別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

花の雪

2008-04-19 | 別所沼だより

 
     落花の雪に踏み迷ふ。 片野の春の桜がり…  

  
太平記の流れるような文章を、 ほとんど思い出せないけれど、 こんな光景に出合うと、 ふと口ずさむ。 別所に、 強風と雨にさらされておびただしい花が落ちていた。 
 うこんは、 咲きはじめの薄い黄緑から、 ほのかな紅を滲ませて、 うつろなお喋りをしていた。 真新しい花もある…  はかない命がいとおしい。

     鬱金桜         

  風はきょうも治まらない。  メタセコイアが身を震わせ、 ときおりゴォーっと唸りを上げる。 この風はハウスの三角旗をうまい具合に翻した。 よし! これなら遠くからでも見えるだろう。 いつもは、 だらけてばかりいる。

   旅好きでじっとしていなかった道造さんが帰るのを きょう一日待とう と思う。

  沼は水かさが増していた。  強風に煽られる波がひたすら流されていく。
  青空は束の間で、 ほとんど曇っていた。。 

 

  25名が見学。 常連の男性が、ボランティアガイドの申し込みをされた。
  「さいたま市 さくら草まつり」が開かれている、 オダマキや都わすれの鉢花を手に立ち寄るかたもあった。 沖縄の方もいらしてメタセコイアが珍しそうです。
  友が来て、 自分で育てたという桜草の苗をもらう。 
   (さくら草自生地について)  

 

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