別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

夏へ

2015-07-26 | 別所沼だより

   こゝにかうして待つてゐる、 或る時の
   僕の少年 僕の秘密……
   さうして僕の 知らない人の
   忘れた 誰かの とほい出発


 

 

   人は ハンカチをふつてゐる
   人は 窓からほほゑむ
   人は お辞儀をする
   さうしてどこかへ行くのだらう……


 

 

   (さう 僕は 帽子を用意した
   それから紙より白い肌衣を
   さうしてさがしに行くのだらう )


 

   プラツト・フオームで手をふつた 或る時の
   僕の昨日、 僕の少年……あれから
   あの人だけゐない すぎた幾つもの出発

        夏へ   立原道造

 


 

 酷暑 猛暑というけれど ガイドの一日は短い。 ひねもす沼を眺めて暮らす。

 

   蝉の声  サイレン  噴水   古い扇風機が熱気を混ぜて 
今日も暑い。  

 ・女子学生は計測したり写真を撮ったり、丁寧にスケッチした。
 「授業で事前に図面を書いてからきたのですが、思ったより小さく感じます。でも、小さい中に開放的な部分や奥まっていて落ち着いた部分が詰まっていたり  とても印象的でした」

(ありがとうございます。時間をかけて、とても熱心に観ていただきうれしいです)

  

 午後2時 一番暑い時刻に  武蔵野市から学生ふたり。
 なんと 彼女たちは自宅から自転車できました。 2時間もかかったと疲れもないようで、楽しんでいるのにガイドはびっくり!  どうぞ 帰りも気をつけてね。
 ヒアシンスハウスが課題になって  この夏ムサビから
120余名いらっしゃるのだとか。 しばらく熱いヒアシンスハウスです。

 

 来訪5名  気温37℃ これは百葉箱のなかのこと

 道路が暑い 屋根が 壁が 書架が暑い。 雨戸の 窓の、 草むらの。
 メタセコイアのそよぎもなく 記録ずくめの暑さです。
  熱中症を心配してガイドのYさんが 冷茶を届けてくださった。ありがとうございます。

    いつも優しさに支えられています。

 

 

 

コメント (2)
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