢をめぐる旅  
  埼玉県立近代美術館で 3月24日まで 

  (画像は 絵葉書と パンフレットよりお借りしました。

 

 

コメント (2)
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