別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

月見草

2011-07-31 | 自然や花など

   待宵草にとまる モンシロチョウ

 

 月がのぼるころ 花ひらく待宵草は 俗に月見草といわれる。
 ほんとうの月見草は 白い四弁の花で 原産は北アメリカ。    
  弱い性質で ほとんど見ることができない とある。 
  
    開くとき蕊の淋しき月見草      虚子

   
 富士には 月見草がよく似合ふ   太宰 治

  と 誤解された。 はかなげな月見草… 
 黄花は マツヨイグサの類。 月がのぼるころ かすかな音をたてて開くそうだ。

 

   月のしずくを吸って咲く…  宵待草とくさむらを訪ねる生きものをさがして

 

 

    葛の葉に コミスジ

 

 

   鷹揚な コミスジ

 

  つぶらな瞳の セセリ蝶


 

  コロンと丸い マルハナバチは

 

  ヘクソカズラがお気に入り   別名 ヤイトバナ

 

 

 

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遊べよ…

2011-07-27 | 夢見鳥

  萩の若葉が  蝶のよう


   来た 来た    ほんとの 蝶々や…


   遊べよ…   留まれ
 

   留まった    みえる?

 
 きょうも  降りそうで 降らない
  真夏日です   

 

 

 

 

 

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このごろ

2011-07-26 | 自然や花など

   ご近所のデュランタが 塀の上から呼び止める 
   涼しい顔の紫は  暑さに勁い花だ
    去年はうちでも咲いた

  

  よそのブラックベリーは もう たわわだ。  
  黒いのは熟して 間もなく収穫ですよ…   余計なお世話じゃ 
       

         -☆-

  5時半起床
 留守をねらって 伸びすぎる蔦を刈った。 大きな鋏で チョキチョキ チョッキン
 刈葉は 特大のゴミ袋2杯分もある。
紅葉は舗道に被さるのを 高枝バサミで剪定し、 と言うよりは まねごと少し。
 ぼさぼさっとなったのを 刈りとる爽快さ…  下手なりの達成感を味わった 
   朝食まえの労働のすこやかさ  独占していたのは誰だ 

  作業は 案外  愉しいじゃないの 



  くちなしに 実

  隅っこに 藪茗荷   
  新顔さん 
    あんた  どこから来たのさ…

  合歓も  お目覚め

 

 

  夕方6時   葉を閉じて おやすみなさい・・・

 

 

 

 

 

 

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夏点描

2011-07-25 | 別所沼だより

 

  11年前も 今も変わらぬ 夏休み・・・

 

  帽子に蝉の脱け殻を入れて歩く子も 今は中学生

 

 

 

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くさむらの仲間

2011-07-21 | 別所沼だより

 

 寄らば刺すぞ!   こちらを睨むアシナガバチ

 台風が去って涼しい朝  本日は5月頃の陽気
 森で 演奏会の帰り 野原に出れば
 小さな生きものが待っている   

 

 スズメガ科   ウンモンスズメ
   雲のグラデーション オシャレで上を行く

 

  うつくしいみどりの体    ヒラタアオコガネ?


  刺されたら  命取り  セグロアシナガバチ?

 

 

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合歓の花

2011-07-19 | 自然や花など

  雨にけむる合歓の花

  象潟(キサガタ)や 雨に西施(セイシ)が合歓の花    芭蕉 

 西施は中国春秋時代の越の美女… 
 ねぶ(ネム)の花と美女の組みあわせは絶妙だ。 淡い紅色のネムの花の姿は
 美女がうす目をあけたような、 眠いような、 気だるいような気分である。 
           (おくのほそ道 花語り  轡田隆史)



     

  
 ひとつの花として見えるのは 十~二十の小花のあつまり
  たくさんのの蕾も 開くと一輪にみえる

 葉も 眠りから覚めたばかり
 うつらうつらしている
  明け方に観た なでしこの快挙に湧いて
   
 うちの御眠(オネム)は 小さな鉢の雲南合歓(ウンナンネム

   合歓も なでしこも 美人の匂いがする 
  あきらめない なでしこ・・

       おめでとう!    なでしこジャパン
    

 

 

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猛暑日

2011-07-10 | 別所沼だより

   きのう梅雨明け。 ガイドの日は朝から30度。 うんざりする猛暑日だった。 
   

  木かげをえらんで釣り糸を垂れる男女  
   効率よく走るひと  女児ばかり4人連れて汗だくのお父さん 
  それぞれの帽子もかわいい。
    
  午後 座っていても天井から暑い  室温36度になった
   猛暑を避けて外にでる  

 

 木陰から望むヒアシンスハウス・・  スケッチする人がいて
 臨場感たっぷりの作品をみせていただいた。 中央に風信子荘を据えて、なんだか誇らしい。 一目で長年続けられたことが分かる。 ペンの黒線が全体をひきしめてよい絵だった。 9月にグループ展をするそうだ。 

            -☆-

 開放して切りとられた北側の窓に 八つ手のみどりがいっそう明るい
  ぐったりとしていた旗も  風がふくと急に元気をとりもどした 
  ポプラと西日のおしゃべりはとめどなく  白っぽい葉が小鳥のように騒いで 
 うしろのアオギリに小花がたわわ  淡い黄色は仄かな甘さ 
  近づいた大マルハナバチが唸っている  鴨たちは暗がりにいる。
           

利口な鳩は皆下陰の地面に窪みをつくってうずくまっている。 からだが冷えて気持ちよさそう。 カラスは日向の草のうえで口を開けたまま、 黒の厚着であえいでいる。 
 気の毒で見ていられない。 

     

 見学 熟年男性ばかり3人。 皆さん 話題が尽きない。 
 初めてみる立原道造のこと。 被災地のこと 原発問題。 余暇の過ごし方。  

 合間に代表の新刊を読む ぼくのエンゼルさん    北原立木著  文芸社

幻想と奇想に彩られた、おとなのためのファンタジーは 灼熱を吹き飛ばすか   
  たのしみながら・・・  

 

 

 

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納涼

2011-07-09 | 自然や花など

 ねえ  ぜったい見ててよ

   それっ!  

   どう? 見たでしょ   
      早くてわからない…

   では  もう一度

  すごいね!    格好いいよ

 

   それに  冠もすてき…    
    

  


     たまきはるいのちにともるすゞみかな   蛇笏

 

 

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末期

2011-07-06 | 向き合う

     

  露が…  ゆっくりと落ちる。  

 葬儀の体験は幾たびか、 それでも 湯灌(ユカン)の儀に立ちあうのははじめてだった。 身震いするような静けさと、 気高い尊いじかんが止まったままだ。
 通夜に先立ち 近親者だけがみつめた。 

                    -☆-

 義母は祭壇のまえで タオルを掛けて白い花のように横たわっている。 

 まず 男性が入念に爪を切り、 身内のようなやさしさで手足を洗い、 流した。
 女性はていねいに泡立て洗髪を施し、タオルの下でからだを浄め、 母はとても気持ちよさそうに見える。 

 男性がタオルを幕のように揚げ、 女性が体を拭く。 着物を合わせる。 連携はみごとで、 細やかなしごとを感謝のきもちでじっとみつめた。 顔と手足のほかは、 肌をまったく見せない。 気配りは、 ひととしての尊厳をまもり、 あくまでも丁寧だった。 
 家族はどれだけ安堵したか、 神聖なおくりを、 固唾を呑んで見まもった。

 いっさいが美しい。 心のこもったプロの技はあたたかく、 厳かに手際よく進んでいる。  やがて 母は若やいで皮膚の色も冴えつやつやと光ってきた。 
  そっと 触れてみる。  
    シーンと 冷たかった。

 仄かなピンクに染まる母は、 まるで生きているようだ。
 生前のような薄化粧をして 装束を整える。

  よかったね、 お母さん…  よく生きて…  安らかな末期をむかえ 
 素晴らしい旅立ちをかなえた ことと、 口々に感動していた。

  居合わせた  中学や高校の子も見守った。

      

 人の一生は 胸を打つことばかりだ。 

 あえて 記録しておこう。  陰でアガパンサスが咲いている、 母が好きな花だ。

 

 

 

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忘れ草

2011-07-04 | 自然や花など

  ことしも見沼代用水に沿って ヤブカンゾウ (別名 萱草ワスレグサ)が咲きだした 
  週末は 花もひともにぎわうことでしょう 

 

 忘れ草垣もしみみに植ゑたれど醜(シコ)の醜草(シコクサ)なほ恋ひにけり  巻12・3062

 忘れ草わが紐に付く 香具山の古(フ)りにし里を 忘れむがため   大伴旅人(巻3・334

  せつない思いを…  忘れようと心に決めていても ぜったいに忘れられやしないのに

   まだ ほとんどが蕾    その先にトンボが休んでいます
   

  斜面のチダケサシ(乳茸刺)はアスチルベの仲間
  雰囲気は似ていても色が淡い

  農道に列んだヒマワリが 背くらべをする昼下がり
  近くで こどもたちはザリガニを捕っている 
   少年は こんな日のことを きっと忘れずに
    いつまでも覚えているのだろうね 
      朱色の花が 咲いてたことも

  最高気温 35℃  最近雨は ほとんど降っていない。

 

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七月は

2011-07-03 | 自然や花など

  七月は 絵葉書のダリアに乗ってやってきた

 
    千万年後の恋人へダリヤ剪る    鷹女

 
 鮮烈な花…  ダリヤを贈られた
  しめった気分を 吹き飛ばすような一枚
 2006はなわのダリア写真コンテスト作品 (福島県東白川郡塙町)

   
   省エネの夏がはじまった

     blogも こぢんまりと

 


      

 
 

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