別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

晩秋

2012-10-31 | 自然や花など

  畑中の道を行くと あざやかな背高泡立草
 こうしてみると なかなか綺麗だ  

 静かなよい香りがして 思わず近づいた  藤袴…

 香草、香水蘭の名
 古歌に 蘭(ラニ) と言ったのは藤袴である (山本健吉)

 これは珍し…  にょっきり高い独活の花

 茄子の花と 独活の花  
 ウドは淡緑色の小さな五弁花が 集まってひとつになる

 

   植木屋さんの畑だろうか、  ほとんどみられない銀木犀に逢った。  

 
 紅葉にはまだ早く そぞろ寒いこのごろ。 農道は舗装され抜け道となっているらしく、 何台もの車が通る。 背後にそれらをかわしながら遠くの植栽に焦点を合わせた。 
 ぼんやり写ったが珍しいものは記録しておく。

 

 

 

 

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沼に遊ぶ

2012-10-27 | 別所沼だより

 おや カワセミ君  
 ここでは 魚は獲れないよ

  立て札にとまって

  考え込むカワセミ君 なかなか動けない

 ときどき向きを変えたけど  遠くの杭に移ってしまった  

  

 沼の中程   ここからじゃ写らないよ~  

 ようやくなんとか      2羽もいるぞ  
   


 朝は肌寒いような曇り日の別所沼、 パラパラと雨が来た。
午後から晴れて、 金木犀の風がぬける。 奧の広場でハロウィンまつりが始まるようす、 仮装のこどもたちがぞくぞく集まってきた。 黒猫や魔女、 フランケンシュタイン、ドラキュラの姿も見えて、 なにやら楽しそう…

 今日のガイド  来訪10名。 
 夫妻は入間から。 以前、 真新しいヒアシンスハウスに来たのです。 8年経って風格を増したハウスに感慨深げ。 こんな家に住みたい。 11月3日のヒアシンスハウス夢まつりのこと、 合わせて催される埼玉県立近代美術館の展示などご案内して、 大層喜ばれた。

 仲間も来て長時間滞在。 絵画の話はもちろんだが季語を多く学んだ。 秋を感じて全く飽きない。
10月のノートをみると、 とおく宮城、兵庫、広島などからいらしている。  近郷からも多数お出かけくださっていて、 ありがたくうれしく思った。 

 

 

  多くのカメラマンを熱狂させている翡翠くん 

  詩人で建築家 立原道造の

  2012さいたま市民文化祭参加
   第8回  ヒアシンスハウス夢まつり in 別所沼  PRを どうぞよろしくね
  
  
     2012年11月3日 (土・祝)午前11:30~午後4:00

 

 

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サプライズ

2012-10-26 | 自然や花など

  ルコウソウがまだ咲いている


 

 お屋敷は改修中


 桜紅葉  ひとひら…

 

 

  

   秋桜、 百舌に出会った場所で待っていた。

 

 

 

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百舌の囀り

2012-10-25 | 夢見鳥

 蝶を追いかけていたら にぎやかなさえずりがした。 キーイキィキィキィ…
キュン、キュンなどと。

 

 辺りで一番高い木のうえで、 どうやら百舌のようです。
 モズはほかの鳥の鳴き声を入れて複雑な囀り… (フィールドガイド日本の野鳥)

 

 あらためて見ると  頭が大きい 尾は長め 頭上から頚のうしろは赤味のある褐色、
胸に細かな波状横斑(雌のみ)。 ようこそ 百舌さん 


 朝晩は冷えても 日中は歩くと暑いくらい 蝶がたくさん居る。
菜畑にモンシロチョウが乱舞し、 キチョウは桜並木の影を縫うようにいく。

 ツマグロヒョウモンなど 夏の名残を惜しんでいる

 

 通船堀のツマグロヒョウモン

 

 

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深まる秋

2012-10-24 | 自然や花など

  久しぶりに近所を散歩  
  舗道の植栽も ちいさな葉が紅葉して
  とうとう 秋が来たんだね

  一輪だけの花をみれば  
  革紐のような花びらで 万作のようだけれど
  万作の紅葉が こんなにきれいだなんて知らなかった

 

 門の前には 千日紅
  ざくろは予想通り 色づいていた

   色艶のうごいて熟れし柘榴かな   花蓑
  

 色艶のうごいて… うまいなあ  風に揺れる
重そうなかたまり

 

  柘榴火のごとく割れゆく過ぎし日も   楸邨

 赤く裂けて果肉が見える  仁王の口だ

 

  

  つやのある実柘榴…    いただいて描きたいなあ

 

 

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カラタチ

2012-10-17 | 自然や花など

   君と住む窓にはちかく、 からたちの白き花咲き…    三木露風


 沼のカラタチも 春は白い花が咲き 柑橘系の爽やかな香りがした。
 やがて実をつけ 晩秋の今頃 まろいまろい… 黄金色に熟す。
  フェンスに囲われる内側にたくさんの実が落ちていた。 ここからは拾えない。
  径3㎝くらい 芳香はしても食べられないそうだ。 薬用にする とある。 
 
  からたちのとげはいたいよ。
  青い青い針のとげだよ。     北原白秋


 心のなかで口ずさむ 「からたちの花」

 夏、 揚羽がたくさんきていた。 カラタチの葉は幼虫の食草だ。
近づくと大きな棘で痛い目に遭う。 幼虫を守るカラタチの木。 
  

 枳殻(カラタチ)。  「枳」この一字でも カラタチと読む。 
  

 

 

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秋の風

2012-10-13 | 別所沼だより

   コスモスをそよがせて

   きもちのよい風が通りぬける

  小楢にやすむ 濡羽色 

 雑草も逆光に映えている。   銀ねず色の チカラシバ(力芝) 
 
 立ち易(カワ)り 古き都となりぬれば道の芝草 長く生ひにけり (万葉集)

 道の芝は 力芝のこと 

 

  動くと まだ暑いくらい
  夏の花が居残って 金木犀は遅れています

 一部重複しますが 他の写真があります


 

  2012年11月3日 (土・祝日) ヒアシンスハウス夢まつり 
 
  埼玉県立近代美術館でも 立原道造のパステル画やヒアシンスハウスの建築模型などの展示があります。 (「立原道造とヒアシンスハウス」 2012/10/30~11/4)

 

 

 

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白い花

2012-10-10 | アートな時間

 純白の花は 遠くからも目を惹く。 日比谷公園のユッカランが盛りだった。 春秋、二度咲き。 花は夜咲く と「花おりおり」。 うつむく花が鈴なりに積み重なって重そうだ。 花柱は倒れているのもあった。 
 乳白色の開花は、 今し方鑑賞したばかりの京焼かな、 美濃か、それとも肥前窯か。
 

  東洋の白いやきもの --純なる世界  出光美術館

 その最後にあった 「日本の白いやきもの」のうちのひとつ、 「白磁如意頭文輪花杯」 (江戸時代前期)が気に入り。  調べて解ったのが、 如意頭とは 仏具の「如意」。 頭部にみられるトランプのスペードに似ている形状がやきものの文様につかわれる如意頭文。 縁のやわらかな曲線と面はまるで花びら、 透けるようにうすい器が花を思わせた。
 

 陶器質の白磁、磁器質の白磁 のちがい。
 始めのころは 白い粘土や 白くない粘土に白土を塗って透明な釉薬をかけて作っていた。 
 やはり磁器質の白磁、 より白く硬質で美しい。  青白磁も知った。 白磁の透明釉は無色透明であるが、 文様の凹凸に釉薬がたまり厚くなると、青はより深く、 浅い部分では淡くなる。 ゆえに 影青(いんちん)とも。 

 皇帝の白磁。 青味の残らない白磁を甜白(てんはく)といい 宮廷の祭器は景徳鎮で製作されるようになった。
 白磁暗花蓮唐草文僧帽形水注  中国 明「永楽年製」 銘
 以前 上海博物館で同形、 無地のを見ている。 やはり明永楽の表記があった。

 やがて庶民向けに 素地の表面に白土を塗ることで安価な品を大量生産される。


 ひっそりとした白、 青みのある白、 混じりけのない純白、 黄みのある白、 貝殻を砕いた胡粉色… 黒や赤にもあるような、 少しずつニュアンスの違う白。 生成りの白さがすき。 それは乳白色に近い。 温もりのある白だ。

  最近は 白い器をよく使う、  キャンバスに見立れば盛りつけは自在だ。

 

 

 

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辰野金吾賞

2012-10-06 | 別所沼だより

  復元成った東京駅
  駅舎の設計を担当したのは、日本近代建築の祖、日本銀行本店などを手がけた
辰野金吾(1854~1919)です。 

 スケッチしたり 写真に撮ったり 大勢の人で賑わっています。 

 
一枚におさめるにはちょっと無理ですね。
 ドーム内の大型ディスプレイから公開しましょう。

 拡大

   

 ドーム内側   


 

別所沼だよりに なぜ東京駅か。 
 東京駅の設計者辰野金吾と立原道造には深いつながりがあるのです。

 夭折した詩人 立原道造は、 東京帝国大学工学部建築学科でまなび、 卒業までに3年連続して 辰野賞を受賞。 将来を嘱望された建築家でした。  立原道造が かつて夢みた ヒアシンスハウス が 「詩人の夢の継承事業」として さいたま市の別所沼のほとりに建てられています。 いちどご覧いただけましたら うれしいです。

  

 

 

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