ドアの向こう

日々のメモ書き 

微笑み

2012-12-21 | 自然や花など

    

  柘榴の実は熟すと割れて、 中からルビーのような赤い実が現れる。 
                       
  あたかも賢者の額から 思想がはじき出たかのようだ…
      (ポール・ヴァレリー   柘榴)    

皮が厚い石榴は、ひとの額のように堅い、 賢者の額から思想がはじき出る… 

 
        簪も櫛もなき髪笑む石榴  草田男


髪に 簪も櫛も飾らぬひとの微笑み…

       
         熟れざくろ濃き朝霧を噛んでゐし    鷹女
   
 霧を噛む石榴… 自然もこころも大きい 

     

   あはは… って 笑っているようなザクロ
   豪快なザクロと
  

 

 

 


 

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敗荷

2012-12-17 | 自然や花など
 

 荷は蓮のこと、それは知っていましたが 

敗荷(ヤレハス)  破蓮(ヤレハチス)  秋の季語  これは知りませんでした。

   敗荷の茎面白や水の綾    虚子
  亀の居て破れ蓮の水うごきけり  草城  

 歳時記をたどると
「秋が深まって、青々と茂っていた蓮の葉が破れ、落莫とした秋の蓮田となる」 

さらに 高橋睦郎さんの「花をひろう」によって 
 「蓮が秋風によって葉の緑色が失われ、破れたさまを晒すのを指す」 と学んだ。

 そこで 辞書を引くと、ハスの葉のうえには珠のような露が光っていた。 
  何とうれしいことだろう。 

  荷葉=荷衣 (カイ)  ハスの葉 
  荷花・荷華(カカ)=荷蕖(カキョ)  ハスの花 
  荷気(カキ)=荷香(カコウ)   ハスの花のかおり   
  荷珠(カシュ)=荷露(カロ)   ハスの葉の上の露 

 

 

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冬の桜

2012-12-04 | 自然や花など

 群馬県南部 藤岡市鬼石(オニシ)の桜山公園に冬桜がみごろです。  

夏の猛暑に花が少ないとか。 なかなか寒くならなくて遅れて咲き始めたとか。
それでも染井吉野よりも少し小さめの淡いピンクの花が咲いていました。 
約7,000本の冬桜は、 国の名勝・天然記念物指定。

  冬と春 二度咲く

 いまごろは 紅葉と桜の競演

   山茶花に紅葉

 桜山山頂より(標高591m)

 遅れていた冬桜も そろそろ満開のとき、 今週はいかがでしょう。

 旧 鬼石町は 俳人、長谷川零余子(ハセガワレイヨシ)の出身地。 
 公園のまつりには俳句大会も行われている。

 零余子は、 長谷川かな女と結婚、 浦和に縁があり、 
かな女の句碑が別所沼公園に建っている。

 

  山あいの冬桜

 冬桜は寒桜とも。  山桜の変種。

 

 

 

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