
柳はサラサラ 風に吹かれ メタセコイアも芽ぐむ春
沼は やわらかに微笑んだ
オキザリスが咲いて きょうは黄色い帽子の ちいさな妖精がいます
なにか みつけたの
鬱金桜は 咲き始めたばかり 満開の鬱金 2008年 2007年
ベニカナメモチの新芽が ツヤツヤして うれしそうです
チャッカリ屋の ホトトギスが唄うのも間もなくですね
-☆-
ある日 小鳥をきいたとき
私の胸は ときめいた
耳をひたした沈黙シジマのなかに
なんと優しい笑ひ声だ!
にほいのままの 花のいろ
飛び行く雲の ながれかた
指さし 目で追ひ――心なく
草のあひだに 憩ヤスんでゐた
思ひきりうつとりとして 羽虫の
うなりに耳傾けた 小さい弓を描いて
その歌もやつぱりあの空に消えて行く
消えて行く 雲 消えて行く おそれ
若さの扉はひらいてゐた 青い青い
空のいろ 日にかがやいた!
立原道造 鳥啼くときに
式子内親王《ほととぎすそのかみやまの》によるNachdichtung
ほととぎす そのかみ山の 旅枕 ほのかたらひし 空ぞわすれぬ
式子内親王(新古今)
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