カッコウー カッコウ。 カッコウ カッコウー、 高らかに歌いあげています。
「忍びたる郭公ホトトギスの、遠く、そら耳かとおぼゆばかり…」に非ず、すでに自信に満ちています。 己がうたに酔いしれる風情です。 季節のうつろいを見過ごしてきた蛙へのプレゼントでしょうか。
森のカレーラスはヒマラヤ杉の梢で さかんに繰りかえしています。ちゃっかりオオヨシキリに子育てをまかせ、ひまな閑古鳥さん。
うき我をさびしがらせよかんこ鳥 芭蕉
郭公や水の香みてる木くらがり 梅の門
樹海なる郭公雉とこゑかさね 春藻
6月になりぬれば、音もせずなりぬる。すべて言ふもおろかなり… ようやく、間に合いました。
高さ30mはありそうな樹のうえです 印を付けましたが見えるでしょうか