別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

幻影

2011-09-26 | 別所沼だより

   ドイト花の木には気になるものがたくさん並んでいる       

 

     秋は しずけさと孤独が似合う 
     ひとり音楽を聴き 古びた思いにふけるとき

          -☆-

   沼の風景と 演奏を楽しみに別所沼の四季 を開いてみた 
    こちらⅡでは  君も登場していた 

   ことしは まったくその姿をみせず 
     3羽もいたのが つぎつぎと環境のよい所へ移ったのだね
     岸辺に青い色をみつけると 思わず駆け寄った 
     もしかして  チーッと鳴きながら翔んだのは君じゃないか と
      
     あたりを探してる     
             
       
 水質浄化のための囲いに留まる     

  たまには ね 
      戻っておいでよ 
   
    写真   いずれも 2010年2月

 

 

 

 

 

 

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冷気のなかで

2011-09-25 | 自然や花など

  朝晩は肌寒いくらい  夜具をふやしてぐっすり眠る
  繁るにまかせた庭木をバッサリ  障子もあたらしく 部屋が明るい
 
  夜中目ざめて眠れぬままに 戸を開けて名月を仰ぐのだって
 皓々と部屋の隅まで射しいるひかり… 万葉人もこうして と思いを馳せる   
  学びつづけるひとの ロマンチックな面をみた  
  すてきな友だちだ
  
                                -☆-
   

   早くもハロウィンの南瓜が並んでいる


 

     秋蝶の使者の如くに園よぎり    泰

   園芸店には 数多くの蝶が集まっている   
   つぶらな瞳に 秋の雲…          

  ツルコケモモ  蔓苔桃  北米で クランベリーというそうだ
  実は 酸味と渋味があり 避暑地のお土産にジャムでおなじみ  

 赤い実に惹かれて購入  庭のしきり用にクラシックなフェンスなど
     
 ことしの庭は 茗荷が豊作 
 犬がいなくなって 土壌改良できたらしい
 ひかげの彼岸花は 蕾を高々と掲げてきた
  開花まであと少し

    

 

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才能が要る

2011-09-18 | 別所沼だより

  いったい何枚写したろう、 おなじところばかり。 いつもなにか新しいこと、ワクワクするようなちいさな変化でもみつけたい。    

 真っ青な空、 赤蜻蛉の群れ。 弁天島のふちに彼岸花。 水温が上がって植物性プランクトンが発生、 水面に赤茶けた絨毯がただよっている。 青みどりのアオコが覆ったこともある。 毎回、 おなじ絵にならぬよう注意して それこそ

   楽しむためには才能が要る…  (森 茉莉

 発見するのも 写すのも、 そのためには才能が要る。 
 宝石を探すために勇ましく眼を凝らしている。 義務のようにも思っている。

沼に続く遊歩道で  いつもの歩道に 

 樹木の影があたらしい、 ちがう街にいるみたいで 愉しくなる。      

      -☆-

 午前中だけガイド。 真夏日、 風が吹き抜けてこころも和んだ。 先週の日誌に、 奈良から 芸術関係に 非常にくわしい方がいらした とある。  
 疋田さん ありがとうございます。 
  実は 新幹線の中からメールをくださって、別の用事を兼ねて上京され、 そのまえに、 どうしても、 たとえ いっときでも、 詩人に逢いたい…と。 炎天下を、 聞けば 前日の睡眠は二時間…  わたしなら たった二時間しか寝ていない。 絶えられない残暑、 と引くことばかり考えます。 すべてを克服していらっしゃったと、 ただただ気高い情熱に感服しています。 必ず前向き… すてきな才能の持ち主です。 なにより楽しんでいらっしゃる。    

  秋の陽がつよい   
 
  翳にたたずむ光りの十字は  雨戸のクロスから入ってきた  

 

  半日ボーッと沼のさざ波を見て、 風の音を聞くだけでもしあわせになれる。
  葉の大きさやかたちで風の音や、 雨音もちがうから。

  木陰のベンチに 詩ウタがあり

   行きあう雲の 流れかた…

 午前の見学 三名
 建築が専門の写真家がみえて欣喜雀躍、 たくさん写していらした。 

  立原道造のすぐれた才能を感じながら、 今の若い才能に出会うのも楽しみだ。 
 ヒアシンスハウスは そういうところ……  

※ 上野の旧東京音楽学校 奏楽堂で 立原道造展 開催中です、 10月25日まで
    公開日を確認してから お出かけください。

     奏楽堂の建物を見るのも楽しみです。 
    このご案内は 時々覗いている黄昏ビールさんで知りました。
    青い小麦さま  ありがとうございます。

 

   

 

 

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秋の雲

2011-09-16 | 自然や花など

   秋雲の下そこはかと人住めり   角川源義

  一気呵成  広大なパノラマに秋の雲
  シフォンの耀き 軽やかさ

  今日も 暑かったけれど

    日暮れに 秋の気配がする

17:46

   くさむらに 虫時雨  
   蟋蟀 邯鄲 螻蛄 (コオロギ カンタン ケラ) の合唱団  

      

 

 

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秋の空

2011-09-07 | アートな時間

  ようやく、 からりと晴れて青空がのぞいた。 深い青のセルリアンブルー。 そんな青を湛えるガラス瓶は、 出張先シリアのお土産として、 1999年次男から届いた。 高さ9センチ、底径4.5センチ ラメ入り模様はエナメル彩、 先日学んだばかりだ。 吹きガラスの製法を発明したのはローマ帝国時代のシリアだった。

 

  天秤テンビンとガラスの花は、 イランのものか。 
 
  
 

  安価な土産も並べてうれしい、 知らない土地の風が吹く。

      青柚子の葉よりも青き九月かな    青龍

      秋の空露をためたる青さかな      子規

 

 

 


  

 

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ビエンコ

2011-09-05 | アートな時間

 日曜美術館アートシーンで 国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラスが紹介された。 うろ覚えだが、 展示品のなかに金の蓋が付いた硝子瓶があり、 絵は細い筆で内側から描かれたと紹介していた。 前におなじような品を見たような気がして、図録をめくり 鼻煙壺(ビエンコ)をつきとめた! とは大げさな。
 玻璃内絵鼻煙壺(総高6cm)の細緻な絵柄 拡大して見られます 

 鼻煙壺とは、手の中にすっぽり収まるほどの小さな壺。 嗅ぎタバコ(煙草の葉を粉末にして発酵させ、香料を加えたもの)を入れるための容器。 嗅ぎタバコは、17世紀に献上品としてヨーロッパの王室から清の宮廷に献上されたもので、皇帝や宮廷の貴人らを魅了した 。(故宮博物院図録より) 

 

   こちらは中国の土産店で買った小瓶。 高さ5センチ。 表と裏のデザインがすこしちがう。 赤くて尾の長いのは 何ていう鳥?

 裏に返すと ニワトリの背景も変わり  花や鳥の種類も変わる。 
 この絵も瓶の内側に描いてある。 先の曲がった竹の筆を これまた小さな瓶の口から差し入れて描くそうだ。 何の鳥か訪ねると、 店員は鵲(カササギ)と言ったが 青い鳥がそうだろうか。  

  コロンとしたちいさな瓶はペットのように、掌でここちよくなじんだ。  @ 50元

 博物院の「玻璃内絵鼻煙壺(総高6cm)」 細緻な絵柄 ただよう詩情…
 小さなものにこめる想い  ロシア皇帝からはじまって
 またひとつここでも繋がった  

 

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