別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

花は いろ

2008-12-31 | こころ模様

 青木乃里子[薔薇]            
        

        花はいろ  そして匂ひ

           あなたはこころ

            そして  やさしさ     

                     「人に」       堀口大學

                        

  真新しいカレンダー  

       表紙に魅かれて  迷わず選んだ

       うっとりするような

            かぐわしい花が たっくさん 

            大好きな花  その色

                 黒い瓶に   ペンシルストライプの模様

                   -☆-

    友だちがきて プレゼントを差し出した

        青木乃里子さんの  薔薇の絵…

    相談したわけでもないのに   おんなじ カレンダーだった

 
           あなたの やさしさは  何倍にもなって

              やっぱり  じぶんの部屋に 飾った


                    -☆-


       冬薔薇は  色が濃い   
      
        庭に  たった一輪アンネの薔薇が  咲いた 
             
              寒さに耐えて  勁く
              
           あなたのことばが  甦ってきます

 

       

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☆★…☆ ★☆…

2008-12-25 | こころ模様
   

            
                                 
あかいめだまの  さそり
                      
                                    青いめだまの  こいぬ…


     ここは ビルや樹のかげで 星座もよく見えない。 
   
       石垣で見つけた       ☆の 砂  

               kireina  hosigata

        もっと   夜空を見上げてみよう  
       
                   心を  しずかに 幽かに 澄ませて… 

                 
               -☆-

         
         
椿落オチて 昨日の雨を こぼしけり     蕪村

    
    
俳諧師、 画家の與謝蕪村忌。 陰暦12月25日  画号から春星忌とも。

         小火桶に伏して遅吟や春星忌       王春
         蕪村忌や画中酔歩の李太白        秋桜子

       
    
クリマス 

    

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唐楓

2008-12-21 | 自然や花など

  別所沼公園の小高い空き地に唐楓トウカエデがある。 季節はずれの強い風に煽られて、悲鳴も聞こえそうだった。 残り少ない葉が必死にしがみついている。 でも…心配ご無用! きょうは南風。
  3裂の紅い螺旋を描きながら、地に降りてくはくるくると舞い、 まるで生きもののように走っていた。

   

      あかあかと外の面の草に日の入る夕 ……

  やわらかな反射が、 雑草の影を透かしてみせる。 ようやく戻った優しい日々を自然はいっそう鮮やかに映し出す。  これから  ゆっくり、 すこしずつ…   

 

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沼の勲章

2008-12-20 | 別所沼だより

  メタセコイアはもう こんなに葉を落として、 刈ったばかりの赤毛のようにふわふわしていた。 時折 ちいさな軽い音で地面を叩くのは、 落羽松の実だ。 夏、蒼かった実が熟しきって、 当たりに転がった。

       昏れて無し冬木の影も吾が影も         鷹女

  凛と立つ 冬木…

 

            
      冬の水一枝(イッシ)の影も欺かず    草田男

  沼の東側から向こうをみると、 午後の陽を浴びてハウスが佇んでいる。 強い南風をはらんで旗が翻る。 季節はずれの暖かい風に、 唱うようだ。
 浮島に鵜。 一羽はじっとして もう一羽は、 濡れ羽色を大きくひろげ扇ぐように乾かしている。 それとも相棒に、 見せびらかしているのかな。 黒々した羽がしっとり光った。

 

  膨大な量の枯葉は、 いちいち袋詰めして運び出される。 全てが終えるまで大変な労力だ。 肥料にもならず、燃やすだけだそうだ。 まるで綿の山、 パンヤにでもなれば蒲団が何枚も出来る。 凍えるひとに届けたい。 
    
 
  キラキラと降りしきる別所のエンブレム、 風に舞いランナーの肩や背中に貼りついて一周する、 友の髪も誇らしげに飾った。 
  雨上がりには  湿った松葉の匂いがして
    大好きなこの色を 秘かに楽しんでいるのだけれど…  
        敷松葉にもなれず   茶席にも似合わない
                                    

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白式部

2008-12-06 | 自然や花など
 
 
屋上にあがると  白式部が待っていた
紫はよく見るけれど 珍しい
 
 
 
 
 
 
まろやかな白で  患者さんをたくさん慰めてきたのだろう

 
 
 
 
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