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別所沼は今が一番美しい季節です。
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第9回 ヒアシンスハウス夢まつりがおこなわれました。
野外コンサートは埼大アカペラ・サークルの皆さん。
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軽快なリズムに乗って 大勢の方が集まりました。
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秋の日にかがやく紅葉 ヒアシンス日和…
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ことし創立57年を迎える浦和混声合唱もこころに残る。 道造の「優しき歌」の調べ、 ソプラノ アルト テノール、バス。さらにパートはいくつかに分かれ多声部によって響いた。 ふくよかに美しく掛け合う、 音色は景色になる。 深く味わって快い余韻。
午後から別所沼会館で講演など 以下 自分あてのメモで(聞き間違いがあるかも知れません。誤りなどありましたらお詫びいたします。)
講演 「僕の立原道造入門」 高橋睦郎
ひとに入門を薦めるためのものでなく、苦手だった立原を 講演を良い機会として読みなおす、自身のための入門である。
・岩波文庫 「立原道造詩集」杉浦明平 編 を 中学の頃読んだ。 その表紙に
「若菜集」以後青春の抒情をうたいえたのは立原道造(1914-39)である。 彼は口語という困難な素材を使い、ソネットの形と新しい語法とによって抒情詩を構成した。 孤影の色濃い詩の中に青年の情感をみずみずしく盛り込み、半世紀を経た今なお人の心を打つ。」
とあり、若菜集にひっかかった。
藤村の若菜集「初恋」は 当時 (恋愛詩を読むだけで)恥ずかしく苦手、 リンゴすら食べたくなくなったくらいだ。 (すみません。カッコ内は蛙です。)
しかし、「潮音」は好き。
わきてながるる/ やほじほの/ そこにいざよふ/ うみの琴…
椰子の実など。 さらに多くの資料と 中原中也・三好達治・蒲原有明・薄田泣菫などを引き、 比較分析されて進んだ。
道造にとってのソネットは 「言葉の砦」 では 何者から守るのか 何を守るのか…
「あの息苦しい時代に やさしいもの あえかなものを守る」 このことは強い精神力の持ち主だからできること、 それは杉浦明平(問題や狭山事件、ハンセン病など社会問題に行動を起こした)との交友からも解ることである。
興味深く、楽しく拝聴しました。 心にのこることばを記します。
・ポエジーが自分の方にやってくる。 私が詩を書くのではなく、ポエジーに自分が選ばれる… ・詩を書きたい気持ちが起こったら、我慢できないところまで待って、待って 言葉が生まれる。待ち続ける… 自分の表現したいことばは ひとつしかない(高橋睦郎)
詩の朗読 中尾敏康 宮尾壽里子
立原の詩を耳から聞いて味わう、 景色を想いながら。
埼玉詩人会のおふたりは自作も朗読された。
講 話 島 亘
記念館報に何度も執筆されている。 ドイツの詩人ヴィルヘルム・ミュラーの歌曲をテキストにシューベルトが冬の旅を作曲。
立原の未完の手づくり詩集「Winterreise」[ミュラー「冬の旅」から]と堀のレコード<冬の旅>。 年表をもとに比較、検証された。
限られた(30分)時間内では言い尽くせない。もっとゆっくり伺いたい。
尚 来年のヒアシンスハウス夢まつりは例年どおり 11月3日。
風信子荘が2004年に建てられて10年、 立原道造生誕100年です。