別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

ナツグミは

2013-03-29 | 自然や花など

 淡い地味な黄色は   北浦和公園のナツグミです。 

樹形はこんなふうで 小さな花は目立たずに 
見逃すところでした。


 

 夏には美味しそうな実がなる。 

 枝にも葉にも斑点のようなものがびっしり。  拡大すれば鱗状の毛とわかる。
それが果実にも (花おりおり)

 赤い実のザラザラした感じは これだったのか

 

 

  花梨の花は とても可憐
  大きくて頑固な酸っぱい果実には まったく想像できない花 

 グミの根元は 蒲公英


 気温があがって 美術館にもお花見のひと   

 常磐緑道は満開で

 風が吹くたび はらはらと舞う

 

  花びらが うっすら積もった

 

 

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匂いのよい春

2013-03-23 | 別所沼だより

 やさしい鳥 やさしい花 やさしい歌
 私らは 林のなかの 一軒家の
 にほひのよい春を 夢みてゐた
 鄙びた 古い 小唄のやうに     
 (後略)
  
       立原道造  「メヌエット」

  朝早くからシートを並べ 場所とり合戦



  道造さん  おはよう…

 ここに桜は少ないけれど、やはり陽気に誘われる。  屋台も並んで 一日大にぎわい。

 ついでに寄るかたが多く 園児・児童を含め 40名以上。 
3時過ぎ 「ワン コイン ドリーム」 詩の朗読会があり、 つぎつぎお出でになった。
 

・若い女性 元の住まいへ10年ぶりで戻ってきた。 別所沼は遊び場、 思い出がたくさんつまっている。 ヒアシンスハウスができていて驚いた。 
・ご夫妻で。 ここはなに?  今見ても古くない、モダンな設計。 (ありがとうございます。
・お子さんと一緒。 外国人男性は日本語堪能。 もはや日本人以上です。 詩人の心にふれて感動される。 そして 「2003、 いや2004年ころできたでしょう…」と よくご存じでした。 近くなので、 建設のはじまりから関心を寄せていた) 
・お花見ついでに。 ハウスは二度目。 まえは建ったばかりのころ、掲示板を見て入ってみたが部屋に誰もいませんでした。 説明もなく (ボランティアガイドが決まる以前のことですね、 当初、 建築家や運営委員で務めました) 今回は友人を案内して。 沼で花火大会が在ったのも知っています。
 「見学は やはり近くの方が多いでしょう?」 「いいえ! 全国から… 」と 代表夫人から聞いて驚かれた。 立原の詩的な書簡を紹介すると、 こころから楽しんでくださった。 道造さんをまじえお客さまとガイドのこころが通う。 しみじみと良い時間でした。 

  今日も 素敵な出会いをありがとうございました。

 

 

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花だより

2013-03-18 | 自然や花など

 毎年 ご近所の高い場所に咲く木蓮が楽しみ

 肌寒い頃から 蕾を見あげて待っていた
  白い鳥が休むよう   気品がある

 

 園芸家のトサミズキ   青空に映える黄色

 幅広い五弁花が穂のように 六~十重なって垂れ下がる。マンサク科 (花おりおり)

  遠目にも 黄色がみごとです。 詳しい写真はこちら


  まづ三枝(サキクサ)の…  三椏(三又)の黄色  

 春さればまづさきくさの幸(サキ)くあらば後にも逢はむな恋ひそ我妹(ワギモ)  柿本人麻呂

  

  庭一面に ぴかぴか光る黄色はキンポウゲのような リュウキンカ
去年も載せて。 ルピナスさん 教えていただきありがとうございます☆!
 拡大すると 花びらは8~9枚もある。 

 いづれも垣越しに撮らせて頂きました。

 

 陰のアセビは色あせない 

 木瓜は  可愛い

 薔薇科の木瓜    紅白揃って

 

  中学校の桜

 

  品種は わからないけれど

 本日 近くの小学校の染井吉野 開花 

 

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さくら色

2013-03-16 | 別所沼だより

 水を浮かべ やさしくやわらかな別所沼
  ほんのり さくら色

 

  道造さん   飛行船… 

   
  風もなく  うらうらと 野鳥の声ばかり   
   停めてある自転車に鴉が二羽近づいた   お目当ては
   前籠に脱いであるコートの襟
    襟の毛皮をなんども何度も毟っては 急いで運ぶ

     子育てがはじまるんだね 

     みんな鴉を追い払うけれど   持ち主は戻ってこない

    また カラスが近づく  毛皮を毟る
      オナガも呼んでる    ムクドリがはばたく

    

  行き過ぎて尚連翹の花明り    汀女

   満開の連翹   濃い黄色


  この花を愛した高村光太郎  連翹忌は 4月2日

  マンションの桜が咲いていた  

  別所の鬱金はまだまだです   

 

 

 

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理想の家

2013-03-15 | 別所沼だより

 3月4日 小さな家を訪ねた。 

ながむれば千々に物思ふ月に又我が身ひとつの嶺の松風 (新古397) 
枕とていづれの草に契るらむ行くをかぎりの野辺の夕暮 (新古964)

 

    鴨社の歌合とて、人々よみ侍りけるに、月を

 石川や瀬見の小川の清ければ月もながれをたづねてぞすむ (新古1894) 
  
  すむは 「澄む」 住む に掛かる。
  「住む」には 神が住む (宿るの意か

 いずれも鴨長明の歌。 京都市左京区、 糺の森に囲まれる下鴨神社(賀茂御祖神社カモミオヤジンジャ)  表参道に並ぶ流れが瀬見の小川、 石橋を過ぎて河合神社へ。


 

神官の家に生まれた鴨長明は重職に就くものの50歳の春出家、 厭世感を抱きやがて「方丈記」を書いた。

 河合神社境内に再現された 鴨長明の方丈

 広さは3メートル四方、わずか5畳余。 その極小空間に、
 阿弥陀如来と普賢菩薩の絵像や法華経…… 歌書や楽譜、  琴と琵琶など 
  最低限のものだけ置いて…   久保智祥(朝日新聞から)

  60に近づいたころ余生を送るための草庵をつくった。 理想の家は、 移動に便利なように、 すべて組み立て式である。 土台の上に4本の柱を立て、屋根は葺くと言うより上から覆う。 材の継ぎ目は掛け金にかけてつなぐ。 簡単に好きな場所に移せる。

 

 (同じ画像が2枚あるのは、 室内が見えにくいためコントラストを変えたものです)

 

  ご案内は  拡大して  

 

  魚や鳥のようすを見て欲しい、魚は水の中にいてそれに飽きはしない。魚でなければそのこころはわからない。鳥は林の中にいることを願う。 鳥でなければそのこころは解らない。 閑居の心境というものこれと同じ…

 住んでみてはじめてそれがわかる。  こころは豊かに 
  身辺スッキリ 見習いたい。 

 

 

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けれども…

2013-03-13 | 自然や花など

 どこからともなく沈丁花の香り…  春が一気に進みましたね

 ご近所の河津桜も咲いていた
  それにしても 強い風! 春霞かと気取ってみたけれど
 砂塵が舞って息もできない 

 3月は 行事がつまって忙しいけれど

    何はともあれ  旅でみつけたおもしろいもの 

 白沙村荘 橋本関雪記念館   ビナンカズラ(さねかずら)


  

 龍安寺の  テングチョウ  

   


 

 天龍寺のツグミ 白い眉にマスク、胸の黒斑もステキ♪

  鹿苑寺で イソヒヨドリ?

 

 京都御所  御池庭の舟着き場で
   大きなアオサギが待っていた

 

 

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