別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

言の葉

2012-11-22 | こころ模様

  紅葉をたしかめて 句会にゆく。
  風に舞う木の葉  落葉のはじまり 
   言の葉がふる… 
  
    

     山茶花の白き一片ほどけ散る    蛙子

     山茶花の花びら降りぬ甃のうへ    蛙子 

    

  

  

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レッズローズ

2012-11-19 | 自然や花など

  先日 別所でみつけた紅は 
    
      「浦和レッドダイヤモンズ」   愛称 レッズローズ 

    花ことば… 誰からも愛される 強い 忍耐

  あざやかな深紅は 浦和レッズの赤を表現している 

  世界で初めて サッカークラブの名前を持つ  
  
 育てやすく 花持ちがよい… 力強い薔薇 
  育種家 河合伸志(カワイタカシ)さんが作り出した。 
   チームカラーを表現した世界に一つの「赤」なのです。


 

 家の山茶花が咲いた

   聖なる白   真実の白

 

  白は  光りの色

 

 

 

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パレットの赤

2012-11-17 | 別所沼だより

  曇りなのに 窓辺は明るい
 青桐が 錦をかざして部屋をのぞいた
 

 すっかり彩られた ヒアシンスハウス

 

   パレットの赤を 少しずつぼかして
  あっという間に 晩秋の絵
 

 

 

 ちょうど2週間まえの ヒアシンスハウス夢まつりでは まだ青々としていた樹々が きょうは油彩画のよう。 パレットの上の 赤、 みどり、 樺色、 黄、 茶にグレイ… ハーモニーを奏でる。
別所沼を守る会の皆さんが 草を刈り藻を掬って水辺を綺麗にしてくださっています。  


 

 奈良もまた  錦秋の

 

  絵巻のただ中  談山神社です
  
 ことしヒアシンスハウスを 4回も訪ねてくださったHさんからいただきました
 ありがとうございます

 

 甘樫丘から  畝傍山と二上山


 今日のガイド)  雨の予報もあり人出は少ない。   南西の風、 くもり。 薄日もあったがつかの間のこと。 突風に枯葉が舞った。見学5名。 皆さん 散歩の途中で寄られた。
 年配の女性からは 「キリスト教の建物ですか」
 雨戸のクロスが気になるようです。 
  初めて入ったが、 たくさん話を聴いてよかったと仰った。

 家を出ると最寄り駅を渡って 美術館を横目に 公園を抜け 遊歩道に入る。 自宅からヒアシンスハウスまで片道40分。 往復徒歩にて、15,017歩/日 
 同人誌「孤帆」のエッセイ、小説など読んで過ごした。 夕暮れが早い。 3時過ぎるとハウスはひっそりと寂しい。
 

  

 

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ヒメアカタテハ

2012-11-15 | 夢見鳥

 スケッチを終えて 向かいの大崎公園に寄った。 クリーンセンター大崎では、 ごみの焼却により発生する熱を利用して発電、 園芸植物園、見沼ヘルシーランドに供給している。 
温室ではカカオの実が成り、 ストレリチアが咲いていた。 

  アーチの琉球朝顔と 秋薔薇もとりどり。 
  クロガネモチの赤い実  萩  秋明菊
   薔薇の周りは ミナロバータ(Mina lobata)  

 

 菊の花にとまるを見れば  よく見るツマグロヒョウモンに似ているけれど
雰囲気が少しちがう。 ↓ツマグロヒョウモンは 裾が波状 白のラインがある。
  

 

 ↑ツマグロヒョウモンと 比べてみる。

 

 しらべると  ヒメアカタテハ  詳細 のようだ。 隈取りも印象的。
  

  古い写真のこれは なに?

 

 

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生きる喜び

2012-11-14 | こころ模様

      

  清川先生は 古典とともに生きる喜びを教えてくださる、 わが人生の師。 
 昨日の万葉講座で、 出たばかりの 「清川妙の 手紙ものがたり」 と  

 

    手紙は人生を豊かに彩る。 その人の心を磨き、老いを遠ざける。 明るく細やかで、情感豊かな手紙を書いていると、いつまでも若々しくいられる。 91歳の著者がその証明である。 一通の手紙が紡ぎ出す21のストーリーを読めば、 あなたも大切に思うあの人に、きっと手紙を書きたくなる。

 これから出版される四冊を紹介してくださった。


近刊 古事記の恋物語 も楽しみですが

 12月4日(火) 13:00~14:30  ラフレさいたま 3階 桜ホール に於いて、  編纂1300年を迎えた 『古事記』から恋の物語を選び、やさしく読み解く市民講座がひらかれます。

「古事記」の恋物語 講師 清川 妙
 申し込みなど 03-3344-2041(朝日カルチャーセンター プロジェクト事業本部)
           受付  月~土曜日 9:30~18:30


  若き学友  寺田真理子さんが立ち上げた 「日本読書療法学会」。 
そちらでも講演会があります。 
 
 清川 妙  「私を支えた読書体験」 
 2012年12月23日(日)14:00~15:30
会場:ホテル西洋銀座 3F宴会場 サロン・ラ・ロンド 

 寺田さんもまた  自分の生き方を変える大きなきっかけとなった と

 穏やかな笑顔と著書で語られる経験のギャップに驚き、
 「こんなに大変な思いをされても、人はこんなに穏やかに、 幸せな笑顔を浮かべることができるのか」 と学んだ。

 詳細は こちら

 

 お時間がありましたら 元気をもらってくださいね。
頼まれたわけでもないのに 一生懸命な寺田さんをみていると宣伝したい蛙です。

 

   

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雪虫

2012-11-12 | 自然や花など

 


 木の間を白いものがふわふわ飛んでいた。 

  綿を丸めて引きずっているようにも見える。 
   留まったのを見ると、 1㎝にも満たない小さな虫であった。  

  蜻蛉のような薄いキラキラした翔をもち、 腹部に綿を抱えている。

 

  これが雪虫か   

  少し大きいから、 リンゴなどにつく大綿虫のようだ。

   雪虫は寒い地方にしかいないと思っていた。
 小春日の こんな庭に… 
 
  大いなるものの啓示かも知れない。

    墓参に行かなければと 心ひそかに思った。

 (ペア硝子の外側で 画像が汚れています)

 

 

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行く秋

2012-11-11 | 自然や花など

   

  細い花びら  金の糸


 

  嵯峨菊の鉢植えを買ってきた    

  清しい菊の花

 

  たましひのしづかにうつる菊見かな   蛇笏

    心の内を 覗き込む

 
  しらぎくの夕影ふくみそめしかな  万太郎  

    短日の 冷気 静寂を含んでいて ものさびしい

 


  庭の梔子に実がついた

  千両も 万両も

 

  藪柑子も ひっそりと

 

 

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冬に入る

2012-11-07 | 夢見鳥

  立冬。 小春日の庭で 

  石蕗の花が咲いている。  これは濃い黄色だ。

    黄の蝶を淡しと思ふ石蕗の花  五十嵐播水

 黄色 黄  黄蝶

 よそのお宅で  塀の外まで匍匐してくる細い茎、 暮れなずむ街の灯りのような黄色。 
 近寄ると 待宵草か。 マツヨイグサとは口がうまく廻らない。 竹久夢二の 「宵待草」 

待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな

もあり、宵待草のほうが滑らかで気持に添う。 月見草も。    


居間にいると

 何やら おもてが騒がしい  (硝子越しに撮した)


 今日も おしゃべりな面々が
  

  出たり入ったり  


  あげくに 味見までして帰る   
       早くはやく  お次が待ってます 

 

 ようやく 私の番…     
 

  と思ったら    乱入者!

 

  すいません・・


 運動のため遠くの郵便局へ行って、年賀状を買った。 途中可愛いワンちゃんにも遇った。 毛糸玉のような子犬。 茶褐色の巻き毛があったかそう。  これから私も冬支度。

 

 

 

 

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共鳴するアート

2012-11-04 | 別所沼だより

 埼玉県立近代美術館(一般展示室)では 共鳴する空間- 詩・美術・建築・音楽・ダンス- が行われた。 SMF ああっと! ファクトリー(2012年10月31日(水)~11月4日(日))

 

1 詩人「立原道造とヒアシンスハウス」  
 立原道造のパステル画20点 (詩人 小山正孝氏所蔵)
「桜」「屋敷森のある家」「あそこへ行く道」「御岳の道」
はじめてみる作品が多い。 

  

ヒアシンスハウスの建築模型(部分)  制作:佐野哲史
 風が吹いている。 東に廻って窓から声をかけ迷い込んだ。 沼のボートにふたり。  ベンチでやすむ人、釣り人など臨場感たっぷりで愉しい。 

 ・大学の課題であった建築図面 (パリのホテルの入り口)

 「この絵は いま学校で画いてゐる製図だよ。 模写だけど 僕が描くとこの扉のなかには可愛らしいパリの子どもたちがゐることになつてしまふ」 立原道造(中村整宛書簡)
 
 他  椅子 書籍など展示。
 知らなかった本、「風信子の家」 篠田真由美(カドカワ・エンタテインメント)

2 「グルグルハウス」の美術家9名により、 立原道造の詩をモチーフに創作された美術作品展示。  「何処へ?」 「溢れひたす闇に」 「踊り子は」 「さまよひ」など  

 価値の基準ってなんだろうね。 だれがきめるんだろうね。…… 
 ひょっとしたらその価値は本当に人間に必要じゃないものだったのかもね。

 自分たちは価値をつくってないんだ…… いやいや本当はすごい価値(お金じゃない、みんなに必要な)をつくっているのかも。  (伊東茂広)チラシより抜粋

 
  ゆたかなひろがり、 発想にいつも驚く作品ばかりだ。

  作品のまえで 詩の朗読

  
3 「部屋を着る・音を灯す・おどりを編む」と題された建築・音楽・ダンスのコラボレーション展示・ワークショップ

部屋を着る(建築)…会場内の空間をデザインしている素材を自由に動かして、 心地よいと感じる空間をつくってみて。  子どもたちが段ボールで夢の家を…

音を灯す… サウンドモンタージュワークショップ。 おもしろそうで、体験してみた。 歌や朗読など何でもよい、 あらかじめ仕組まれたプログラムの好きなところを選んで繋げると… 自分の声や周りの音が音楽になっていた。 こんな風に、 自由に作曲もできるのでしょう。 グルグルハウスのアート作品製作の音など、あらゆる音が展示された。

おどりを編む(ダンス)  

  

  創作ダンス「かいじゅうたちのいるところ」
  (リハーサル風景)


  美術館で来場者のご案内、カウントなど担当。 午前中だけで180名、午後からダンスなど在りかなりの方がいらっしゃることでしょう。  立原道造の作品にさまざまなアートが共鳴し 大きく広がった。 

立原の詩が好きと言う男性は長時間堪能されて、 美術館後ろの遊歩道から別所沼のヒアシンスハウスへ向かわれた。
 「Twitterで知ったのです、 間に合ってよかったです。 

 

 これだけの展示がもったいない、もっと宣伝して欲しかった」 と 感想をくださった。

 

 

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詩人の夢

2012-11-03 | 別所沼だより

  直立する並木が胸を張って瀟洒な小住宅を見守っている。 きょうはヒアシンスハウスの晴れの日…  こころよい演奏が風にのり沼面を渡ってゆく。 人の輪ができて、 軽快なリズムにからだを揺らせている。 こどもたちも走っている。

  今回も 奈良からお越しのHさん、 ほんとうにありがとうございました。 ガイドするたび 詩人の夢の家にすわって 全国にいらっしゃるファンの熱い視線を感じています。

  打楽器とピアノと鍵盤ハーモニカ
    2to1/weico&yukie&yumiko 

 

 

  「晩秋の沼」 作品が完成するまで しばらくかかりそう。 燃えるような赤が映える日、 一幅の絵に感動する。  それでも やっかいな 落葉日

 

 きょうは水面がスッキリしている。 別所沼を愛する皆さまの活動を知った。 
 名づけて「樋口一葉作戦」  詳細はこちらです。


 

  Yさん製作 今年のポスター

  ヒアシンスハウスに 風信子の文字がみえる凝ったつくり



 講 演 <詩と美術 -うらわ美術館のコレクションと展覧会から>
          森田 一 (うらわ美術館 学芸員)

 以下は 自分宛のメモです

・ 総合芸術としての「本」
 本と挿絵のかかわりなど、 興味深い。 専門的でむずかしかったが愉しくうかがった。 
 挿画は詩の説明ではなく  「挿絵、美術は詩を見、 詩は美術に期待している」 

スライドをまじえ 多様な挿絵、美術の結びつきを教わった。  詩をより魅力的にする挿画の存在。 単なる装飾ではなく、作品(詩)を高め、 美術と詩は 「本質的なところで結びついて」いる。 

 ・ ダダイズム・シュルレアリスムと詩
 創造のために いったん壊す。 
 西洋的な合理主義では理解できないようなものを表現する。  

 1924(大正3)シュルレアリスム第一宣言 マヴォMavo創刊 のこと。 
  革新的な芸術運動が起こったのだ。

・ ビジュアル・ポエトリー
 視覚による詩。 視覚化された、or オブジェ化された詩
 例えば テキストはこじんまり表記され 挿絵のほうがページの大半を占めているもの。 
 テキストと視覚部分、 挿絵と一体化する本がある。  引用された

本は文明の旗だ,
その旗は当然美しくあらねばならない。
美しくない旗は,
旗の効用を無意味若しくは薄弱にする。
美しくない本は,その効用を減殺される。
即ち本である以上美しくなければ意味がない。 恩地孝四郎(詩人 版画家 装幀など)

 に 頷いた。 装幀を美術上のジャンルとしてとらえる。 
 本の機能 「コミニケーション、 記録だけでなく、 美術作品」

新国誠一(ニイクニセイイチ) 「新国誠一詩集」 1979  
 詩の前衛化。 方眼に対角におさまる 「川」と 「州」の文字。 文字は意味としてではなく、かたちとして表されている。

  詩集を収める箱。 箱に納まる詩集、 蓋を開けては成らない。 詩集は箱の中で見えないが、 「読めない詩集を感じ、考えることが詩である。 知的営みが 内包されている…」

・1970年代以降のオブジェ・ブック

球の中に、立体的なページを納めている。 斬新、愉しいデザイン。
   藤井敬子(鳥井雅子) 「RED あか」 1997 
 ともに版画家のふたり 詳しい画像はこちらで

以前あった うらわ美術館での 誌上のユートピア  画文交歓 など思った。 響き合う挿画と詩文だ。 今回、 本の美術、 装幀にもいろいろな表現があること。  詩が先か、 装幀が先か。 どちらが上というのでなくて、 「美術と詩は一体となって新しい作品を生む」ことに驚いた。  本の魅力が広がった。  お腹いっぱい、たのしかった。

 (2)講 話 <立原道造のパステル画>
         
詫摩 祥江(立原道造記念会 学芸員) 

 残っているパステル画のほとんどは13から17才くらいまでに描かれたもの。 未だに色あせない作品、 パステルの発色。 ルフラン社の高価なパステルを揃えた背景に、 道造の才能を認めていた家族の愛情がある と。 全集にもない独自の視点で語られた。
 たくさんの作品を埼玉県立近代美術館の展示室でもみられ幸せであった。 幼さの残る絵や、 老成したような作品など鑑賞  至福のとき。

 これは会場で求めた絵葉書。  描かれた年代も解らないが さまざまなタッチを試しているようだ。 ゆたかな色彩感覚。 明るいたくさんの色が調和している。 シュールでふしぎな絵だ。 ポイントは黒、 不安な電柱を除けば、 かわいらしい機関車。 その煙は雲に届く。飛行船、 はるかな機影、 山脈、 飛ぶ鳥。 巨大な植物はイネ科。 飛び込み台の人、 みづうみの帆船。 幸せな大きな家。 思いつくまま愉しみ綴った少年がうかんでくる。

 詩の朗読  <立原道造の世界>
          弓削 緋紗子、 山岡 桂子    
     
 合  唱  
     合唱 : 女性合唱団 La Mer    指揮 大竹教子
     曲目 :  サウンド・オブ・ミュージック/ふるさと/夢見たものは、他

 


 4日は 埼玉県立近代美術館で  「SMF ああっと! ファクトリー」 (2012年10月31日(水)~11月4日(日))。  「立原道造とヒアシンスハウス」  立原道造のパステル画やヒアシンスハウスの建築模型など展示され、 来場者のご案内、カウントなど。 

 美術館での続きは 明日へ

 

 

 

 

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