別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

パリ憧憬

2007-01-07 | アートな時間

  巴里憧憬 エコール・ド・パリと日本の画家たち  2007年1月6日(土)~2月12日(月)   開催中です  詳しくは こちら から    

  すっかりおなじみの絵や 日本画を描いていた出島春光、古城江観コウカン、詩人 金子光晴、 原 勝郎などある。 芸術の都にあこがれ集まった人たちの情熱、 希望、 失意、 努力、 歓喜を見ることができた。  こもごも つよく生きた。

  車や雨の音、 カフェのざわめき、 雲や風が流れる風景、 モンブランや古城、 郊外の静寂、 美術に群がるひとびと、 それぞれの空気を感じる。 

 斎藤豊作が長谷川 潔に宛てた手紙 (1939.8.28)もある。   ベンガラ色の便箋と封筒に 大ぶりな文字で流れるように書いてある。 岡 鹿之助の几帳面で小さな字とは対照的だ。  それは彼の点描のように細かい。 長谷川 潔は、 ほとんどが強制的に帰国させられたこの頃、 斎藤の招きに応じ家族で古城に疎開して、制作を続けた。     

 左 パンフレット裏面      右  斎藤豊作 1939-40年  雪景色 パステル

        

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つぐみ

2007-01-05 | 別所沼だより

 

    新緑やモミジもいいけれど  冬枯れの木立もかくべつ 
    そそり立つ素直なすがたに   冬晴れが目立っている 

     陽気に誘われ  午後から歩いた  
     遊歩道を行くひともなく  風もないが  落ち葉をふむ小さな音がした
     カサ カサ …  ヵサ…   公園まで案内するふうに  少しまえをいく 
     ヒヨドリくらいの大きさで 派手な眉をした鶫です 
    柿の実を上手にいただいて  お喋りに余念がない  

        
                 クロツグミ   高村光太郎   
     
           クロツグミなにしやべる。
     畑の向うの森でいちにちなにしやべる 
     ちよびちよびちよびちよび、 
     ぴいひよう、 ぴいひよう、
     こつちおいで、 こつちおいでこつちおいで、
     こひしいよう、 こひしいよう、 
     ぴい。 
     おや、 さうなんか、 クロツグミ。 

 

    

                                       

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