別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

自画像

2008-07-22 | アートな時間

 

 この絵のまえで おもわずにっこりしてしまう。 素直さとユーモア、 いい味がでています。  
 女流画家  丸木スマさん。

   
  顔にソバカスがいっぱいあって 何とかしようと思ったがどうにもならない。 
  それで私はせめていっしょうけんめいに働いて、 その埋め合わせをしておりました。

  自分をすこしも美人だとは思わないが、 絵を描くようになって 少しは見られるようになったのではないかと思います。 もう死んでもよいと思っていた頃の顔と、 もう少し生きて、すきな絵を一枚でもたくさん描こうと思ってからの顔は、 自分でもわかるほど変わって、生き生きとしてきたのではないかと思います。 

 

  ほんとうに 美人より輝いている。 好きなことに没頭すると 表情も明るく いい顔になってくるのね。 
  自分でもわかるほどって  とてもすてきです。

 そのほかの作品は 別所沼だよりのここにあります。 ほとんどが大作、 会場では、 絵をひきたてるように素朴で洒落た額に納められ、 或いはセンス良く表装されている。 例えば、 中廻、柱は代赭、 一文字に質の良い縞柄、 淡い三色の太線で囲まれると、 さらに素晴らしく見えました。  図録も絵はがきも額がない写真で残念に思う。 晴れ着は作品の一部となって完成する。


    絵筆を執るすがたも  羨ましいくらい楽しげ
     百合の手まえに 赤い花を描いてますね。 黄色は何の花でしょうか

 

           後方の絵は 「内海の魚」と「庭先」

                             (画像: 丸木スマ展カタログから)

   画家のアトリエを覗くのは  実に楽しいと思います。

 

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4 コメント

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かがやく自画像 (ルピナス)
2008-07-23 12:37:13
すごい!蛙さんの自画像! タイトルだけを見たときそうおもったのですが。。。似ても似つかぬ・・なんて言ったら失礼でしょうか。丸木スマさんのでした。

でも、なんて素晴らしい笑顔でしょうか。いい目、いい口、明るくかがやくような表情に心からうっとり。
絵を描くって、自分の表現手段を持つって、こんな素敵な笑顔を自分に与える素晴らしい事なのね。
丸木スマさんの絵にぜひ会いに行きたいと思いました。
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巧まずして (boa !)
2008-07-23 15:08:09
やはり、すごい! 自画像は、巧まずしてモダンな味が出ていて、日本人離れしたお顔ですね。
それに絵筆を手にしたお顔の和らぎ。たっぷりの黒は墨のようですね。描きたいものを、感じたとおりに描く姿勢は、いつか新日曜美術館で見た、アフリカ?の老いた女流画家を思い出しました。
このようになりたいですね。床に正座して、傷んだ下敷きの上に紙を広げて、ごく自然に、絵の具皿は手の届く位置に重しがわりにして、余計なことは一切考えないで・・・・いいですね。この絵の仕上がりはどんな絵になったのでしょう。きっと百合が活き活きと揺れて、赤い花も祝福を添えてと、はてしなく想像が膨らみます。
いいものを見せていただきました。
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いい表情 ()
2008-07-23 15:39:48
 内なるものが出てくるのですね。 清川 妙先生、ターシャ・チューダー。ルピナスさんが、仕事をするとき、本を仕上げたときのお顔。
 皺さえすてきに見えると知って これからが恐くなくなりました。 胸を張って生きてゆけます。
 
 絵に限らないと思いますね。何によらず一生懸命やっていれば、しぜんに良い顔になってくることが分かりました。 (蛙も)クヨクヨせず、頑張ります。
  是非ご覧ください。
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エネルギー ()
2008-07-23 16:03:15
 すごい! とても、かないません。アカデミックにさらされていない無垢な心、エネルギーにひれ伏しました。 

 「床に正座して、傷んだ下敷きの上に紙を広げて、ごく自然に、絵の具皿は手の届く位置に重しがわりにして、余計なことは一切考えないで・・・」 共感します。boa!さんの夢は、絵を描く全てのものの理想です。 年を重ねて、こんな風になれたら、ほんとにいいなあ。 

 想像が膨らむいい絵でしょうね。今回はありませんでした。久々にワクワクしました。boa!さんも、きっとお好きでしょうと、確信していました。
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