ドアの向こう

日々のメモ書き 

緑なす

2008-09-26 | 自然や花など
 
 
 
唐招提寺にて     ふかふかの絨毯
 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国宝への旅

2008-09-19 | 道すがら
最終日 9月18日 午前…東大寺・大仏殿、春日大社、興福寺・国宝館など見学。 次いで 若草山・ 春日山原始林ドライブ。馬酔木の森が続く。 (新若草山・春日奥山ドライブウェイ)下りる途中、 眼下に大和盆地を一望し、遙か左手から大和三山、右手に二上山まで窺える。 柳生街道も垣間見る。


午後… 奈良国立博物館 「西国三十三所観音霊場の祈りと美」 と 常設展。 
     重要文化財  千手観音坐像  国宝 法華経序品(竹生島経)
おみやげ (碁石の根付 紅牙撥鏤棊子をもとにデザイン) 
       他に 橿原神宮で拾ったマテバシイの実 
          マグネット 絵柄(万葉歌)↓

  舒明天皇の御歌。 絵  絹谷幸二   
 大和には 群山ムラヤマあれど とりよろふ 天アメの香具山 登り立ち 国見クニミをすれば 国原クニハラは 煙ケブリ立ち立つ 海原ウナハラは かまめ立ち立つ うまし国ぞ 蜻蛉島アキヅシマ 大和の国は (万一・2)
        (オンマウスでストップします)

奈良公園から
<
  東大寺金堂(大仏殿)
大仏は延べ250万人もの人によって造られた 当時の日本の人口の約半分に相当とは 
大事業ですね。
     
 南大門を入ると朱塗りの回廊にも鹿さんがいる 
 今頃何で大仏かって?
夫は初めて見るのですよ  
   威風堂々の金堂、黄金の鴟尾の耀き。
   大仏の高さ15m、中指でも1.3m
    春日大社 絵はがきとおなじ角度で撮す
万燈籠の夜は、参道の石燈籠と社殿の釣燈籠に火が灯される さぞかし幻想的でしょうね  
   鳥居をくぐって長い参道を辿る
   苔むした石燈籠が延々続く  
<
<<

   
☆興福寺…阿修羅像の前で長いこと佇んだ 初々しい少年のようだが 愁いを含んだ眼差しが みつめる先。
 「けふ も また いくたり たちて なげき けむ あじゅら が まゆ の あさき ひかげ に」会津八一  戦地に赴く教え子を思うやるせなさ、その気持ちに重ねたという 
 
 ☆奈良国立博物館…西国三十三所の信仰と歴史、信仰に基づく美の世界、旅の締めくくりにふさわしい鑑賞だった。巡礼の道を辿った。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

斑鳩・西ノ京

2008-09-18 | 道すがら

 9月17日、 定期観光バスにて 法隆寺、中宮寺、慈光院、薬師寺、唐招提寺。 平城宮跡・朱雀門(復元)。   いつか来た道、 はるかな記憶を辿った。

  法隆寺… 飛鳥建築、 軒の組物、 雲形肘木。 勾欄コウラン。 
         築地塀の静かな趣に魅かれた。 
  中宮寺… 本尊如意輪観世音菩薩半跏像(国宝) 
           気品を湛えるアルカイックスマイルに見入った。

  慈光院… 片桐石州の演出。 境内全体を茶席となす。 庭園の木々は借景に合わせた刈り込み。 
  薬師寺… 金堂。 四月、 上野で拝観した菩薩がお揃いで迎えた。 大きな光背。 五重塔。 フェノロサのことばが響く。 

  昨日、 奈良へ戻る車中より眺めた。 壮大な平城宮跡。 塀が再現され柳が靡く人通り。 賑わいを想像する。  大極殿の再建中  
 「あをによし奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり」 小野老朝臣 万葉集   巻三・328

       

 法隆寺土塀  

     1400年の歴史を刻んで 

     

 
   古代ギリシャの神殿建築…

  かつて 修学旅行で知った

  エンタシスの柱。  蓮子窓と

   美しい対比、音楽が聞こえる

 

 
  

  斑鳩の地、東院伽藍・夢殿に安置される秘仏の開扉は 毎年2回
  
 
   4月11日~5月18日
  
10月22日~11月23日 

 救世観音立像。 写真でしか見たことがない。 杏仁形の目や唇の形。 温かく見守るようで、 こころが安らぐ。   


   わびの寺  慈光院

 打水も清々しい露地を抜けながら期待が高まる。
 石州流茶道の祖が 父の菩提寺として創建。 開け放した座敷に吹き渡る風がここちよい。 大和盆地を望み、 枯山水をながめ茶席の風情を楽しんで 一服頂いた。
 

 林の中の

   鑑真和上御廟

  土塀が 苦難を語るようだ 

                                
       

 奈良市五条町 唐招提寺
 都が奈良にあった一二〇〇年前の中心街。
  金堂は解体修理中
 大唐西域壁画殿の特別公開
  平山郁夫シルクロード を見る

  至るところに 萩の花がそよぐ
 低く垂れその上に垂れ萩の花 
                素十
  
  山になって白萩も 重なる
 

 

平城宮跡  朱雀門 

 巨大な朱雀門が往時を偲ばせる、 北側(後方)の緑地が平城宮跡。

スケールの大きさに驚く
高さ約24m、柱の間が約25m

拡大写真

   近鉄奈良行き

  大和西大寺駅~新大宮駅間

 朱雀門のすぐ側を、車輌が颯爽と駆抜けた

  電車の向こうに四角くみえるのは 建設中の大極殿     

             
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飛鳥

2008-09-17 | 道すがら
 
 16日京都着 9:48。近鉄京都線乗換、橿原神宮前駅よりバスにて飛鳥へ。厳選の?写真のみ7枚。 マウスONでストップします。
万葉文化館(夏の万葉日本画展その② 山口華楊と晨鳥社のいま)「和同開珎」よりもっと古い「富本銭」を展示。万葉の世界を多角的に見せる。時代背景、歌人の心情、暮らしぶりなど体感できた。
  
飛鳥寺

 新西国第九番霊場・聖徳太子遺跡第十一番霊場

 飛鳥寺古縁起 (寛永九年・1632)推古天皇、無遮の大会ダイエを設ける夕時(推古天皇四年・596)本尊より光明を放ち、空には紫雲、花蓋の如くたなびき、塔堂を覆い、変じて五色の龍鳳の形となって西に向って去る。諸人群集し、奇異の思いをいたす。 太子曰く。「この寺天に感ず。瑞祥あり」と。
 
 ここに立つと、紫雲、花蓋の如くたなびき… 眼に見えるようだった。飛鳥寺大仏開眼千四百年記念の散華を戴きました。 寺の規模は法隆寺の約3倍、築造歳月20年。
 
 


飛 鳥
<



万葉びとの筆跡(万葉文化館)




わが国最古の飛鳥大仏・重要文化財(飛鳥寺)
鞍作止利クラツクリノトリの手による




飛鳥寺・西金堂




飛鳥寺
  蜻蛉の群れて




飛鳥川を渡り甘樫丘に向かう途中




甘樫丘より大和三山を望む
画面左右に 畝傍山 耳成山 拡大




さらに右手が天香久山 
 中央 拡大



 香具山は 畝傍を惜しと 耳成と 相争ひき 神代より かくなるらし 古も しかにあれこそ うつせみも 
 妻を争ふらしき (中大兄の三山の歌 万巻一・13)


<
<<

 

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古都の月

2008-09-16 | 道すがら

渡る月19:02  

 
  突然顔を出す月9月16日  連日雨との予報に、ヤキモキしながら奈良に来ました。 しかし、
嘘のような晴れ。 打水をして待っていてくれたのです。 木々もしっとりとして気持ちがよい。  空が広重ブルーになっている。
  
  残暑の午後、 畦に彼岸花や萩が咲く。 移動の初日は、 飛鳥を訪ね、 万葉の心にひたった。

            -☆-

  夕方7時、 三条通りを東に向かう。 突如 行く手に巨大な月が現れ。 あまりに間近く、 舞台の作り物と見まがうばかり。 ほんとに吃驚!

 高く登るほどに 本物を実感する。
 くっきりと兎の顔まで見えそうな。  拡大
 道路標識と同じくらいの大きさ。

 10/31まで、 世界遺産などライトアップされ。 今宵は 猿沢池、 浮見堂、 興福寺五重塔、 春日大社一ノ鳥居など巡る。 全部は回れない。

 他、 奈良国立博物館、東大寺、大仏殿・中門、南大門。 平城京朱雀門、薬師寺などに明かりが灯る。 

  猿沢池19:59    春日大社一ノ鳥居20:10     

  連休は賑わったのでしょう。 今はひっそりと寂しい道を 浮見堂まで歩く。  暗がりに鹿が居て 人はいない。

浮見堂20:18

 ふたつなきものと思ひしをみなそこに
   山の端ならでいづる月影    
   
   紀貫之 古今集881


  水面のさやかな月影…  
     
 古き沼立待月をあげにけり  風生
 

 古き池に月を浮かべて 風流なる夜景。 

 
      
   

 

 

 

興福寺20:32

  拡大  浮見堂   興福寺五重塔 
   

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナミアゲハ

2008-09-14 | 夢見鳥

 

  せっせと 柚子の木に卵を産みつけているらしい  
  はじめて見るような気がするけれど   

    翔の模様は ナミアゲハかな  
    停まったようでも 小刻みに震えるので うまく写らない

  金柑に柚子、 檸檬も、 低く小さく育てている。
  実がいくつかついて、 2㎝くらいに。 それが 知らぬ間に全てなくなって。 連日の雷雨で落ちたか、 小鳥の餌になったのか。 葉のほうも、幼虫たちの養分になるだけです。 よく見ると、 後翅の肛角部に橙色斑紋があるのでメス。  画像最後は、 度々見かける蝶、 模様が似ているけれど全体的に丸く、 同じ種類には思えません。

  ナミアゲハは  前にも来てました。

  後ろの方に目のような斑紋   これは?   

       
  今宵の 空模様も気になります。 

       名月や畳の上に松の影           其角
       十五夜の雲の遊びてかぎりなし      夜半

  (上右の画像は タテハ蝶の仲間、 コミスジと判明しました 2009.8.21)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2008-09-10 | 自然や花など

 歩道沿いに 薄紅色の実は、 盆栽展で知った檀。 「だん」 とも読むけれど、 ここは 「まゆみ」。 花は地味。 布でつくるアクセサリーか、 紐で引き絞ったようなのがおもしろい。 
  まゆみの歌

  深山辺ミヤマベや 真弓よりこき 色ぞなき 紅葉は秋の ならひなれども  土御門院
  南淵ミナブチの 細川山に 立つ檀 弓束ユヅカ纏マくまで 人に知らえじ    万7-1330


  細川山に立つ檀、  「まゆみさん」に思いを寄せて。
  檀について 詳しくは こちら へ

               -☆-

  だいぶ前に 零余子ムカゴの句を知った。  

      ぬかご拾ふ子よ父の事知る知らず   かな女

  父のこと?  よく分からなかったが、 今日、 蔓の先が伸びて繋がったのである。 夫君は
  長谷川零余子レイヨシ。 謎は一瞬にして解けた。  
  
  知ってから読むと、 味のあるうた。 子どもたちは幼くて、まだお父さんの別の名を知らなかったのでしょうね。 俳号に零余子だなんて愉しい方。 立体的な作句だったと。 

  かな女さんとは関係なく考えていたけれど、 前から気になる俳人でした。  
  
      地蔵会や芒ススキの中に灯のともる      零余子
      鯒コチ王の砂ゆるがして游オヨぎけり      零余子

  ルピナスさんが 漱石 「三四郎」 に出てくる零余子について書かれたので、 調べてみたら 芋づる式に解明されて。 うれしい!
  かな女は、浦和に住んでいた。 別所沼公園に曼珠沙華の句碑もある。 零余子は絵も描いたのだろうか。  それとも別人だろうか

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よくよく見れば

2008-09-09 | 自然や花など

   快晴。 余り好きではなかったけれど  よくよく見れば 
    校門まえのポットから  絞り染めやら  縁かがりまで手が込んで
    濃紫が匂ってくる
      錦紫蘇  コリウスのお出迎え

    その小学校は 運動会の練習で、  軽快な音楽やら、 太鼓の音、 
   指導する先生方や 児童の歓声が 高らかに響いてくる。 天まで届きそうだ。

                      -☆-

                       重陽や椀の蒔絵のことごとし     かな女 

  早速、 お薦めの「菊花の約チギリ」 (雨月物語)を読みました。 播磨国の学者 丈部左門ハセベサモン と 赤穴宗右衛門アカナソウエモンの契り。 重陽の日の約束を こうまでして 守ったのですね。 すさまじくて、 身震いしました。 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒の日

2008-09-06 | 犬のブロンコ・ダン

  彼は黒しか着なかった  たぶん黒しか持たなかったのだろう。 黒は引き締まって見えたし  モダンで 高級感もあった。 其処が気に入ってた。
  散歩でお会いする奥さんは 「品がいいワ…」 などと誉めるし ますます着替えられなくなった                       

                   -☆-

 黒のイメージを壊すのは 埃。 見すぼらしくなる。 清潔感こそだいじで クリーニングは欠かせなかった。  紳士の身だしなみね。
 抜け毛がいっぱいついてるなんて 興ざめ。  晴れの黒のために どれほど苦労したか  
 努力もしたワ。 
  黒で決めれば貫禄も出て 何でもできそう。 指揮者 僧侶。 裁判長。
    
     
    
  とっておきの 「黒」 は      若き日のじまんになるけど…            

     

  上質の黒よ 天鵞絨のような光沢で 視線を集めた。  お付きさえ誇らしげで。
  

    

   どう このツヤ                   まぶしいでしょ   9月6日         降参?

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

焦点

2008-09-04 | 自然や花など

三時草

  二時より文化祭代表者会議。  わずか40分、 的を絞って手早く終える。
  時間を割いて これだけのために出てきたのだから、 余った時間は遠回りして帰ろう。 気持ちが収まらない。(納まる 治まらない どの字かな)
 三時草があちらこちらに咲いて、 微笑みを呉れたので この写真… 今日は上手くいった。

                       -☆-

  四・五日前から、小さな物音に気づいた。 
 「コン コン コン・・・  コッ コッ コ・・」  近くで道路工事があり、 重機の大がかりな音にかき消されそうになるが、  たしかな微音を耳は振り分け、 取り出してよく聞いていた。 雨続きだったが、 乾いた かすかなリズムに聴き入った。 我を忘れて。 

 音源は隣家との境にある。 柘榴のうしろ、 以前から名前が解らない木だ。 堅そうな白っぽい幹の裏側らしかった。  葉が生い茂り、 こちらからは死角である。

   音が止む。 姿は見えぬが、 木っ端やおがくずが飛ぶのがみえる。 粉砕したものを頑丈な嘴で、 強調せずにはいられぬほど盛大に放り出す。 きっと彼奴だ。 位置もはっきりした。 
  昼食もそっちのけで カメラを手にじーっと待った。 

 

     

  やがて 穴に出入りしたり こちら側に回り込んで眺めているようだ。 コッ コッの主は コンな方です。 葉隠れに ご覧になれますでしょうか。 肉眼では白のまだらな横縞がはっきりわかります。   

         コゲラ 

  この写真は ぶれました。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする