別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

秋の香り

2014-09-27 | 自然や花など

外にでると、 町はよい匂いで満ちていた。 

 金木犀の香りだ。

 生垣すべてが金木犀
 我が家にも2本、 市の花として贈られたのだ。

  とうとう秋が来たんだね。


 

 家のまえで胡麻を育てている方があって、 鉢が二つ、 胡麻は二本。

 そこを通るたび、ひそかに観察してきた。 夏のさかり白っぽい紫の花が咲き、緑の筒形の実ができ莢がふくらみ、 今は枯れ色が弾けはじめている。

 なかを覗くと粒々が見える。 刈り取って 筵のうえに干して 
殻を叩いた… ふるさとの農作業が思い出された。
 「胡麻刈る」  「胡麻干す」 「胡麻叩く」 どれも秋の季語。 新胡麻が出たらさっそく買いもとめ、「ごま塩」をつくる。 胡麻を炒るときは塩のほか大さじ2杯くらいの水を入れ、全体を湿らせてから炒ると良い。 塩でコーティングされた胡麻は、湿気を呼ばずいつまでも薫り高い。

 胡麻の花は 狐の手袋に似てるよ。


 

ダリアをみるとかならず近づく。 
あまり楽しくはなかった遠い日の記憶。

 

 水引草二筋三筋風のまゝ  安藤寿胡

 

  「ジヴェルニーの食卓 原田マハ」 を読んだばかりで気取ってしまった。 
 影が長くなったな…

  

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用水の周り

2014-09-22 | 自然や花など

 万葉のころ 「いちしの花」として歌われた彼岸花

 

 追記) ふくら雀さんの投稿から、あらためて深まった彼岸花のせかい、
清川 妙著 「万葉集 花語り」から コメント欄に詳しく載せました。

 

 

 

 恋のバトル。 上にいる小ぶりなのがたぶん雌で
  右下の恋敵は半分くらい食べられてしまっている。 
  

この木、前にも出会った  

開花すると 青い珠実…   何だったかなぁ  思い出せない

 調べると クサギ 葉や茎を傷つけると嫌なにおいがする それで臭木になったが
花は馥郁とした香り。 
 藁の灰汁で煮出し染料にするとあった。 縹色(ハナダイロ) 薄い青に染まる。

 

 

 

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鶯が

2014-09-21 | 夢見鳥

 誰もいないと鶯が  ホトトギスに逢いに来た

 

   トッキョ キョカキョク?  小首かしげる鶯は

  体長 14~15センチ 薄い茶褐色 淡い眉
  チャッ チャッっと 舌打ちしながら枝移りする

    

 

 

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秋の初風(ハツカゼ)

2014-09-17 | 自然や花など

 昼間はちょっと汗ばんでも、3時過ぎれば秋風が吹く。 さらさらしゃらと桜紅葉を掃くように。
一時間ばかり絵を直して散歩に出た。 駒場へつづく遊歩道にヒガンバナが咲いていた。 数は少ないけれど

 紅白そろって

 律儀に迎えた。

空地の葎に

 アオスジアゲハ

 甘い匂いのヤブカラシには  いつでも蝶がいる

保育園の無邪気な  てんとう虫

 華麗な 葉鶏頭

 めずらしい斑いり  

  出た!  一年は早い

   

  日が短くなったね  オシロイバナが教えてくれる。

 

 

 

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違う世界

2014-09-15 | こころ模様

 友人が所属するサークルの写真展へ。 テーマに沿って撮られた写真。個性あふれる作品など 勉強になった。 元気な友に久しぶりに会い刺激をもらう。 長く続けることが何よりステキで、すばらしいと思う。 話は尽きず別の日に三人で集まることになった

 


ほんとうにささやかなおみやげに添えて   

手持の「人生はワンチャンス!」から ページを切り離して差しあげた。

 

 犬に教えられ、 友からもたいせつなことを学んだ日だ。

 

 

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家守

2014-09-13 | 別所沼だより

  爽やかに晴れて雲のかけらもいい感じ…  気分よくドアをあけると木の香もすがすがしく、 ゆっくり硝子戸に手をかけるその時、 指に力をこめて張りつく彼と目が合った。 動かぬ瞳に緊張が走る、 こちらだって心臓がバクバクしている。 

 壁にいま夜の魔ひそめるやもりかな   万太郎 

守宮(ヤモリ)とも書く、 害はなけれど爬虫類は苦手、 できれば遭いたくないものだ。 

 詩人を訪ねてつぎつぎに飛び込むお客さん、 蚊だってきたんだ、 いつもはいないのに…

 弁天島のヒガンバナに 蕾がいっぱい
  もう咲くよ 今開くよ… と言っている  
 

 遊歩道の曼珠沙華

 メランポジウムが大きく育って 黄色いマッス

  ハウスの後ろは 茸の山

 

 北に回れば 玉すだれの花。 沼風が心地よく どことなく秋

    ――― 秋が かうして かへつて来た
    さうして 秋がまた たたずむ と
    ゆるしを乞ふ人のやうに……

         立原道造     Ⅱやがて秋…… より抜粋  

 

 

 ・岩手から女性 自宅は夭逝の洋画家 中村 彝のアトリエを模した。 今度は小さな家に建て替えたい。 記念館は何度も訪ねた。 「ヒアシンスハウスを建ててくださってありがとうございます」 とお礼を言われた。 こちらこそ 遠くからありがとうございます。
 訪問者名簿の「会員有無」の欄に目をとめ 会員って何? 
 説明を受けさっそく ヒアシンスハウスの会会員になってくださった。 会費は ヒアシンスハウスの維持管理に使われます。 雨どいや外壁の補修などいろいろ。10年経つと 特殊な鍵も壊れて…   ほんとうにありがたいことでした。

 ・近くに住む男性  昭和30年ころ、 酸素不足で草魚が大量に死んで、 水面を覆ったのを覚えている。 現在は噴水が一基作動し、 きょうは重機が入って、生コンで巨大な升を作っている。 沼水の循環を改善するために、沼と排水管をつなぐそうだ。 これで沼の水位が一定になる。

・何か知らなかった。 来てよかった。  親子連れなど  来訪9名
  ありがとうございました。

ヤモリに見まもられて、 お客様を待った。 秋の序奏を聴くなかで・・

 

 

 

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秋の調べ

2014-09-11 | こころ模様

 8月の終わり 網戸にとまっていたのは 夏のドレスに身を包む黄色い帯に鹿の子模様の
カノコガ(鹿の子蛾)でした。 開帳2センチ。

 

 月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月   よみ人知らず 

重陽の節句 9月9日の満月です。 
 そっと静かに秋の気配  しみじみと聞く虫の声… 

 きょうは油彩を描きました。 糸のきれたマンドリンと 
  風船蔓 白式部の実 コリウス 猫じゃらしなど束ね
   秋の調べを 描くのです

  来週も続きます

 

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九月

2014-09-09 | こころ模様

 宮家の別荘を参観した。 2日は修学院離宮で
上(かみ)・中(なか)・下(しも)の離宮から借景の山や山林のみどりを眺めた。
 松並木の間の風景もすばらしい。 田畑が広がり身もこころも解放されてゆく。
 稲穂は黄金に、 雀の群れがにぎやかだ。 

蝉の声や滝の音、小川のせせらぎ…  この日は晴れて蒸し暑かったが
心洗われるじかんだった。


 

大本山盧山寺 境内に紫式部が源氏物語を執筆した邸宅址 
  庭に桔梗が咲いていました。 

NETは無線チャンネルを変えてどうにか回復。 半日電話サポートに追われた。
 きょうは一週間の洗濯物がめでたく乾きそうな晴天。 遊びのあとは、たまりにたまった課題がいっぱい。 早く平常に戻りたい。

 


 

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