別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

大都会の真ん中で

2012-06-30 | こころ模様

 都心でアメリカデイゴに逢った。 
  梅雨の晴れ間がつづいて毎日暑いが、 デイゴは青空によく映える。

病院15階からの眺め

15階からの眺め、 この下に悲喜こもごもな幾万の暮らしがある。
 夫がだいじをとって28日から入院し左目の手術を受けた。
 うわさには 20分もあれば… だが、 1時間半かかった。 
ていねいな技に感謝、 今朝の電話は晴々している。 
 蛙はのんびり… とはいかず、 ここに毎日通った。 

 

 ようやくパソコンのまえにつき
 

 

 記事の整理、  義母が好んだアガパンサスもみつめている。
 
  まことにまことに個人的なと お笑いください。

 別所沼にいらしたHさま ごめんなさい。

 

 

 

 

 

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アジサイに

2012-06-27 | こころ模様

  夫の母の一周忌。   兄弟だけで高尾に集まった。

 境内に好きな色のアジサイが咲いている。  
 亡きひとは、 桜の頃に生まれアジサイに見守られて逝ったとしみじみ思った。
そして気丈な義母のもと縁あって兄弟になったふしぎ。 顔ぶれを見ながら、 こころゆたかな関係がいつまでも続くようねがった。  

 会席  樹齢百五十年の柿の大木がみられる 高橋家 にて
      食前酒に柿酒をいただいた

 
  

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黒い蝶

2012-06-25 | 自然や花など

 庭で 黒蝶と呼ばれるダリアが咲いた。

花びらが全部開いたらどれくらいの大きさだろう。

  鮮烈なるダリアを挿せり手術以後   波郷 

 深紅の花が元気をくれる

黒い蝶のとなりは柚子の木。  
アゲハの幼虫が今朝からじっとしているのは、 これからサナギになるらしい。
    

  

翌26日昼頃 脱皮して角のあるサナギになった。
葉脈のような筋模様がみえる。 巻葉になってカムフラージュしたが

 

  サナギのからだに黒い濁点、 ちいさな羽は執拗に取りつく蜂の姿だ。
 なんども卵を産みつけていて、 見ているのも悲しくなる。 残念でたまらない。

 幼虫は、 小鳥や足長蜂、 蟷螂の餌となり、 ヤドリバエやアゲハヒメバチなど寄生し、羽化するのはほとんどない。 いま頭上を翔びかうアゲハは、これら天敵から逃れたしあわせな蝶たちである。 

 

 

 

 

 

 

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海のバラード

2012-06-23 | こころ模様

 

 満ちてくる汐  網  錨  凪  群青 泡  灯台  帆船  入り江  砂浜 沖  わたつみ ロープ  海洋  小石  水 渦を巻く波  羅針盤  ラムネ  もやい綱 磯 海人 さかな 水平線 サンゴ 干潮 海原 湾 貝殻  舫結び…

   画像は 絵葉書から 


 

6月24日 追記

 ごめんなさい。 絵葉書ではなくて 
 だいぶ前に息子たちから夫に贈られた 二つ折りのカードでした。
↓ だいじな裏側

”還暦” を迎えられおめでとうございます。
 人生第二の航海、 大いにエンジョイしてください。

 センスの良いカードはコラージュがたのしくて、 「Ship to Shore」 貰った本人よりも喜んだ蛙が、 いままでたいせつに取っておきました。 

    拡大してどうぞ

 潮騒が聞こえ詩が生まれる。 
 ものがたりなど浮かんでくるようなイギリスのカードです。 

 

 

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白きこと

2012-06-22 | 自然や花など

 

    今朝咲きし山梔子(クチナシ)の又白きこと    立子

  新しい花の それにしても何て白いこと   花言葉 「洗練 優雅」  

   夢は大輪の  山百合
    山百合の花言葉 「威厳 甘美」  白に魅かれる    

  額の花   花言葉 「謙虚」

  少しずつ すこしづつ 開きそうなアガパンサス
  花言葉 「知的な装い」  

  夏は白が  涼しげ

 

   
 雨の中徒歩にて近くの銀行、 市役所、 写真展…  
   本日 7996歩  5.6㎞  
 (携帯の機能で) 毎日の歩行距離を使ってシルクロードを歩いている。
   去年のはじめ!  西安を発ちローマまであと7㎞に迫った。  
 現在ギリシャのパルテノン神殿、 丘の上から白くかがやく神殿をみているところ…
  
 携帯のスイッチを入れ忘れカウントされない日も多い。 
   本来ならば とっくに着いてるはずだ。      

 

 

 

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雨上がり

2012-06-17 | 自然や花など

 アジサイを添えて 緑の沼がいちだんと美しい 
  福田平八郎の 「漣」 を思いながらじっとみつめていると
  幽かな風がきて、 縮緬皺のような小さな波ができた
  
  ふふふ  ふふふ・・・ つぎからつぎへ伝わって
   沼は微笑んだのにちがいない 

 

 遊歩道の蜀葵(タチアオイ) 

   蝶ひくし葵の花の低ければ    風生


     飛んだ!

  砂利の間にストローを挿して水を飲むナミアゲハ
 雨上がり    蝶のささやかな溜め井 

   

 

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青梅雨

2012-06-16 | こころ模様

  緑陰にはえる朱は   一年中元気をくれるゼラニュームだ。
 薔薇で賑わった小さな庭も、 一面みどりに覆われて青葉の季節。 ブラックベリーは青い苺のような実をつけた。 かげの額紫陽花は淡い水色だ。 

   奥入瀬へ額の花叢縫ひ下る    立子
   額の花こころばかりが旅にでて   澄雄

 花は旅ごころを誘う。

 風知草、 ギボウシ、 ホトトギス、羊歯の葉など揺れて、 隅に清楚なドクダミが増えている。 花後のシランは葉っぱだけが大きくなった。 毎年、 足下にぱっちりと開くのは、 ぬばたまの… ヒオウギの花。
    

 アロエ属の彩錦は  霖雨をなぐさめてくれる。
  錆朱はひっそりとして 

   アロエにも似ているけれど、 こちらの方が趣がある。 
   

 

  梅雨空にあがる花火のように。

 

  

 

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今日の雨

2012-06-12 | 自然や花など

  しとしとと降る雨に  アジサイがかすかに匂ってくる

  ほんとうは 匂いなど無いけれど 

 

  きっと 情緒がにほふのでしょう
  



 しとしとと しとしとと、
 絶間なく雨は降る、 ふりそそぐ、 にじむ、 曳く、 消ゆる、 滴(シタタ)る。
   …………中略…………)

 しとしとと しとしとと、
 絶間なく雨は降る、 ふりそそぐ。 葉から葉へ、しとと滴る。

 ふりつづく長い長い憂鬱の単音律(モノトニー)、
 その青い雨……黴くさい雨……投げやりの雨…
 辛気くさい静かな雨、 かなしいやはらかな……生温(ナマヌ)るい計画(タクラミ)の雨。
 雨……雨……雨……

   (北原白秋 雨の気まぐれ) 抜粋

 
 雨……雨………雨………・・・
 
  
明日はどんな雨になるでしょう  

 

 

 

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詩人で建築家…

2012-06-09 | 別所沼だより

 

 ヒアシンスハウスの時間に感謝したい。 居心地の良い知的空間でサプライズが待っている。 ここは心の基地である。

 ガイドの朝  鍵といっしょにふっくら厚い封筒を頂いた。
 宛先  「別所沼公園内 ヒアシンスハウス 5月19日(土)。午前中にいたボランティア先生」とある。 差出人の記載はない、 しかし先月19日の日付と、 貼ってあるシールにピン!と来た。  まさに ワッ! とおどかすつもりでしょう。 ウナギまつりの あの紳士しかいない、 開ける前から解ってしまった。
 ほんとうは 何もかもご存じだったのでは、 と笑いもこみあげるが詮索はよそう。 何度もなんども 面白可笑しく励ましてくださっている。 真心のこもったお手紙をありがとうございました。 お礼申しあげます。 (たぶんblogなどご覧にならないでしょうけれど)

  機知に富んだサプライズはすてきな手紙で とても嬉しかった。 失礼をわびながら、別所沼の別所という店でウナギを食べながら考えた とはじまっていた。  
  
  立原道造が別所沼別荘をつくり、そのあと弥生町にいき(立原道造記念館)、最後は信州上田の別所温泉の山奧の信濃デッサン館に行ったと言うこと。
 ※ アンダーラインは蛙

 紳士は別所つながりにおどろく、 別所で休憩所とばかり思っていたところでガイドに会い、 立原道造を知り、 そういえば3月に別所温泉の奧のデッサン館で立原コーナーを見てきたばかりだ…  この不思議、 なにやら見えない糸に繋がれているらしいと感動する。 

 本屋でみつけたという新刊書も添えられて、ヒアシンスハウスにふれられないのを残念に思われた。   

   「真相の近代建築 数奇な運命の建築家たち」 佐々木宏  鹿島出版会

  無視された事実、 忘れられた建築家。 いま明かされる近代建築の真実。 欧米・日本の巨匠たちの、知られざる素顔、 見逃せない功績、 語り継ぐべき史料。
 博覧強記の著者がつづるノンフィクション近代建築史。 

 50の秘話のなかに 立原道造関連では 60年間秘匿された小論文、 立原道造の建築家像を定着、 小場晴夫の使命感と大きな功績 等々まだある、 いま読んでいるところ。 

  「もう一つの感動は、 ベッドに寝たこと。 ほんの瞬間に、 思いは立原道造がこの別荘をつくりたいという昔に戻りました。 五坪足らずというのがとてもいい大きさ。 寺泊の良寛の五合庵、 奧吉野の西行庵も、これより小さいのです。 機会があったら見にいってください。 感動でヒックリかえりますよ。 2012.5.21」

  ありがたいお手紙を一部公開しました。 ウナギの紳士殿 どうぞお許しください。 愉しい手紙を、 ほんとうは全部公開したいくらいです。


 

  音もなくふる雨に緑が濡れて、 鮮やかさを増している。 きのうの真夏から春の寒さへ。 関東も梅雨入りした。 草の葉にやどる露の清らさ、 雨の匂い、 けむるような沼にカワセミが居る。 午前中は、 実感して「詩人の建築家像にせまりたい」 と、 男性が相次いだ。     

 ・ 蒲生から、ハウスは何度目か。 若者は就活中。 「建物を見るだけでは駄目で、 そこで時間を過ごすことで見えてくる、 わかることがある。  現在自炊しキッチンに立つ、 使い勝手を知り改善の余地はないか問うのもひとつ」 (体験は設計に活かせるのですね。 住み心地の良い住宅を)

 ・ 静岡から福島へ帰るところ、 (わざわざ) 途中下車してハウスに立ち寄られた由。 熱意に感動する。 
  「いつか行ってみたいと願いつづけた場所にようやく来ることができた。 図面や写真を見るだけでは解らない、 実感してこそ。 とても落ち着ける場所。 ベッドに寝転がったり、 椅子に座って一日中思索に耽りたい そんな気持ちにさせる」 (静かに味わって頂きたかったと 反省ばかり。  満喫されましたか) 

 午後から 永峰さんの知人で建築家の男性が同級生3人(女性ばかり)を連れてこられた。  浦和出身でありながら浦和には何もないと思っている彼女たちに、 こんなすてきな場所ができていることを伝えたくて。
 緑を眺めながら窓際でコーヒーを頂きたい。 ちょうど良い空間。  そういえば母校の校歌… 作詞は神保光太郎先生、 沼の畔でお姿も見かけた。 (季節を変えて またいらしてくださいね。)

 訪問者6名。 ありがとうございます。
 今日もすてきな方たちにお会いした。 どなたも1時間以上滞在された。
 学ぶことが多く しあわせである、 雨もまた良し。 ここに来れば皆詩人になれる。
   

 

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中学校

2012-06-07 | こころ模様

 先日の桑の木は此処でみつけた   
 蔦に覆われる体育館  蒲鉾型の屋根  
 生徒が増えて移転した と      
    

 桑は見あげる高さで 入口付近に5,6本
   グランドの周りにも ところどころ見えた    

  細長いベリーのような実が熟すと 赤黒くなって落ちている  
    
    桑の実を口のうつろに落す音   虚子 

  口に放り込んで食べた記憶  トゲトゲが触る 甘酸っぱい味がした    

 
  

  汚れた硝子窓に廊下の棚がみえ セピア色の紙束がいくつも立てかけてある 

 

    
  暮れなずむ校舎は  ひっそりと郷愁を誘った
            
  

 

 

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熊蜂が飛ぶ

2012-06-02 | 自然や花など

  テイカカズラにとまるクマバチは黄色い上着   腹部に毛がない

  大きくて丸っこいところは マルハナバチに似ている

    熊蜂のうなり飛び去る棒のごと   虚子

   豪快ながら 性格はおとなしいし、  愛嬌がある。 
 でも 腰の細くくびれた美女には  なかなか近寄れない。ちょっと怖いが 
 こんど逢ったら 撮してみよう。
  
 腰細の すがる娘子(ヲトメ)の その姿(ナリ)の きらきらしきに 花のごと…(万9-1738)
   
  蜾蠃娘子(スガルオトメ) 似我蜂(ジガバチ)の古名 

    なんといっても そのウエストラインに注目だ。 
 

 熊蜂の飛行は こちらで 楽しんで 

 

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夏の日

2012-06-01 | 夢見鳥

 今日から六月   クールビズ   
   花のうえに  衣替えした蜜蜂かな  
    せなかのファンで 風を送る
    

 五時過ぎて暮れちかき夏の日は血に染みし呼鈴の聲のごとくふりそそぎ、
  嫋(ナヨ)やかなる風は蜜蜂の褐色(カチイロ)に、 
   蜜蜂のつぶやきはかろく花粉を落す。     (北原白秋 東京景物詩)


 ・ 雨がくるまえに散歩、  団地の裏庭で

      
  
 高木に 赤い実がたくさんなっている
  山桑だろうか  携帯写真にぼんやり写った 
   もし桑の木なら これほど大きくなるだろうか 

   

・ 日除けに、 はじめてゴーヤを植えた。 今は草丈50㎝くらい。 早くも花がつき実がなった。 小指の頭くらいのかわいいの。 それでも姿は立派なゴーヤ。 
  ナニゴトノ 不思議ナケレド 

 

   夏萩の花ほつほつと濃く小さし   橙黄子

 

 

 ・ 木洩れ日の奧で ブラックベリーの花が咲く 
   ことしもジャムが出来るかな


 

       白い静かな食卓布(テエブルクロース)、
       その上のフラスコ、
       フラスコの水に  
       ちらつく花、釣鐘草。  (六月 北原白秋)

   
  明るい初夏の光り  フラスコの水  
  ジューン ブライド、 ジューン ドロップ、 六月の雨・・・ 

 

 

 

 

 

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