別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

蝶が来て

2013-07-31 | 夢見鳥

  こんな蒸し暑い晴れた日には かならず蝶が来て 

    つがいは クルクル回りながら 空に舞った

 

  ゆずの葉におびただしい卵  幼虫が何匹も育っている が
  試練はこれから  蝶になるのは何匹もいない
   
 

  萩の葉に シジミチョウが休んでいる

 たまに来るアオスジアゲハは 一瞥をくれ過ぎるだけ
なかなか停まってくれないのだ。 

    今まで撮れたのは たったの一度
   2009・5月 盆栽村


    皿鉢もほのかに闇の宵涼み    芭蕉

  暮れ方の風は ほっとする涼しさだ。  白い陶器と宵闇に・・ 
  
 

 

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脈打つひびき

2013-07-30 | 別所沼だより

  夕昏せまるメキシコ広場に  マリーゴールドの花明り
  草いきれは しじまを急ぎ
  メタセコイアは  蝉の声だけ聞いている

    草の葉には 草の葉のかげ
    うごかないそれの ふかみには
    てんとうむしが ねむつている

    うたふやうな沈黙(シジマ)に ひたり
    私の胸は 溢れる泉! かたく
    脈打つひびきが時を すすめる

      立原道造  ひとり林に……  (抜粋)

 

 灯りを点して 夕涼みの会が開かれていた
 うっとりとする美しい文脈や歌が ヒアシンスハウスに充ちてゆく
  
  

   噴水は止まり 水面に灯りの瞬くころ
   沼の鼓動も やさしくなった

 

    そろそろ お帰り…

 

 

 

 

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シュールなせかいへ

2013-07-24 | アートな時間

 17日 プーシキン美術館展で 「ジャンヌ・サマリーの肖像」などたのしみ 常設展に寄った。

 フォービスム、 シュールレアリスムのせかいへ 

 ポール・デルヴォー  階段

  いつみても こころが吸い取られてゆくよう 
  奥深く  尽きない物語りを追って 

   

 

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大暑

2013-07-23 | 自然や花など

   しぶきを眺めて憩うひととき
   

 

別所沼公園の  ひまわり
 暑さがぶり返してきた。  熱中症に気をつけて。

 

  9時40分の烏瓜  宴は終わって、 そろそろ萎み始めている

 

 見渡せば 珍しい植物が見つかる
  泰山木は天辺に白い花、  牡丹臭木は勢力拡大。  美しけれど厄介者。


 今日の暦・・  満月  大暑   文月のふみの日

 ゆうべ何気なくつけたTVで  「江戸しぐさ」について学んだ。 
「こぶし腰浮かせ」
  こぶし一つ分 腰を浮かせて (隙間をとって) 後から来た人の席を作る (譲り合いの精神ですね)
他にも 狭い路地での合理的なすれ違いなど 楽しく。

 ・井蛙(セイア) は 井蛙っぺい になり  世間知らずなひと のこと。
  
 井の中の蛙は 世間知らずで独りよがり、 そんなことでは、うまくこの世は渡れない

 沼を出て  田舎っぺ などと言われるが
  井蛙は いなかっぺいの語源となった。 
     

 

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穏やかな場所

2013-07-21 | 別所沼だより

  メランポジュウムが植えられて黄色の花盛り、 

   窓からの眺めが変わった。 

 

  草のみどりと黄色のハーモニー、 黒蝶がゆらり現れて、 静かな広場にさざ波が立つ。 
 鴨や からす、ムクドリ、ハトに混じって初々しい蝉の声がする。 

 梅雨明けの酷暑を乗り越えて、 この頃は凌ぎやすくなっている。
  きょうは沼風が心地よく 高原のさわやかさを運んだ。

 夏休みといえば浦和まつり、 沿道にお囃子の音が流れ 
参院選もあり、 別所に来る人は少ないようだ。

  歩道橋から俯瞰すると

 いつものながめが新鮮に映る。  シュールなカーブの繰り返し
 釣りもジョギングも蔭にやすらう。  

 

 開室を待ちかねて 美術大学の学生さんたち5名  課題で
ヒアシンスハウスの模型を作るそうだ。 外観や室内をスケッチしてゆく。
 また二人、  午後からひとり  またひとり。 説明を聞き ころころとよく笑った。
  

  わあ 可愛い。 すてきな家、  思ったより広い。 緑に囲まれ、こころ休まる。
   ここで勉強がしたい。  集中できます・・。  帰りたくないなあ…    
  
  木の色と木目の中に 深緑の窓やドアが すごくかわいい。
   時間がゆっくり流れている 穏やかになれる


 道造さんも きっと喜んでいますね。
  デザインを学ぶ皆さんの眼のつけどころに感心し、 礼儀正しく、若い細やかな感性がすてき。
  スケッチを見せていただいて ガイドもうれしい。 

  来訪11名 ありがとうございました。


     

 


 ※ 恒例のヒアシンスハウス夢まつり 
  今年は 11月17日(日) (いつもは 11月3日でしたが)

   講演は   詩人  高橋睦郎氏
   他 立原道造の詩の朗読や 合唱など

  今から楽しみです。

 ※ 7月30日 夕涼みの会 5時30分から 

 

 

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プーシキン美術館展

2013-07-17 | アートな時間

 モスクワのプーシキン美術館展。 
歴代のコレクター(エカテリーナ2世・ 外交官ニコライ・ユスーポフ)(イワン・モロゾフ)(セルゲイ・シチューキン)が収集したフランス絵画300年の歴史、 17世紀の巨匠プッサンから、モネら印象派やゴッホを経て20世紀のピカソやマティスまで。 66点の作品。

第1章 17-18世紀 古典主義 ロココ
第2章 19世紀前半 新古典主義、ロマン主義、自然主義

第3章 19世紀後半 印象主義・ポスト印象主義

第4章 20世紀 フォーヴィスム・キュビスム・エコール・ド・パリ

  セザンヌ「水浴」

 

  ルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」 1877年

  しあわせな気持になる バラ色の微笑み
  
 

 

 プッサン  「アモリびとを打ち破るヨシュア」(1624~25年ごろ)

 アングル「聖杯の前の聖母」 (1841年)

 上段 左から
 ゴーギャン「エイアハ」・オヒバ(働くなかれ) 1896年
 アンリ・ルソー「詩人に霊感を与えるミューズ」1909年 … アポリネールとローランサン
 ゴッホ「医師レーの肖像」1889年
 クロード・モネ「陽だまりのライラック」 1872~73年 樹下に花びらを受ける女性
 セザンヌ「パイプをくわえた男」1893~96年頃
 ピカソ「マジョルカ島の女」 1905年頃

マティス 「カラー、アイリス、ミモザ」

 

 

この記事   工事中!

 

 

 

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マメ科の?

2013-07-13 | 自然や花など

 

 ことしも見つけた   何の花かわからないけど 
  リラ(ライラック)でもなし


 甘い香りに誘われて 小虫が群がっている。
 何の花でしょう  わかりましたらお教えください
  去年も見ました。 槐(エンジュ)にも似て

7月14日 追記  このきなんのき掲示板でcappyさんに教えていただきました。ありがとうございます。
 花の名は ムラサキナツフジ(サッコウフジ) 原産 台湾~中国南部 とは、 猛暑にもめげないわけですね。 こちらのサイトでもっと詳しく

 


 

 いつものところに  アガパンサス

 近所の方が 育てているのでしょう。 おかげで 散歩が楽しみ…

 

 

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夕立

2013-07-08 | 自然や花など

   夕立やかみつくやうな鬼瓦   一茶

すさまじい雷鳴に 悲鳴をあげた 
  rugbyがいたら大変だった  
  親の そのまた親の その上の親の…  記憶は受け継がれていく


  

   鏡中に西日射し入る夕立(ユダチ)あと   山口誓子

 遠ざかる雷鳴    西の空が赤々としてくる 

 

 すがしい風はしずくを払って  マーヤが遊ぶ

  夜がとばりを 降ろすまで

 

 

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