お福わけのモミジバゼラニウム 花も葉も張りきって
アイビーゼラニウム? も
レモンの葉をよぎる太鼓
トン トン ダ ダ ダン 波が広がる
誰もいない庭は 花と虫だけ・・・
蜜蜂の羽音… 猫は いつでも しのび足
お福わけのモミジバゼラニウム 花も葉も張りきって
アイビーゼラニウム? も
レモンの葉をよぎる太鼓
トン トン ダ ダ ダン 波が広がる
誰もいない庭は 花と虫だけ・・・
蜜蜂の羽音… 猫は いつでも しのび足
はなびらの垂れて静かや花菖蒲 虚子
黄昏どき、 黄菖蒲がにわかに色めき立ってくる。
庭の一隅で 昼間はさほど目立たない花も
薄暮に 私は ここ… と にぎやかだ
ブラックベリーは 青い実をつけて
花の大きさにも驚く 思ったより大きい。
小さなヒオウギも 浮かびあがらせる暮れがた…
-☆-
5月17日 善光寺。
雨がそぼ降る ほの暗い庭園で 白く美しいかんばせに惹かれた
紅色の雄しべをのぞかせて
匂うような綿帽子に 雨の雫… うつむく姿も うるわしき花 大山蓮華
拡大写真
夜目 遠目… 笠の内 もとより 美しい花たち。 黄色い牡丹もあざやかだ。
北安曇郡小谷村 白馬乗鞍高原
18日早朝 陽をうけるホテルに ブラマンクの絵をみるようだ。
遠くの山々はまだ雪をのこしている。 この裏側、 つまり南面がゲレンデ。 夕べは、 仔牛や草を食むサフォーク(顔が黒い羊)の姿があった。 冷たい雨が体を濡らしても小屋に入らず夜を明かしたようだ。 リフトも、 ひと待ち顔に立っている。
ここに来る途中、 遙かに白馬ジャンプ台の緑色の斜面を望んだ。 長野オリンピックで沸いたのだった。
善光寺に詣で乗鞍から上高地へ向かうスケジュールも、 5月14日落石事故のため県道上高地公園線は全面通行禁止。 変更して高山へむかう。 三度目の高山。
安曇野
雪山を背に 田植えの最中
車窓から 常念岳もみえる
乗鞍山頂 畳平 2702m。 手前の石段から魔王岳(2764m)まで15分。
気温-2℃。 強風にさらされ、 指先が凍える。 久々の感覚。
高いところなので うまく写りませんが、 色はベージュ、 紐のようにさがっているのがコナラの花。 遠慮深く、 控えめです。
↑ これは栗の木 丸いのが雌花 紐のような雄花
栗の花 紙縒コヨリの如し雨雫 杉田久女
間もなく細かな花が咲いて あたりは甘い香り
三毳山の小楢の木、 別所沼にもあるので2005年の写真で その成長をたどってみよう。
春先の林で、 遠目にも白い葉を裏返して、 そこだけほんのりと明かるいコナラの木。 その秘密は
葉の表面に絹のように光った銀色の細毛がみっしりと生えている。 この密毛の反射が、遠くからみると、うす緑の上に銀鼠のもやをかけたようにみえる
(雑木林の博物誌 足田輝一)
下つ毛野 三毳山の小楢のす まぐはし子ろは 誰が笥か持たむ
下野の国の三毳山に生えている
コナラのように うぶ毛が銀ねずに光っている若々しい かわいい娘コよ いったい誰と一緒になるんだろう… (清川 妙の萬葉集)
6月21日 ギザギザの葉が、 くるっと下向きに反転して伸びてくる。 白っぽい葉を、 暗褐色のゴツゴツした幹がささえる。
夏、 濃緑の葉は影をつくり、 走る人たちを励ましていた。
(下写真) 7月22日、 すでに小さな実がついている。
木の間隠れに中央の白い殻斗、 はかま、お椀… 呼び名は変わっても コロンとしてかわいいな。
花のころに気づかないなんて、 ことしこそ撮したい。
(上の写真) 8月10日。 高く繁ったその上まで見極めるのはむずかしいが。 写してみれば形もはっきりとして、 つややかなグリーンが光っている。
一人前の葉になると細毛はなくなり、 きりっと伸びきって逞しくなった。
9月4日 台風一過、まだ青い実が落ちている。
10月12日 ドングリはだいぶ大きくなって、下からでもすぐわかる。 成長して帽子も小さく見える。
薫風 橘月 麦秋 皐月
水田をわたる気持ちのよい風、 吹かれる茅花ツバナ。 茅萱チガヤ、千茅とも。
ファンタジックな紅の雄しべ、 田植えを待つばかりの畦でとても目立った。
やがて白い穂になり、 絮ワタをフワフワ飛ばす日も来る (4月29日 日光市郊外)
-☆-
花のまわりでホバリングする、 薔薇が大好きなチュウレンバチ。 これは害虫だって。 たくさんいるぞ!
-☆-
切手趣味週間の切手。
中国と日本の画家が描く牡丹
金島桂華(1892-1974)牡丹(部分)
于非闇 牡丹蜂雀 (部分)
任伯年 牡丹(部分)
シート右列の水墨画に魅かれる。
中国美術館にて
原画がみられます。
咲き誇る美しい切手…
小さな芸術品
-☆-
盆栽展で 蝶にであった
こちらは動く芸術
みんな動き出す 五月は。
さわやかな麦わら帽子と 白く光るウェイトレスのエプロンの初夏…
がやって来た。
カタクリが咲く頃は、 多くの人で賑わう。 所用をすませ午後2時ころ着いた。 時間がなくて頂上までは行かれない。 栞から 園内案内図 及び みかも山 航空写真
起伏に富む雑木林をめぐると 三毳山七石に逢える。
三毳の関の役人(威奴イヌ)がその上で見張りをしていたといわれる犬石。威奴石から犬石へ。 詠野石エイノイシとも、 その形が犬に似ているという説もある。
北条氏政の大軍に攻められた佐野昌綱軍を助けるために、 三毳山に兵を進めた上杉謙信が、 毘沙門天の旗をその岩に立てて退散させたと伝わる黒立岩、 旗立岩とも。 ほかにも石はいろいろある。
-☆-
高速道を抜ける車の唸りは、 小さくなってここまで届いた。 登るにつれて人気ヒトケなく、 いよいよ静まり無音となる。 広い園内に野鳥はみつからない。 緑に埋もれる赤松の朱色にハッとし、 天上の透けるブルーに思いをのせる。 花のように明るいミドリ。 急坂も励ましながら楽しみだ。
アゲハが二頭ゆらりときて山椒に近づく。 新緑はさわやかな風をおくり、 心地よい木洩れ陽がチロチロと囁く… 夢のようだ。
森の交響詩は、 いつか聴いた風景のようでもあるけれど、 いやいや違う。 健康のありがたみが加わって、 増幅され新鮮に伝わる。 神々しいくらいだ。
こかげの山躑躅が、 ひかえめな灯りのよう。
万葉庭園。 山頂中継広場まで登ったが急勾配。 一休みしてハーブ園 ・ 薬草園に降り、 結局は西の一部を二時間半歩いた。 次回は山頂を目指したい。 ハング・パラグライダーも飛ぶらしい。