別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

暑さに負けず

2014-08-02 | アートな時間

 先月につづき 千駄ヶ谷で講演を聞く。 
 かねてより

疋田 勉 写真集 大峰山系の四季(東方出版) で
 「山岳地帯の雄大峻険なすばらしい自然」 を拝見していた。 何度も通い、シャッターチャンスを狙う ご苦労はいかばかりか… 写真集はありがたく、 じぶんの足で登らないと絶対にみられない原始の山々を拝んだ。 

吉野大峯世界遺産登録10周年記念 連続講演会 in 東京
 
吉野大峯(オオミネ)の魅力   第3講 (全5講)
   講演 「吉野大峯」の考古学と修験のはじまり 
          菅谷 文則 氏 (奈良県立橿原考古学研究所長) 

メモ) ・吉野と読む 音の響き ・みよしの ・その地の大部分が 紀伊半島
 679(庚辰 ついたち 天武天皇、吉野宮に幸(イデマ)す時の御製歌
 よき人のよしとよく見てよしといひし 吉野よく見よよき人よく見つ(万1-27) 
・奈良時代より始まった修験 霊場 修験道。・役行者の修行。 薬草を採り、製薬。漢方薬。
呪術 吉凶占。代参。代わりに悩みを解決。 
・森林地帯、水稲生産できない 太閤検地中断  聖域
・中世の修験 例 ・古事記(応神記・雄略記) 日本書紀に 特筆される吉野
・修験の難行苦行(冬山など)により 行動  忍耐  活力 危険を察知力(獣の匂い)など得る
・吉野山 熊野 こころのメッカ。 修験の力  人間再生 
・ 出雲  ・隼人  ・國栖(クズ) 吉野を中心とする土着の人々 
・ 國栖奏のこと 
 吉野の歴史に登場するひと
 ・空海  ・宇多天皇 ・理源大師 ・日蔵(ニチゾウ) 
 ・藤原道長 頼道(ヨリミチ) 師道(モロミチ) 
 ・白河上皇 熊野詣  白拍子 金峯山の女人登山禁制 宇多源氏 
  義経と静 ・後醍醐天皇 吉野遷都 南北朝。
 ・金峯山  金剛蔵王大権現

 暑さにめげず満席。 知る楽しみ… 深山幽谷にのこる歴史が解る、 聖域が開発されないよう願った。


 

 次いで 三菱一号館 ヴァロットン展

ミストも心地よく 暑さを忘れる。 

 美術館は、しばらく居ると寒いくらい。
ヴァロットンの版画入りカレンダーを買う。 
2014.7~2015.12まで 1年6か月分。 今年分は油彩画です。

 アングルへの傾倒。 ジャポニスム。 ヴァロットン所蔵の浮世絵。
 版画がとくに面白い。 ルナールのにんじん(挿絵 ヴァロットン)を読み返す。
白黒のミステリー、冷たい炎… 
 非現実的なせかいが、ものがたりを生む。  

 

 

 

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