別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

鳥は…

2006-05-30 | 別所沼だより
 別所に着くと すばらしい声が響きわたります。
 カッコウー カッコウ。 カッコウ カッコウー、 高らかに歌いあげています。  
「忍びたる郭公ホトトギスの、遠く、そら耳かとおぼゆばかり…」に非ず、すでに自信に満ちています。 己がうたに酔いしれる風情です。 季節のうつろいを見過ごしてきた蛙へのプレゼントでしょうか。

 森のカレーラスはヒマラヤ杉の梢で さかんに繰りかえしています。ちゃっかりオオヨシキリに子育てをまかせ、ひまな閑古鳥さん。 

        うき我をさびしがらせよかんこ鳥   芭蕉
 
        郭公や水の香みてる木くらがり    梅の門
 
        樹海なる郭公雉とこゑかさね     春藻 

 6月になりぬれば、音もせずなりぬる。すべて言ふもおろかなり…  ようやく、間に合いました。
 
高さ30mはありそうな樹のうえです 印を付けましたが見えるでしょうか

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2 コメント

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見えました。 (boa !)
2006-05-30 21:03:58
 カッコウは、けっこう大きな体をしていますね。やはり、あの声の共鳴はある程度の大きさを必要とするのでしょうね。



 別所沼がラグタイムさんにいい時間をプレゼントしてくれたようで私もウキウキしています。



 ”うき我を”の芭蕉の句、身に沁みました。



 日本語とちがって、犬語は学校でも教えてくれなかったのに、よくぞマスターされて、次は鳥語にとり組んでいらっしゃるようですね。



 託卵の閑古鳥よろしく、時間が出来たので人まねの毎日ブログを試してみましたが、怠け者には無理でした。
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パヴァロッティ だったかも (ラグタイム)
2006-05-30 23:20:13
 おおきくて太め、でないとあの声は… 沼中に響き渡りました。 ほかの囀りを圧倒する歌声にしびれました。

 むかし、月給トリでしたから手慣れたものです。 郭公は結構、鳥語にとり組んで boa!さん こんどは物まね鳥ですか 
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