別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

カモがいる

2013-06-30 | 自然や花など

 県立近代美術館の前は 花壇。 

ニゲラが種をつけて 

 噴水の周りに  カモの親子が

 

 母さんが 子供たちを守っている

 こんな見晴らしの良いところで 烏に狙われないかしら

  ニゲラは  籠のような葉につつまれて

 

 

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漱石の美術世界

2013-06-25 | アートな時間

わくわくする。 作品の中にしばしば登場する日本美術やイギリス美術、造詣深く、 読みこむのも楽しみだ。 以下に 美術館案内より 要約にて引用します。  本展は

  実際に関連する美術作品を展示して漱石がもっていたイメージを視覚的に読み解いていく。

 漱石の文学作品や美術批評に登場する画家、作品を可能なかぎり集め。 伊藤若冲、渡辺崋山、ターナー、ミレイ、青木繁、黒田清輝、横山大観といった古今東西の画家たちの作品を、漱石の眼を通して見直してみる。

 漱石自身が好んで描いた南画山水。 漢詩の優れた素養を背景に描かれた文字通りの文人画に、彼の理想の境地を探ります。  さらに、漱石の美術世界をその周辺へと広げ、親交のあった浅井忠、橋口五葉らの作品を紹介し、 彼らがかかわった漱石作品の装幀や挿絵ども紹介する。 当時流行したアール·ヌーヴォーが取り入れられたブックデザインは、デザイン史のうえでも見過ごせません。

 


  振袖姿のすらりとした女が、 音もせず、 向う二階の縁側を寂然として歩行アルイて行く。 余は覚えず鉛筆を落して、鼻から吸いかけた息をぴたりと留めた…

  

 漱石文学の核に文化や芸術があり 活字の森をさまよい想像するのも楽しい。 知っているものがあれば、 なおさら響く。 深く味わえるしあわせ。こちらが育った分、 美術や、とくに古典の知識や理解が増えている。 清川先生に学ぶ賜物である。 いつもおっしゃる言葉 「知って、覚えて、合点する」。 わくわくして、常にたのしい。  


 

 

序章 「吾輩ハ猫デアル」装幀 橋口五葉

参考  五葉と漱石と 

漱石文学と 西洋美術、古美術。「草枕」「三四郎」「それから」「門」と美術。 漱石と同時代の美術、親交の画家たちの作品(津田青楓、浅井忠、橋口五葉、中村不折、正岡子規)。 自筆作品(南画山水、書、直筆原稿など)。 五葉による装幀や挿画、漱石自身による「こころ」装幀など展覧。

ターナー 「金枝」 アルルでもよく見かけた 傘のような Pin parasol ね。
 親交のあった浅井忠(誌上のユートピア)
 同時代の美術 平福百穗(ヒラフクヒャクスイ) 「罌粟写生図巻」 
青木 繁 「わだつみのいろこの宮」 下絵
  只今おさらい中の 古事記から 

藤島武二 「」 

白き蝶の、白き花に、
小(チサ)き蝶の、小き花に、
みだるるよ、みだるるよ。

 長き憂(ウレイ)は、長き髪に、
 暗き憂は、暗き髪に、
   みだるるよ、みだるるよ。
いたずらに、吹くは野分の、
いたずらに、住むか浮世に、
 白き蝶も、黒き髪も、
 みだるるよ、みだるるよ。 (野分 七)

 

 

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菖蒲園

2013-06-13 | 自然や花など

 いよいよ降ってきましたね。 
  雨に濡れる花はいかがでしょう

  車で三〇分ほどゆくと   谷を艶やかに染めあげる菖蒲園の

  詳細は拡大で

 

   驟雨来て

  はなびらの垂れて静かや花菖蒲     虚子

 

    名所絵の明治風景花菖蒲   風生

   昼ながら天の闇なり菖蒲園   誓子

 

 

 

  そのほかの花を  ごゆっくりどうぞ…

 

 

 

 

  

 

 

 

 

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しじまの中へ

2013-06-08 | 別所沼だより

  ある日 小鳥をきいたとき
  私の胸は ときめいた
  耳をひたした沈黙(シジマ)のなかに
  なんと優しい笑ひ声だ!

  ……

        「鳥啼くときに」   立原道造

 


 

 久しぶりに 窓を開けて沼を見ていると 何の魚かジャンプした。 朝のうちは風もなく曇っている。  10時過ぎると晴れて蒸してきた。  
 

通りの音も届かない沼の奧、 噴水だけが歌っている。  しずかな沼に水音がこだまする。 吟行の方たちも句帳を手に集まってくる。 


・スカイツリーのそばから自転車で3時間かかっていらした女性。 
 「TOTOギャラリー・間」で開催中の 「中村好文展 小屋においでよ!」を観て ヒアシンスハウスもぜひにと思われた。 ほんとうは沼の向こう側に建てられ、 立原はベッド脇のちいさな窓から沼を見るはずでしたとご説明。  
 
 瞳をかがやかせて仰ったことばもすてき。
 「詩人にとって窓は 小さくなくてはいけなかった…  ちいさなところから覗く沼が 大切だったのでしょう」

  狭い開口から広がる、 想像し広げる空間  創作する景色 奥行…

 「学生に 建築家がこめる思いを伝えたい。  もちろん今の開放感もすばらしいですが…」

ほら 硝子の向こうに 木立がトロトロしてるでしょう。 
 丸ビル解体時に譲り受けたガラスで 古いものだから…とガイド。
  女性の目が 一瞬潤んでいるように見えた。  

・ 奈良からもいらして熱く語った。 博識なHさんからおもしろくて楽しい話題が尽きることなくつづく。 ヒアシンスハウスのこと、 万葉歌、 はじめられたガイドのこと、 フランスひとり旅。 古事記… 

 このあと稲荷山古墳に向かわれたが、 さっそく現地から写真が届いた。 すばらしい行動力、 向学心、 マグマのような情熱に圧倒される。

・ 「うちもこの鍵です」 先月ガイドの日、お友達の鍵とヒアシンスの鍵と3人で見せ合ったのでしたね。 同じHORIの 誇高き三つ又の槍。  ヒアシンスハウスは 「ほんとうにいい家… なつかしい… 」 何度もおっしゃって。

 

  良い時間だった、 貴重なお話が伺えた。 ガイドはただ おどろき、うなずくだけ。
しじまを熱いものが流れている。 みなさまは 優しく深くなつかしい我家のように、 ヒアシンスハウスを眺めていらした。 
 
  来訪 8名。   遠いところから ほんとうにありがとうございました。
 
 前庭にムクドリが来て 蜻蛉がよぎってゆく。 雨は降りそうもない。
  ひとも水も風も 緑に染まるこのごろ。

 

 

 

 

 

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個性的

2013-06-01 | 自然や花など

  ご近所のこれ レースフラワーか
  調べてゆくと  ディル 、 フェンネル ・ ウイキョウなど浮かんできたが

  レースフラワーは 別のところで 咲き誇っていた
  うまい命名!!

  レース編みに凝って テーブルセンターやドイリーなどつくった。
そんな日を思い出す。 先輩が編み方を教えてくれて 昼休みはほとんどこれ


 

 

  アカンサスの 

  風変わりな花ね  ほんとうに個性的!!


 

   埼玉県伊奈町の町制施行記念公園の薔薇  5月30日 
  曇りのち雨 おまけに強い風  なごりの花を吹き散らしていました
   
     お急ぎでなければ  

 

 

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