別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

ちひさな家で

2008-09-27 | 別所沼だより
左手にヒアシンスハウスが見えます

 

  園児が、 別所で運動会をしている。 軽快なリズムと可愛らしい歓声が風に乗る。 高い青い空に吸い込まれてゆく。 木の間の青テント、 パラソル、 ピンクの花飾りのゲート。 ざわめきや、 競技の内容を告げる音声が増幅され混じり合ってハウスまで届いてきた。

  室温20℃、 湿度45% 涼しい爽やかな風が吹く、気持ちの良い一日だった。うらわ朝日編集部の取材や、 お孫さんの応援がてら覗く女性もある。  

                    -☆-

                 風詩            立原道造

             丘の南のちひさい家で
             私は生きてゐた!
             花のやうに 星のやうに 光りのなかで
             歌のやうに


 今日という日、 ちひさな家で不思議な出会いをもった。 皆さんから教わることもいっぱいあった。  
 浮島に川鵜が一羽、 ほどなく白鷺も飛来して、 どちらも大きく羽根を広げ、 自慢しあうのがこちらから見える。 ミントが咲き、 水引草に秋の陽がどことなく柔らかい。 

  

  堀部宏二さんの楽しい作品も飾られた。 風信子荘は夢の広がりを見せている。
 迷わず奥の椅子に着き、 一心に読書する方もある。 何度もいらしてお気に入りの場所になったらしい。  道造さんも きっと微笑んでいる。

 


   

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緑なす

2008-09-26 | 自然や花など
 
 
 
唐招提寺にて     ふかふかの絨毯
 
 
 
 
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彼岸花

2008-09-20 | 別所沼だより

  打ち合わせのため、 久々に別所沼へ。  弁財天の周りに彼岸花が咲いている。 曼珠沙華とも呼ばれるこの花が、今は大好きになった。

                      -☆-

  11月3日(月・祝) 第4回 ヒアシンスハウス夢まつり in 別所沼 が開催されます。   
     (2008さいたま市民文化祭参加
  懇親会を除くすべての催しは 無料です。 どなたでもご参加できますので、 どうぞお誘いあわせのうえ、 別所沼公園へお越しください。

    ヒアシンスハウス前庭  (雨天の場合は 別所沼会館)
   13:00~ ダンスパフォーマンス
        「ブランコとスイング」
                    ダンサー: 松井陽 佐々木治子 林由紀子
                    演   奏: 田嶋真佐雄(コントラバス)

 
    別所沼会館 大会議室
   13:15  受付
   13:30~ <朗読>
       「『住宅エッセイ』 ~立原道造の建築エッセイからの抜粋~」 山崎勢津子
       「立原道造の詩集から」                         弓削緋紗子
   
   14:00~ <基調講演> (うらわ建築塾共催)
          在塚礼子(ヒアシンスハウスをつくる会)発起人。前埼玉大学教授、住居学)
        「小さな住まい論 ~重ねて開く住み方と住み心地~」 
   ☆ (内容:ヒアシンスハウスを中心に、方丈記、良寛の五合庵、コルビジエの母の家、シュレーダー邸、すみれ・あおいハウスなどを取り上げる予定です)

    15:00~<コーラス>  女性合唱団 La Mer(平成20年埼玉アンサンブルコンテスト金賞)(指揮) 大竹教子   
      《夢みたものは》            詩  :立原道造     作曲:木下牧子
     《歌》 (「わたしは風」より)      作詞:新川和江     作曲:木下牧子     
     《妻への挽歌》
(「炎の挽歌より」)   詞  :柿本人麻呂  作曲:西村 朗
                                               …他

   15:30~  懇親会(会費1000円)
   17:00    閉会

 

  会議を終えて 5時30分ころの別所沼、 まどろみかけているようでした。 今年は睡蓮の側に、 白い彼岸花もたくさん咲いています。

  (以前お越し頂いた方々のなかから 距離や時期など考え無作為に選び、 ご案内をお送りしたようです。 宛名貼りだけ手伝いましたので詳細は解りません)

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ナミアゲハ

2008-09-14 | 夢見鳥

 

  せっせと 柚子の木に卵を産みつけているらしい  
  はじめて見るような気がするけれど   

    翔の模様は ナミアゲハかな  
    停まったようでも 小刻みに震えるので うまく写らない

  金柑に柚子、 檸檬も、 低く小さく育てている。
  実がいくつかついて、 2㎝くらいに。 それが 知らぬ間に全てなくなって。 連日の雷雨で落ちたか、 小鳥の餌になったのか。 葉のほうも、幼虫たちの養分になるだけです。 よく見ると、 後翅の肛角部に橙色斑紋があるのでメス。  画像最後は、 度々見かける蝶、 模様が似ているけれど全体的に丸く、 同じ種類には思えません。

  ナミアゲハは  前にも来てました。

  後ろの方に目のような斑紋   これは?   

       
  今宵の 空模様も気になります。 

       名月や畳の上に松の影           其角
       十五夜の雲の遊びてかぎりなし      夜半

  (上右の画像は タテハ蝶の仲間、 コミスジと判明しました 2009.8.21)

 

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2008-09-10 | 自然や花など

 歩道沿いに 薄紅色の実は、 盆栽展で知った檀。 「だん」 とも読むけれど、 ここは 「まゆみ」。 花は地味。 布でつくるアクセサリーか、 紐で引き絞ったようなのがおもしろい。 
  まゆみの歌

  深山辺ミヤマベや 真弓よりこき 色ぞなき 紅葉は秋の ならひなれども  土御門院
  南淵ミナブチの 細川山に 立つ檀 弓束ユヅカ纏マくまで 人に知らえじ    万7-1330


  細川山に立つ檀、  「まゆみさん」に思いを寄せて。
  檀について 詳しくは こちら へ

               -☆-

  だいぶ前に 零余子ムカゴの句を知った。  

      ぬかご拾ふ子よ父の事知る知らず   かな女

  父のこと?  よく分からなかったが、 今日、 蔓の先が伸びて繋がったのである。 夫君は
  長谷川零余子レイヨシ。 謎は一瞬にして解けた。  
  
  知ってから読むと、 味のあるうた。 子どもたちは幼くて、まだお父さんの別の名を知らなかったのでしょうね。 俳号に零余子だなんて愉しい方。 立体的な作句だったと。 

  かな女さんとは関係なく考えていたけれど、 前から気になる俳人でした。  
  
      地蔵会や芒ススキの中に灯のともる      零余子
      鯒コチ王の砂ゆるがして游オヨぎけり      零余子

  ルピナスさんが 漱石 「三四郎」 に出てくる零余子について書かれたので、 調べてみたら 芋づる式に解明されて。 うれしい!
  かな女は、浦和に住んでいた。 別所沼公園に曼珠沙華の句碑もある。 零余子は絵も描いたのだろうか。  それとも別人だろうか

 

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よくよく見れば

2008-09-09 | 自然や花など

   快晴。 余り好きではなかったけれど  よくよく見れば 
    校門まえのポットから  絞り染めやら  縁かがりまで手が込んで
    濃紫が匂ってくる
      錦紫蘇  コリウスのお出迎え

    その小学校は 運動会の練習で、  軽快な音楽やら、 太鼓の音、 
   指導する先生方や 児童の歓声が 高らかに響いてくる。 天まで届きそうだ。

                      -☆-

                       重陽や椀の蒔絵のことごとし     かな女 

  早速、 お薦めの「菊花の約チギリ」 (雨月物語)を読みました。 播磨国の学者 丈部左門ハセベサモン と 赤穴宗右衛門アカナソウエモンの契り。 重陽の日の約束を こうまでして 守ったのですね。 すさまじくて、 身震いしました。 

 

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黒の日

2008-09-06 | 犬のブロンコ・ダン

  彼は黒しか着なかった  たぶん黒しか持たなかったのだろう。 黒は引き締まって見えたし  モダンで 高級感もあった。 其処が気に入ってた。
  散歩でお会いする奥さんは 「品がいいワ…」 などと誉めるし ますます着替えられなくなった                       

                   -☆-

 黒のイメージを壊すのは 埃。 見すぼらしくなる。 清潔感こそだいじで クリーニングは欠かせなかった。  紳士の身だしなみね。
 抜け毛がいっぱいついてるなんて 興ざめ。  晴れの黒のために どれほど苦労したか  
 努力もしたワ。 
  黒で決めれば貫禄も出て 何でもできそう。 指揮者 僧侶。 裁判長。
    
     
    
  とっておきの 「黒」 は      若き日のじまんになるけど…            

     

  上質の黒よ 天鵞絨のような光沢で 視線を集めた。  お付きさえ誇らしげで。
  

    

   どう このツヤ                   まぶしいでしょ   9月6日         降参?

 

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焦点

2008-09-04 | 自然や花など

三時草

  二時より文化祭代表者会議。  わずか40分、 的を絞って手早く終える。
  時間を割いて これだけのために出てきたのだから、 余った時間は遠回りして帰ろう。 気持ちが収まらない。(納まる 治まらない どの字かな)
 三時草があちらこちらに咲いて、 微笑みを呉れたので この写真… 今日は上手くいった。

                       -☆-

  四・五日前から、小さな物音に気づいた。 
 「コン コン コン・・・  コッ コッ コ・・」  近くで道路工事があり、 重機の大がかりな音にかき消されそうになるが、  たしかな微音を耳は振り分け、 取り出してよく聞いていた。 雨続きだったが、 乾いた かすかなリズムに聴き入った。 我を忘れて。 

 音源は隣家との境にある。 柘榴のうしろ、 以前から名前が解らない木だ。 堅そうな白っぽい幹の裏側らしかった。  葉が生い茂り、 こちらからは死角である。

   音が止む。 姿は見えぬが、 木っ端やおがくずが飛ぶのがみえる。 粉砕したものを頑丈な嘴で、 強調せずにはいられぬほど盛大に放り出す。 きっと彼奴だ。 位置もはっきりした。 
  昼食もそっちのけで カメラを手にじーっと待った。 

 

     

  やがて 穴に出入りしたり こちら側に回り込んで眺めているようだ。 コッ コッの主は コンな方です。 葉隠れに ご覧になれますでしょうか。 肉眼では白のまだらな横縞がはっきりわかります。   

         コゲラ 

  この写真は ぶれました。

 

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午後に

2008-09-01 | 別所沼だより

                
                ある日 悲哀が私をうたはせ
                否定が 私を酔はせたときに
                すべてはとほくに   美しい
                色あひをして  見えてゐた

                涙が頬に かわかずにあり
                頬は痛く ゆがんだままに
                私はそれを見てゐたのだが
                すべては明るくほほゑむかのやうだつた

                               立原道造   午後に  (抜粋)

                        
    
    ガイドの日程表が届いた。  
      はや  九月…     
    
    室内楽のような詩が 懐かしく思われるころだ。

                     -☆-
  

      水引の紅にふれても露けしや      青邨

  叢に、 まばらな細かい紅がみえる。  
  小さな花を撮すとき、 背景を取り込んでうまくいかない。   
    
   午後、 三時草も夢から覚める、  寝ぼけ眼がそよいでた。

    三時草

 

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