別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

ここにある 

2019-03-29 | 別所沼だより

 休眠中の蛙さえ飛び起きるほどの 大ニュース!

 3月21日付 朝日新聞「天声人語」に、立原道造のヒアシンスハウスがありました。
思わず写真を撮ったのです。 

 

  夢みたものは ひとつの幸福
  ねがつたものは ひとつの愛……

 

 ここに 80回目の風信子忌を ご紹介くださいました。 

 

 本日29日は風信子忌。 久しぶりに多宝院境内にはいります  

  墓所をつつむような満開の桜が 白い風となり頬をやさしく撫でてゆきます

 道造さん しばらくです…… 
 
   昨日の演奏会で聴いたばかりの合唱も過りました。

       

   八月の金と緑の微風のなかで
   眼に沁みる爽やかな麦藁帽子は
   黄いろな 淡い 花々のやうだ
   甘いにほひと光とに満ちて
   それらの花が 咲きそろふとき
   蝶よりも 小鳥らよりも  
   もつと優しい愛の心が挨拶する

    麦藁帽子   立原道造 (平成30年度全日本合唱コンクール課題曲)

 

 全日本合唱コンクール全国大会、高校の部銀賞受賞の歌声です。 
 爽やかな夏の風景を 透明感のある響きで奏でました。 

  

 

 奥に進むと すでに千羽鶴やお花が飾られています。全国からファンがいらっしゃるようです。

 詩人を知らなかったという同行の従姉妹たちに説明しながら、持参の線香を手向けます。
 手を合わせ心のなかで ヒアシンスハウスのようすや合唱曲になって歌い継がれている作品のこと
  従姉妹のお墓も近いのでこれから毎年会いに来ましょうか…  などとつぶやいて
 

 お寺の方に伺うと ヒアシンス忌について電話による問い合わせがあったそうです。

  関心を寄せる方が多くいらっしゃるようですね。

   ソネット「夢みたものは…」は  次のように終わります。

  夢みたものは ひとつの愛 
  ねがつたものは ひとつの幸福
  それらはすべてここに ある と

 

いかがでしょう、 よろしければ いちど 
さいたま市別所沼公園にある 立原道造のヒアシンスハウスまでお越しください。
  天声人語筆者にならい 爽やかな沼風に吹かれながら詩の一節を口ずさんでみては。

             交通  JR埼京線 中浦和駅から徒歩5分  JR京浜東北線 浦和駅から徒歩20分

            開室日    水・土・日・祝日 午前10時~午後3時     

           ※外観はいつでもご覧になれます

  

  

 

コメント (2)
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