別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

応援歌

2011-03-31 | 自然や花など

    いつのまに咲いたのだろう  長実雛罌粟ナガミヒナゲシ!!

 

  もう こんなに。    たくましいね

 

  乙女椿に 雪柳  

  郊外にでると  桃が濃いピンクと淡いのと咲いている  
  白木蓮に木蓮も (木蓮と呼ぶのは紫の方) 辛夷も咲いて  
  黄色いレンギョウ、山茱萸(サンシュユ) 別名:春黄金花ハルコガネバナ など
    

   菜の花の 甘い香りもただよってくる

 

  足下に  仏の座

  流れついた青い星屑… 
  オオイヌノフグリには 星の瞳という美称も(千葉県 花おりおり)
  
   春の花が群れ咲いて
     つつましやかな応援歌がきこえる 

   

 

 

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希望

2011-03-29 | こころ模様

 朝日朝刊 文化面の 「再建という希望が残った」 加賀乙彦(作家・医師)を読んで 元気がでた。

 家々が地震に壊され集落が津波に流された。 それは大きな天災で人の力の及ぶところではない。 しかし、絶望だけでなく、 故郷を再生し大津波に対抗できる街を作るのが私たちの希望である。 日本人よ、あわてふためかず…  放射能もれに絶望せず、原子爆弾の惨禍から立ち直っていった過去を思い出そうではないか…  日本には再建という大きな希望が残っている 
 全文はこちら  (上のツールバーの表示から 拡大をクリック 250%にしてはっきり読めます。)

 自分にもできること。  ずっと寄り添うこと、 この国を世界中が見守っている。
  
    
              -☆- 

  ルピナスの葉のうえに

 キラリ  ダイヤがひとつ…

         


   被災地にも やわらかな春の陽がそそぎますように       

       デューラー 祈りをささげる手

    デッサンのみごとさ…   ため息ばかり

 

 

 

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つらつら…

2011-03-27 | 自然や花など

  巨勢山コセヤマのつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を

 葉も花も列なり繁って咲いている  「つらつら椿」。  椿には紅椿、白椿、一重椿、八重椿などある。  なかでも乙女椿は雄蕊が無くてぜんぶ花びらだ。 千重咲きの椿。 

     

 

 花韮が咲けば  縞柄の服を着て 蜥蜴クンが顔をだす。 
 きっと目が合う。  会いたいような 会いたくないような 
   ギョッとしながら 愛でている。

 

 天板にローズマリーの小枝を敷いて魚を焼く。 味付けはバターと塩だけ。
  つけ合わせの野菜も いっしょに出来て 簡単!  この頃こんなのばかり


   

   つらつら思うに…

   何もする気が起こらない。  じぶんのために花を生けた。 
   ストックの和名はアラセイトウ (紫羅欄花)。 日向にだして…
   絵も描かない

     人知れず袖に涙のかかるとき、
     かかるとき、 
     つひぞ見馴れぬよその子が 
     あらせいとうのたねを取る。
     ちやうど誰かの為スるやうに
     ひとり泣いてはたねを取る。 
     あかあかと空に夕日の消ゆるとき、
     植物園に消ゆるとき。  
      
            雪と花火 「あらせいとう」 北原白秋

 

   みんな!  明るいストックに元気をもらおうね      
   

 

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春を待つ

2011-03-26 | 別所沼だより

  25日 別所沼に いつもとはちがう春を感じた
 
  やすらかで静かな明るいひかり…   花大根が咲き 
   オオイヌノフグリが星の瞳をかがやかせていた

 けれど ランナーが巡るコースは     

 かさなる余震に 段差や亀裂が生じ  立ち入り禁止が増えている

  奧では 水仙が忘れずに咲いて  コサギも訪ねていた 

 

  真っ白なからだ  スラリとした黒い足  嘴も黒く  黄色い足指で
   バランスの良い綱わたり

  

2本ある冠羽が  風に吹かれ 
 ああ 花や鳥たちは ふだん通りのくらしをしている

    

 29日は 立原道造の命日です。

 記念館は閉じられましたが 風信子忌は きょう3月26日(土)
  水月ホテル鴎外荘にて行われています。   ご案内 詳細   

  私は都合により伺いませんでした。 とても残念
  けさは強風や寒気がきて 別所の桜はまだまだ堅いつぼみのまま
  いつもなら 咲くはずの上野の桜もふるえていることでしょうね。

 

 

 

 

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計画停電

2011-03-25 | こころ模様

 本日は 午後6時20分より午後10時ころまで

     明るいうちに 早めの夕食…

    

  電気は止まっても  水は出ます  
     ありがたいことに  ガスも使えます  

  食事がすんだら まっ暗闇で
    蒲団に潜って ラジオでも聞きましょうか

  それとも  覚えた歌を称えていましょうか

  

  礒の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君が在りと言はなくに  巻二 166

 

  さいたま新都心の花です  
   さいたまスーパーアリーナは 被災された方たちの一時避難場所になっています。       

           

 

 

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今から行くよ…

2011-03-22 | こころ模様

 

  被災地へ

   救援物資をのせて 貨車が列なる    
   ガタン ゴトン ガタンゴトン… ガタン ゴトン 何台もつづく

     (3月20日 さいたま新都心)

   自治会でも義援金を集めました 
  
    ゆっくり すこしずつ お元気になってください

    

     をだまきの花もしじまのひとつにて    楸邨

  オダマキの花に つめたい雨がふった  
   あたりはシーンとして  固唾をのんで見守っている
   


 

 別名  糸繰草 イトクリソウ
 つぼみの先は ゼンマイ仕掛け 
 花のかたちもおもしろい 

   萼と花と 交互になっている

 
  ものみな静かな朝
       碧紫色が眼にしみる 

 

 

 

 

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携帯電話

2011-03-16 | こころ模様

 被災地のみなさま  どうぞおだいじに

     

  このあたりも余震がつづく  震度3くらいのが一日4・5回あった。 

 被災地の方に思いを馳せ、 水と灯りと あたたかな食事を 少しでもおわけしたいと切に願い、 とにかく募金をした。

 あれから 外出しないで被災者をみつめる日々だ。  
 家族が急に近くなった。  息子や弟が電話してくる。
  
 15日  「会社から福島原発の事故で 関西へ避難するよう指示があった  そっちは放射線量も高いし心配だ 一緒に行こう」  突然のことにうろたえる。 同僚はすでに家族をつれて西へ向かい、 自国へ帰った者もあるという。
 対応の早さにたじろいだ。 会社は今週いっぱい休業で、本国では原子炉の稼働停止も決めたとか。  「ありがたいけど 自分で判断する。 そちらはそちらで」 と引き延ばした。

 夕方のニュースでは あまり心配ないこと。 冷静に 落ちついて。
  息子たちもとどまったようだ。  わたしの心は最初から決まっていたけれど 情報に振りまわされてはならない。            

           

 「今 こちらは停電… そっちは?」 「3時間くらいでしょう。 被災地のことを思えばこれくらい何ともない」 できるだけ協力したい。
 「暗闇が ちょっと なつかしいね」 昔は停電がよくあった。  義妹は入院中で、 ひとり蝋燭に照らされるおとうとの顔が浮かんだ。 炎がユラユラして長い影が障子や壁を這いあがる。 
 「Hさんはだいじょうぶ?」 「しっかり管理されてるから安心だよ」 
被災地にも透析をうけるかたがある。 医療品の不足にこころが痛んだ、 いたたまれない気持ちだ。 
            -☆-

 16日 第2グループ 午後3時20分から 7時まで停電

  冷蔵庫を開けると中が暗い。 当然のことなのに驚くじぶんが可笑しい。 
  6時半ころまで雨戸を開けておく  月明かりがガラス戸を透して、 庭の柚子の木が廊下に陰をつくる。 天空に、さやかな月影(月齢 11.3) 。 
 昔の感覚がゆっくりよみがえる。 久しぶりになった蝋燭の灯に見入っている。 
多くの人に ささやかな安らぎがありますように。  

と ここまで書いて  あっ! 
  また 地震    22:40ころ  震度3
         

 新しくした携帯は 大きな音で地震情報を伝える。
 真夜中も何度か起こされて、 安心をつなぐ電話に当分ふりまわされてゆく。 

 東京電力 計画停電予定スケジュール 

   しばらくの間 電力不足等に協力するため blogをお休みいたします。 

 

 

 

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蒲公英

2011-03-12 | 自然や花など

 たんぽぽを探そうと レイ ブラッドベリの「たんぽぽのお酒」 に導かれやってきた。
  なにしろ3リットルもの蒲公英を集めなくては…  
  今日はまたうららかな陽気に汗ばむくらい。

 いつもたくさん咲くところ あそこならあるかも知れない… 
 ところがこっちも整地され、街路の植栽さえなくなった。 かわりに愛犬家さんへ… 真新しい掲示板がきびしい顔つきで低い並木のように突っ立っている。 びっしりといったい何枚あるだろうか。 
 
 注意の板書はフン害に憤慨されて… ほんとうに家族と思うならば
 
                -☆-

 2/23 県庁の小高いところ、 舗道から目の高さほどのところにたった一輪、 暖かな黄色をみつけた♪   目を皿のようにして探したあげくの一輪だ。 いよいよ蒲公英にきもちが通じたといじらしくなった。   

 

   地べたに頬ずりするような 低いちいさな花だ    

 

 

  けれど  画像は大きくして 幼いたんぽぽの横顔…
      花びらがこんなに

   材料は 蒲公英3リットルって  バケツ何杯分?

 

 3/12 大震災翌日 別所に向かいながら ふたたび探した。 
 県庁の別のところに またも一輪だけ 陽を受けてあかるく微笑んだ。

    たんぽぽや一天玉の如くなり       たかし 
    たんぽぽ地に張りつき咲けり飛行音  三鬼

               -☆-

  被災された皆さまに どうぞ小さな祈りがとどきますように…
  心ばかりですが義援金をお送りします。

 「東北関東大震災義援金」の受付について
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/otherpress/110314-001.html

 

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震える花

2011-03-12 | 別所沼だより

  地震のお見舞いを申しあげます。  


 

 今日はヒアシンスハウスガイドの日、  立ち入り禁止が巡らされ

 液状化の跡  段差が見えます。 
 北側も陥没したりわずかに盛り上がったりして

   鴨さんも 気をつけてお通り  

  


  はじめて閉室だ。 「またおいでくださると うれしく思います」
  代表の文字も痛々しい。 悲惨な映像にかさなって胸がいっぱいになった。
   
     用紙の端に14:00の書き込み  時間とサインがみえる。 どなたかいらしたのだ。
     蛙も習って15:20と入れて行く。  
          

  美しいものになら  ほほゑむがよい
  涙よ いつまでも かわかずにあれ
  陽は 大きな景色のあちらに沈みゆき
  あのものがなしい 月が燃え立つた

           Ⅶ 溢れひたす闇に    立原道造  (抜粋

  

 

 河津桜が 咲いていた 

 

  冷たい風  震える花…    目頭が熱くなる、  しずかに 祈ろう

      東北関東大震災 M9.0   2011年3月11日 午後2時46分

 

 

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古典に学ぶ

2011-03-08 | こころ模様

   清川 妙先生の万葉講座のあと、 何人かと立ち寄ったホテルで雛に会った。

 ご案内によれば、 本絹古布で作った「つるし飾り」は約4500個。 干支のうさぎ、不老長寿を願う菊、夫婦円満のおしどりなど。 しなやかな古布、 表情も愛らしい細工物に思わずため息がでる。 大根や 筍まで。 手仕事の美しさ、温もりを楽しんだ。 



 ぐるっと 囲まれて みんな笑顔

 

  何も何も小さきものは みなうつくし…   枕草子  
 
   うつくしは可愛らしいの意味…  知って良かった。


 

  雀の子の 鼠鳴きするに踊り来る…   なんと愛らしい  

           -☆-

  兼好さんの遺言  清川 妙著  小学館
   
徒然草が教えてくれる わたしたちの生きかた

   いよいよ3月28日発売!  

  人、死を憎まば、生を愛すべし。 存命の喜び、日々に楽しまざらんや。

   これからも 元気に学びたい。

 

 

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手紙来る日

2011-03-07 | こころ模様

  

 空からのてがみを受けとった。 一足飛びに真冬のせかい、 斜めの線が白い矢のようになった。  野鳥も来ない庭で、 かりそめの雪がなぐさめる。

 

  花弁ハナビラの肉やはらかに 落椿     蛇笏
  雪に這ふごと地に這ひて ゆきつばき   青邨

 青邨の さすがに絵のような一句。 
  きのうから頼まれて、幹事になった友だちの同窓会案内を作っていた。 往復ハガキは初めてのこと。 往信と返信と間違えたら大変だ。 緊張して何度も何度もたしかめて印刷する。 急ぎの注文にようやく間にあった。  
 
         -☆-

 新刊を贈ってくださった。
津田仁美さんの「永遠の出会いに」 花梨書房
 津田さん ルピナスさん 
    ご出版おめでとうございます。

 「韓国の息子たち」と「日本のお母さん」が 心で綴った5年間の手紙…
 
 我が家にステイしてくれてありがとう! 遠かった隣国は、近い、近い国になりました… 

 津田さんはやさしく愛情ふかく、韓国の息子たちをまるで我が子のように見つめます。
 親身になって心配したり、励ましたりいつもあったかい。 感動したり共感したり、 心がかよう手紙に惹かれました。 以前の 「明日もまた」「朴パク君のこと」 も。 いっしょに泣きました。
  
 ポストに手紙をみつけるとワクワクする。
 こちらからもそんな手紙を出したい。 ゆっくり読んで お祝いをこめて…

      画像拡大

     ☆東京神田神保町/東京堂書店でお求めになれます。
    
         
℡ 03-3291-5181

 


    

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亜熱帯の花

2011-03-05 | 自然や花など

  目の覚めるような黄色  名前のわからない花がたくさんある

  台風銀座… 軒は低く 


 
 屋根はトタン   生き生きとした緑  桃が咲いてる  (車窓から

 クワズイモ

 蛇の目蝶  目が四つ

  青いババイヤ 

 

 ピンクボール  名まえ通り

  

  左うしろにハイビスカス  きっぱりとした赤やピンク  デイゴも咲いて



  極楽鳥花  なまえにピッタリ

(一村の杜で

      -☆-

 留守宅でも待ちかねて 何やらガサゴソ始まっていた

 

 

下敷きの写真は左アカヒゲと右ルリカケス  

  お土産に 蘇鉄の実   

 

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弥生

2011-03-02 | こころ模様

   弥生 三月 おひなさま 桜月 嘉月 桃月  竹の秋風とかや

 二月よりも肌寒さを感じるこのごろ 
  桃のかわりに 奄美の寒緋桜をお届けします 
  
  草花もたくさん写しました 

      

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