別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

風に

2015-10-25 | 別所沼だより

 一気に冬です。 ゆうべは木枯らし1号で、冷たい風が騒がしかった。
別所は小枝や青い実がいくつも転がり、千切れた枯葉を吹き寄せて浮島か、巨大なリーフのよう。
 その回りを小鴨がパトロールする。

  
   ささやかな地異は そのかたみに
   灰を降らした この村に ひとしきり
   灰はかなしい追憶のやうに 音立てて
   樹木の梢に 家々の屋根に 降りしきつた

       

   

  


  メタセコイアが ほんのり色づいています。 風はやまず窓を開けると大変だった。コーナー窓の鉢を床に落とし、砂塵は渦を巻いて浸入する。 机や書類が埃まみれ、ザラザラする。 

・  買ったばかりの本に、埼玉の魅力ある「たてもの」が紹介されて。 まずは 家から近いヒアシンスハウスに来ました。 (ヒアシンスハウス夢まつりもどうぞよろしくお願いいたします。 新刊の「埼玉たてものトラベル」。 埼玉にこれほど多くの、しかも魅力的な建物があるなんて知りませんでした。目次に道造さんの椅子があって。さっそく読んでみましょう)

・卒業制作で「小さな家」をつくりたい。 長時間かけて細密調査・取材(どんな家ができるのか、楽しみです。また報告に来てくださいね)

  学生さんのおかげで ガイドも鍵をじっくり見た
   蝶のような かたち  

・お子さんを連れて女性。 福島の父がさいたまに来て帰った後 「ヒアシンスハウスを見てこなかった」と残念がっている。(お父さまによろしくお伝えください。その際、パンフレットをお送りしてくださいねと差しあげた)

 パンフレットが新しくなり、ガイドするのも楽しみだ。写真も変わりレイアウトも美しい。

・女性は仙台から。(こちらに単身赴任中のご主人の案内です)。(すてきですね。)
 居心地の良い部屋を気に入り、とても愉しんでくださった。 (よい思い出になりますように!

・空間デザインの学生さんなど 15名がいらっしゃった。

   きょうも ありがとうございました。


 

  --人の心を知ることは……人の心とは…

  私は そのひとが蛾を追ふ手つきを あれは

   (中略)

   何かいぶかしかつた。

                  「はじめてのものに」  立原道造

 
   
         風が運んだお客さま   (内側から)

 表をみれば おしゃれなツィード調


 


 レッズの薔薇を写していると近づく女性が、やおら鋏を取り出して目のまえでチョキン!!! 目にもとまらぬ速さです。 剪った薔薇は、すぐさま手提げ袋に入れられて、花も葉も、枝先さえ、まったく見えなくなりました。 堂々とした振る舞いに 声も出ない蛙… 

 

  花はなにも言わないけれど
  風はきっと  

 

 

 

 

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お知らせ

2015-10-10 | 別所沼だより

 

 

   木々が色づきはじめる爽やかなよい季節になりました。 
 
 2015年11月8日(日) 第11 回 ヒアシンスハウス夢まつり の御案内です。

 今年もダンスパフォーマンス・講演「現代美術家立原道造の詩に挑む」・詩の朗読・La Merのみなさんによる合唱など。入場無料です。どうぞお越しくださいませ。

 

 

 

 


 

  詳細は こちらを→   クリック  
さらに +マークをクリックするとかなり大きな文字でご覧いただけます。

   ハウスまえの新しい標識の除幕式もあります。  

 

 

 

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