別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

満作じゃ!

2009-03-26 | 自然や花など

       

    庭で 「先ず咲く」 のを剪ってきた。  遠目にはよく分からないけれど

      

    やわらかな若葉がついて 可哀相に寒くて震えてる
        蕾は6個(粒)ずつ 一塊になって 
    そろそろ 咲くかな?

                       紅花常盤満作 ベニバナトキワマンサク   

    
    蕾一つ、それぞれに四本のリボンを くるくる巻いて用意してある 
   
   パッと抛るように咲くのかな   歌舞伎の蜘蛛の糸みたいに
       
     写真では かなりの大きさに見えますが  蕾ひとつは 2ミリほど 
    6個集まっても 1㎝に満たない大きさ

       

   その瞬間が見られないのは 惜しい気がする
   リボンがヒラヒラ…  ねじれて どれも踊り出しそう  新体操がはじまる
    一輪にみえる花は 蕾6個(粒)分で×4本= 一輪は花びら24枚(24本)もある 
   
       一糸乱れず グループで咲く

      

    花は 幹のいたるところに しがみつくようについている  
     活け花にはむずかしそう   どこもお団子状態だから

     

   

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身のほとり

2009-03-23 | 自然や花など

  

           水仙のりゝと真白し身のほとり       多佳子

   ふるさとの花  

    

          緋座布団たまはる彼岸の鐘の中     青邨
       兄妹の相睦みけり彼岸過          波郷

     

       玉蔵院の枝垂れ桜 

    浦和宿の要 古刹 「玉蔵院」 の(真言宗豊山派)しだれ桜                     

        

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うてや鼓

2009-03-19 | 夢見鳥

 

      うてや鼓の春の音
      雪にうもるゝ冬の日の
      かなしき夢はとざゝれて
      世は春の日とかはりけり

      霞のまくをひきあげて
      春をうかゞふことなかれ
      はなさきにほふ蔭をこそ
      春の台ウテナといふべけれ

                     ……

      小蝶コテフよ花にたはぶれて
      優しき夢をみては舞ひ
      酔ふて羽袖ハソデもひらひらと
      はるの姿をまひねかし
      
                    島崎藤村 若菜集 「春の曲」 抜粋
  

               -☆-

  うてや鼓の春の音…  リズムがいい。 蝶がきて 春の舞いをみせた。 TVで 「胡蝶楽」を見たことがある。 背中に蝶の羽をつけ山吹をさした冠をかぶって、山吹の枝を手に舞う。 雅びやかな蝶が印象的。


    

        画像は 広辞苑から

(メモ) 胡蝶と小蝶。 胡椒、 胡桃、 胡麻、 胡粉、 しのび笑い…胡廬コロ


  初夏の日射し 気温24度。 午後から教室で 虞美人草を描く。
   スラリとした姿形に合わせ 6Mの縦長キャンバスにした。 

 

     

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Camellia

2009-03-17 | 自然や花など

   連日、 野鳥たちがつついて  綻びはじめた花もすぐに傷んでしまう。

   葉かげで難を逃れたものばかり集めてみた。 
   瓶に挿せないほど短い枝先に、きっぱりと咲いた花がいじらしい。
   たいせつなのは形ではない、 その心。
 

   

      小さな籠に どうにか纏まった

   紅い花は去年からつぎつぎ咲いていて、 楽しみは当分続く。 薔薇のようだが 品種も分からない。 寒椿とは 聞いているけれど… 

   黒侘助も 咲きだした。  

 

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蒼の物語

2009-03-15 | 別所沼だより
 
      雲一つ無い日曜日 カモメが飛んだ   
          久々の快晴    目に沁みる青空だ 
 
  
 
 
   敏捷なハンターは静かで  一度も降りてこなかった。    
   大きな頭  長い嘴  鮮やかな瑠璃色を光らせて 何遍遇ってもドキドキする 

 
 
 

      自然は 一巻の書物であり  神がその著者である 
                          (ハーヴィ 1578~1657 英 生理学者)


   物語を浮かべて沼はいつのまに 春を迎えていた。
    菜虫蝶と化す… の候
   
  星の瞳(イヌフグリ)が軟風に揺れて 水鏡も一面の青である。 

 
  浮島は 
 (左から) 川鵜、青鷺、石の上で甲羅干しの皆さん。 カモメ、鴨など集めた。  

           風光る閃きのふと鋭どけれ    友次郎

                    -☆-

  これから気持ちのよい季節ですね。
   ヒアシンスハウスの後ろで 寒緋桜が咲いていました。 ショッキングピンクが目立つ花。        
       
     
  
     
   家族連れや釣り人多い、 ハウス前もにぎやかだ。 
      集会があるらしく  多くの警察官が目を引いた

            

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初々しい

2009-03-13 | 自然や花など

  すみません…   

    もう少し お顔をあげて 
 
    

         そんなに恥ずかしがらないで

 

    

    ほら  ステキ… 

   

          

  庭の隅っこで つつましげな菫さんは  胸を張ってるのに  

 

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梅の余韻

2009-03-07 | 自然や花など
  

  そぼ降る雨…  連なる雫をかばうように梅がそよぐ。  吊し雛のよう。
  (長谷寺 宗宝蔵)
  

      

   うららかに、 のんびりと 日が照っている。 

   白壁に影を落とす繭玉
      柳につける 縮緬細工    そぞろ歩きの奈良 高畑で

 

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伯爵夫人

2009-03-04 | 自然や花など

  

  ハーデンベルギア   
  ドイツのハーデンベルグ伯爵夫人の名にちなむ とあった。 スパンコールを留めたよう…  と思ったけれど、 なまえを知れば優雅ですね。 ドレスアップして、でも花をよーく見るとパンジーにも似て。 鬚おじさん にも見えるかな 
  家の庭で 今盛りなり

                   -☆-

  散歩コースに 今盛りなり…  
       
 磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君が在りと言はなくに  大伯皇女

 我が背子に我が恋ふらくは奥山の馬酔木の花の今盛りなり

 

   スズランに似て。  ちいさな壺のよう という人もある。

     

    

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