別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

朝に

2015-12-26 | 別所沼だより

  ガイドの日 
 頬に風がつめたい朝、 別所につくと何やら素朴なメロディが流れてきます

 

 カイサドラム…  めずらしい楽器を そっと撮らせていただきました。
 こころの詩は 梢をたどり天空を舞っている  さえぎるものもない光のなかで。 

くぼみには音階があり叩いて鳴らす、調べると2008年にドイツで発明されたとあった。なつかしさを覚える音色ですが あたらしい楽器なのですね。 

 実際の音はこちらで 
  クラリネットや三味の音が響く沼辺に 小鳥の話し声がする。

 

   おまへの心が 明るい花の
   ひとむれのやうに いつも
   眼ざめた僕の心に はなしかける
   《ひとときの朝の この澄んだ空 青い空

 

  傷ついた 僕の心から
  棘(トゲ)を抜いてくれたのは おまへの心の
  あどけない ほほゑみだ そして
  他愛もない おまへの心の おしやべりだ

 

 立原は「詩をかくように 建築のスケッチをやっていた」とあり、 いちにちヒアシンスハウスに座っているとやさしい調べがきこえてきます。

 ・犬をつれてご夫妻で。 柱や壁や窓枠にじかに触れて木肌を感じ 木のぬくもりを確かめる。こんな家が欲しい。 北欧調のヒアシンスハウス…  旅も思い出され、余計なものをそぎ落としエッセンスだけを残したような設計ですね。 木造建築の100年後 200年… そうおっしゃったので ガイドも思いを馳せました。 長く残したいとつくづく思います。

・女性 金沢から。間もなくこちらに引っ越してきます。好きな立原の詩を この部屋で味わってみたい。家で読むのと印象も変わるのでしょうか (背もたれに十字の切れ込みのある椅子をすすめ、シンと静かな部屋でガイドもしばらく黙っています)。 電話が鳴り、ご感想を伺えなくて残念でした。 どんな思いがしたのでしょう。

ああ 風が吹いてゐる 涼しい風だ
草や 木の葉や せせらぎが
こたへるやうに ざわめいてゐる

あたらしく すべては 生れた!
露がこぼれて かわいて行くとき
ことりが 蝶が 昼に高く舞ひあがる

     Ⅵ 朝に   立原道造

 


 

 浮島の枝になにか…  茶っぽいのは 枯葉かな 

 

  アップでみると やはりカワセミ 下くちばしが赤いから雌でしょう

   

  沼の真ん中あたりで あまりにも遠く ぼやけてしまうけれど
  シラサギもいっしょです  

 来訪 9名。 みなさま ありがとうございました。

 

 

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