goo blog サービス終了のお知らせ 

ドアの向こう

日々のメモ書き 

夏なかば

2011-06-09 | 別所沼だより

 六月の理想のやうな、青い空に、雲が吹き送られていくつもいくつもながれてゐた。
 

 草の間に腰おろして、ふたり並んで、雲の行方を眺めてゐた。  (立原道造)

             -☆-

 三時過ぎのヒアシンスハウスは静かだ 
   ひとけない庭で マリーゴールドが迎える

 水辺はいつも気持ちがいい   雲が面をなぞっている



 噴水が一基  陥没したところは立ち入り禁止の侭 
  

  睡蓮の明暗たつきのピアノ打つ     草田男


 たつき…   ここでは  よりどころとするピアノ ということかな
   たつきを調べると
   たつき たづき たずき… 方便 活計
  1 生活の手段。生計 2 事をなすためのよりどころ。 たより。 よるべ。
  3 ようす。 状態。 また、それを知る手がかり。

と あった。  花よりも おびただしい睡蓮の葉、 そのうえを ピアノの音が転がるようだ。 音は消えても なお耳に残る響き… 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする